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場所が特定できなかった「天の川原山」と「大畑」…
・ 町史文面に、いくつかのヒントはあって、
『 〜 舟伏山脈中の天の川原山、舟伏山頂、〜 、
円原川と追ヶ谷川にはさまれた円原峰、かえり水、大畑一帯は
分水界付近に最後まで浸食し残されて存在する準平原化された地域である。 』
『 〜 大畑は上がほぼ円形をした山 〜 』
『 〜 天の川原も相当な広さを持ち、以前には牛の放牧場として使われたこともある。』
等、興味深い表記が、書かれています。
( これらの、町史の情報から、想像したのは、
「天の川原山」は舟伏山の北に、また「大畑」は、円原峰周辺ではないかと、およその見当をつけていましたが、 ネットで調べても「天の川原山」と「大畑」の詳細な場所についての手掛かりがなくて、 自分の中ではずっと「幻の〜」ままで、地元の方であれば、当たり前にご存じなのかなぁ〜と、 思っていました。)
・ それが今回、ネットの地質資料に、やっと「天の川原」の記述を見つけました。
図1: Geologic map and cross sections of the Mino Belt in the western part of the Funabuseyama area, after Sano (1988a). ( 舟伏山地域の美濃帯海洋性岩石の層序と年代より )
" https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/126/7/126_2020.0013/_pdf/-char/ja "
・ この地質図の 「 Hasikadani 」と 「 Waidani 」の間に、「 Amanokawara 」 の文字があります。
( 早速、地理院地図で周辺確認してみると、北の稜線から西にむけて、
P985、P1018、P1017のあたりから、本巣市の西金山、にかけての山域全部を表しているように思えます。)
図2: 地理院3Dマップ
(「天の川原」とおぼしき山域を、北から南向けで)
( 左手の上に舟伏山が見える。)
・ やっと、手掛かりが得られて、ここ数年の胸のつかえが晴れました。
まだ未登の「舟伏山」をはじめに、「天の川原山」「中越山」と続く「舟伏の山系」を、歩いてみたいです。
( 「天の川原山」が、この「S字が2つ合体したような」複雑な尾根をもつの山域の、どこからどこまでを指すのかはわからないが、ほとんどが山県市と本巣市の境の本巣市側にあるので、美山の山とは言えないのでしょうか?それとも、美山側のSも含めて全体を「舟伏山脈」の一端として、ひとつながりと考えるのでしょうか。 )
・ いくつかのピークが連なる、石灰岩の山特有の窪み(ドリーネやウバーレ)で構成されている、台地とか丘とよぶべき準平原といくつかのピークが連なる… 一般的な山頂を星に例えるなら、この山域は、まさに「天の川」と呼ぶにふさわしい、円原峰とならんで、石灰岩の山の代表的なカルスト地形と思える。
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同日追記:
・ そのあと、ネットで「本巣市 天の川」で検索をかけてみたところ、下記の記述にいきあたりました。
図3: 大垣山岳協会サイト、雑記「 昔「天の原」があった 」
(平木 勤)さんのコラム 月報「わっぱ」 2014年7月(No.392)
" https://ogakisangakukyokai.club/20140715sancyuzakki/ "
( マップでも、山頂周辺まで林道がいっぱいあって、歩きがいがありそうで、コラムによれば『和井谷から林道が通っている』とある。)
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< この山域を周回されている harukujira さんの山行記録 >
【本巣市根尾下大須】西金山(和井谷林道の入口広場から)
2020年12月27日(日) [日帰り]
" https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2823417.html "
< この山域を周回されている alpsdake さんの山行記録 >
西金山・舟伏山 ↑和井谷↓西尾根と秘境のサルメンエビネ
2022年05月17日(火) [日帰り]
" https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4299422.html "
( 三角点の点名でいえば、「西金山」をS字の山域の始点として、終点が「樫原」となるでしょうか。 )
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