・ そして、下記URLの研究報告の中に、目的のそれを見つけた時、 これまで世界中の地質学を学ぶ人々が、だれも想像する事ができなかった、 新しい真実の姿が見えて来ました。
図1: シャッキー海台とオントンジャワ海台の、地図と噴火年代。
・ このグラフの右の端の(青)で示された2本の棒から、 「シャッキー海台南端」のタム山塊で140Ma、 そして「それより北」のオリ山塊で130Maの数値が示されていて、 この年代が示す時の流れの方向は、日本海溝から東の地磁気と同じ、 南に古く北に新しい、太平洋プレートの移動方向の通説とは反対の配置となっている。
( ただし「オントンジャワ海台の年代」についての考察は、グラフ上ではつながっているように見えるが、 私は「シャッキー海台の年代」とは、分けて考えてみたいので、今の時点では、後のテーマとして保留することとする。)
・ この噴火年台は偶然とは思えない…、それほどに私が期待したものと一致していました。
( 繰り返しになりますが、これまでの通説ではL字型の海山列の様子から、 42Maごろに、太平洋海洋プレートの移動方向が、変化したと言われている。)
・ 私の仮説を先に進めて、通説が間違いだとゆうことを、証明する為の、 決定的な証拠となるのが、この「シャッキー海台の噴火年代」です。
< 理由 >
・ 海山列の屈曲点が42Maで、その前後のプレートの移動方向が、通説どおりにしか動いていなかったら、 そしてハワイのL字型の海山列の先端の「天皇海山列先端の明治海山の年代」が70Maとして、 それより以前の年代の海洋地殻は、全て海溝の下に沈んだとする「通説」から考えて、 そこより手前の(南)位置に、その年代(70Ma)より古い地層が、存在しないはず… である。
( 「シャッキー海台の噴火年代」が、140〜130Maだとしたら、 これまでの通説にとっての「大きな矛盾」になる。 )
・ そしてこのことから、流動的な海洋プレートの動きを突き詰めていくと、 この「シャッキー海台の噴火年代」は、通説を否定する証拠にとどまらない、
( 世界中の地質学を学ぶ人々が、だれも想像する事ができなかった。) シャッキー海台がどこで生まれて、どう形をかえてきたかを想定することができ、 その結論から、これまでわからなかった「巨大海台のマグマ成因の複雑なモデル」を解き明かすことができます。
図2: シャッキー海台の海底地図。
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参考URL:
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シャツキー海台 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
" https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%B5%B7%E5%8F%B0 "
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佐野 貴司(Sano, Takashi)独立行政法人国立科学博物館・地学研究部・グループ長
1億年間続く巨大海台のマグマ活動
Detection of Oceanic Plateau magmatism lasting for ~100 million years
" https://kaken.nii.ac.jp/en/file/KAKENHI-PROJECT-26302010/26302010seika.pdf "
<概要> 佐野 貴司(Sano, Takashi)の資料より、部分引用
『 西太平洋のオントンジャワ海台とシャツキー海台という2つの超巨大火山(巨大海台)を対象とした。
巨大海台の多量マグマは熱プルーム頭部がプレート境界に衝突することにより生産し、 火山活動は短時間(数百万年以内)に終了すると提案されている。
しかし活動終了後に再活動してできた海山が存在するようである。
そこで4回の航海(KR14-07, KR16-04, KH-17-J01, KR17-13)により、 海山の地質調査と岩石採取を行った。
その結果、熱プルームモデルから想定されるよりも長期間の活動を行っており、 巨大海台のマグマ成因には複雑なモデルを考慮しなければならないことが分かった。』
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シャッキー海膨付近の海底地質 本座 栄一, 井上 雅夫, 藤井 昭二 (発行: 1970 年 公開: 2017/12/22)
" https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosocabst/1970/0/1970_99/_pdf/-char/ja "
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火山噴火とヒトの歴史 (5)大規模噴火 噴出量〜100000km3
5−1 洪水玄武岩と海台
" http://blog.livedoor.jp/nara_suimeishi/archives/51868234.html "
凄いです。超面白いです。
makobeさんが時々引用される「絵でわかる日本列島〜、講〇〇」のP-53によれば、140Maから日本列島に沈みこんだ海洋プレートはイザナギ→クラ→太平洋となっています。
先日も質問させていただいたのですが、イザナギとクラプレートはいったいどこに行ってしまったのか、教えていただければ幸いです。
小生が調べた範囲では(あまり調べていませんが)、はっきり言及している文献を見出せませんでした。
makobeさんが説明されたことを否定するためでありません。むしろ makobeさんの推論を支持します。
当時の日本付近でのプレートの動きは南西→北東(?)で、追い出されたイザナギやクラプレートは、今のシャッキー海台付近で時計回りに沈んだのかな、と思いました
・ 今回の仮説が、あまりに浮世離れの内容で(自分でもとんでもない話しだとゆう自覚はあるのですが)、 思い付いて数日経過した今も、自身の興奮がまだ続いています。 複雑なプロセスの結果の想像なので、お読みいただいている皆さんに「どうして?そんなバカな?…」 と感想をいただけるのが楽しみです。
・ みなさんに背景を理解していただきたくて、今回ばかりは前置きが長くなってすみません。 今、その説明図がうまく描けなくて(日曜日は仕事も休みなので)頑張って色鉛筆と格闘します。
・ 「イザナギとクラプレート」については、不勉強でよくわかりません…。
今後の課題として、勉強していきたいと思います。
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