![]() |
「プレートテクトニクスの拒絶と受容」の中古本を入手。
( 手にしてから1週ちょっとでまだ4分の1ほどしか読めていませんが、
当時の研究者の方たちの思いが伝わってきて興味深い。)
自身の知識が足りなくて、読んでも理解できない部分も多く、
なかなか先に進めず苦戦していますが、
そこは「ホップ・ステップ・スキップ/スキップ/〜」と、わからないまま読み続けます。
( とても全てを読んで理解するには至らないのですが、
スキップばかりでは前に進めないので…
ここまでの間で、興味深かったポイントを数回に分けて紹介させていただきます。)
-----------------------------------
「プレートテクトニクスの拒絶と受容-戦後日本の地球科学史」
2008年 泊次郎著 東京大学出版会
第1章 大陸移動説からプレートテクトニクスへ
( 1.8 プレートテクトニクスへの反対論とその論理 より )
『 旧ソ連の地質学者ベロウソフは垂直振動テクトニクスと呼ばれる独自の地球論から
プレートテクトニクスを批判した。 〜
〜 ベロウソフが繰り返し指摘・批判したのは、
アリューシャン列島では海溝に近付くほど地磁気の縞模様から推定される年代が若くなっており、通常とは逆になっている事実である。
この事実はプレートテクトニクスでは、
海溝にかつて中央海嶺沈みこんだ為と解釈された。
これに対し、ベロウソフは、
マントル対流の湧き出し口である海嶺が、その対極にある海溝に沈み込むと考えるのは、
理論の崩壊を意味している」と主張した。 〜 』
--------------------------
ここで書かれている、
「海溝に近付くほど地磁気の縞模様から推定される年代が若くなって〜通常と逆…」
の部分は、これまでに fujikita さんから教えていただいて調べた記憶のある、、
「イザナギ、クラ、プレートが、中央海嶺とともに、海溝に沈んだ」説が、
ここで言っている、地磁気の縞模様からの年代が逆転している部分を、
プレートテクトニクス側から説明したもの… を指していると思います。
( 私も「海嶺が移動して、海溝に沈みこむ?」そんなことはありえないとしか思えません。)
・ 先週は、一緒に入手した、小川洋子さんの小説「密やかな結晶」も読みました。
同日追記:
・ 小川洋子さんの、文章は読みやすく、読み進める内に小説に引き込まれていきます。
(こんな文章がかけるようになりたい…)
( 自分も、取り入れようとするものと、気づかぬ間に消えていってしまうものがあって、70を過ぎてからは失っていくもののほうが多いような気がしています。 記憶だけでなく、体力、視力、聴力等々、どれだけがんばっても、とりもどすことがかなわないので、今現在読み進めているものも、いったいいつまで残っているかはわかりません。
それでも、無くしたものばかりを悔やんでいてもしかたないので、がんばって、それ以上に勉強していこうと思います。)
----------------------------------
参考過去日記
海洋プレート流動 イザナギとクラプレートの資料見つけました。
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-290157
海洋プレート流動(??)シャッキー海台とハワイ海山列は別のもの。
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-291551
< アンチ「プレート論」紹介 >
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-301040
-----------------------------------
参考過去サイト
星野通平教授」のサイト
http://www.dino.or.jp/hoshino/
石田地震科学研究所
https://www.ailab7.com/index.htm
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する