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( 中には、沈み込むプレートにひきずりこまれるから全体が移動する説のような、
素人が考えても、本末転倒の理屈が、まことしやかに書かれていることがある。)
おおよそは「古い海洋地殻ほど比重が重くなって、やがて沈み込む」とされている。
( ほんとにそうならば、日本よりももっと南の年代の一番古い三角地帯あたりが、
沈んでいきそうなもんだが、そうはなっていない。)
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・ 私が考えている、地殻が沈み込んでいくプロセスを、書いてみた。
1)海洋地殻は海嶺で発生する玄武岩マグマが上へ積み重なることで、
下に押しつぶされていく力が、横へ拡大、移動する力となる。
2)海洋地殻が拡大広がっていく先で、他の地殻(大陸と海洋)と押し合いが発生する。
3)押し合いに於いて、強い(大きく重い)ほうは動かない。
4)弱い(小さく薄い)ほうは、後ろから押されても前に進めないので、断裂しながら盛り上がる。
( 押されて沈み込むのではなく、始めは上に盛り上がる(隆起)、これは、大陸同士でも、海洋地殻同士でも同じです。 )
5)盛り上がった地殻の重みで、アイソスタシーのバランスをとるように、上から押されて、
結果下へ沈み込む。
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◎まとめ: 押されて衝突 -> 押し合う -> 強いほうは動かない
弱いほうがつぶれて断裂、盛り上がる -> 自分の盛り上がった重さで沈む。
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・ 一般のイラストの斜面の傾きを見ていると正断層に思えてしまうが、
実際は押しなので逆断層で後ろから上に盛り上がっていく。
( 雪でイメージするとわかりやすい…
積もった雪を、スノーダンプで押していくとき、ある程度まで圧縮した後は、下から押し上げるように手前側が盛り上がっていく。)
・ 押し合う力が違えば、盛り上がりに差ができて、受け止めても動かない側と、
相手に食い込んで自身が圧縮されていく方に分かれる。
( 大陸どうしや海洋どうしの衝突では、大きさ、流量、角度によって様相が異なる。 )
・ 海洋地殻と海山や海台が衝突する場合(ハワイ海山列と東からの地殻)と、
大陸地殻と海山が衝突する場合(東北と第一鹿島海山)の場合等、色々なパターンがあって、それぞれの流動形態が異なる。
( 大陸地殻と海山が衝突する東北と第一鹿島海山の場合は、双方ががっちり組み合って、
長い期間後から押し寄せる分が盛り上がりとして蓄積されて行く。
先端がせん断されてタガが外れた時は、それまで積み上げ蓄積された質量分をとりもどすよ うに開放されて流れ出す。
蓄積された後方の盛り上がりが解消され
通常の移動に戻るまで、バランスをとろうとする前進ベクトルは続く。)
図1: 第一鹿島海山の3D地形(Googleアース2023)
図2: 茨城大学地質情報活用プロジェクト(GIU) の断層実験動画( twitter より )
海洋地殻での海溝イメージ。
https://twitter.com/i/status/1671049259574235136
図3: 「サンドピクチャー動画」で、海洋地殻での海嶺イメージ。
サンドピクチャー200819-2
https://www.youtube.com/watch?v=uhbhISndzZw
Exotic Sands in Motion - ウィリアム・タバーによるムービング・サンド・アート・ピクチャーズ
https://www.youtube.com/watch?v=qEl2P7rM9q4
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