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定説の矛盾点を解消できる、新しい考え方をずっと模索してきましたが、
列島の地史を語る上で、たちふさがる矛盾点として、
「西南日本と東北日本の古地磁気データが20Ma開裂を示す」
これだけは、新しい2段階変動の考えかたとは、相入れない要素です。
・ 古地磁気データの示す観音開きの世代が新しく、
それに比べて、列島各地の地質形成年代の認識は大きくかけはなれていることを感じます。
( 日本海の海洋地殻では、他の太平洋や大西洋に海洋地殻と異なっていて、
古地磁気データは観測できないと、当たり前のこととして書かれています。
その理由は不明ですが、日本海の大きな変動や変成が、
まっとうな古地磁気データが日本海では観測できない理由なのかもしれません。)
・ 2段階変動では、大元の古い地層が始めにどの向きに位置していたか?そこだけが、 古地磁気が指し示していることで、途中で大きく寄り道したかしなかったか、 2段階どころか3回でも4回でも、わかるのは、始めと今現在の差だけしかわかりません。
・ それなのに、日本列島の地史を組み立てる上での、認識全体に20Maの変動だけが強調されています。
古地磁気が語る日本列島・日本海の形成 ( 乙藤 洋一郎 )
http://geohiruzen.co.jp/wordpress/egj07/egj07_04.pdf
図: 日本列島古地磁気データ
・ 図は東北日本の白亜紀の地質帯の古地磁気ですが、
東偏を示すものと、西偏を示すものが混在しています、
このことは一番始めの位置にあった古陸の地質帯と、
開裂の間で生成された地質帯が、混在していることを表しています。
… と私は考えます。
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