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古地磁気の示す、磁北残留磁気の方向が、
西南日本では東偏、東北日本では西偏していて、
それがどちらも20Maごろの地質に多いことを根拠として、
専門家の方々にも、ほとんど受け入れられている、定説となっている。
図1: 西南日本と東北日本の古地磁気の変化
・ まずは、このデータ自体が何を示していて、
反対に、このデータから導き出した上記の定説で、何がおかしい(矛盾している)のかを明確にしたい。
・ 大陸が回転したとゆう設定で、現在の古地磁気から分かること。
(◎) 岩石の生まれた時代の磁北の向きと、現在の磁北の向きとの違いから、 偏角からは、大陸の回転した角度が、伏角からは大陸の生まれた時の緯度がわかる。
・ 故地磁気ではわからないこと。
(×) 伏角で、緯度の変化はわかっても、経度はどこにいたかは分からない。
( 同じ緯度の経線の円周上であれば、どこでも可能性がある。)
(×) いつ回転したか… その地質の生まれた時から現在までの間の内の、 どこかで回転したとしかわからない。
・ 火成岩が生まれたときか又は、変成岩が変成した時は、
その時点での磁北の向きにリセットされることから、
20Maで生まれた火成岩や、20Maに変成のあった変成岩が、
ほとんど20Maを指していて、それ以降のものは現在と同じ向きであることから、
「20Ma観音開き説」が主流となっている。
・ もしも、「20Ma観音開き説」が正しい姿を示しているならば、
それ以前にできた火成岩や数億年前からの地質帯は、
全てが観音開き前の磁北の向きになっているはずです。
・ それなのに、彼ら(「20Ma観音開き」を示した専門家)のデータには、 25〜30Maまでしか示されていない。
( このことは、その時点では、そこまでしか測定できなかったのか、
もっとうがった見方をすれば、変動の多かった20Maの地質帯しか見ていなかったのか、
それとも異常値を示すデータは、誤差として切り捨てられたのか???
平均値で判定することは、それと同じことを意味する。 )
・ これらの古地磁気のグラフが示すことををふまえて、
次回は、私の「250Maハの字解列、25Ma接合」だったら、
古地磁気はどうなるのか、また、その場合の今のグラフの20Maに集中している偏角は、どう解釈すればいいのかをお話ししてみたい。
図2: 時代を、現在〜300Maまで拡張(年代スケールを10倍に)
「250Maハの字解列、20Ma接合」の場合のグラフ。
想定: 250Ma、インパクトによる開裂。
35Ma、東北日本、右回り開始
20Ma、動かなかった西南日本に、東北日本が東から接合。
次回、反証(その2)へ続く…
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2023.08.27 追記:
・ この地殻変動の変形から地磁気の向きの変化が起きた… と考えていたのですが、
自分の仮説ながら、どうも「無理やり」すぎて、納得できませんでした、
一週間ひっかかっていて、今日突然もうひとつの思い付きがうかび、
結構そっちの考えのほうが、自然に思えて、新しい日記として、
追加しました。 今回の内容の発展形になっていますので、
ぜひそちらも併せてごらんいただけたら幸いです。
2023.08.28 <日本列島の地史> 自説を訂正?真実に向けて…
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-308316
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