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本:「地球の科学」(大陸は移動する)1964年初版 日本放送出版協会
NHKブックス 竹内 均・上田誠也
第2章「漂う大陸をめぐる論争」の、P60より
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『 地球を暖める放射能 』
最初は、白熱の大火球であり、それが長い年月とともにだんだん冷えていくのが、地球の歴史であるという考えは、長い間、人々をとらえてはなさなかった。
火山の噴火などから察せられるように、地球の内部が高温であることなどから、
「昔はもっと熱かった地球」とゆう観念が、人々にとりついたのはごく自然のことであったろう。
地球の内部に熱を発する源があるかもしれないとは誰も考えなかったのである。
ところが今世紀の始め(20世紀の始め)、有名なキューリ夫人が、放射能を発見した。
この放射能の発見は、物理学にとっては第1級の重大事件であったが、
はからずも、それは地学にとっても革命的な意義を持っていた。
つまり、ひえるばかりと思われていた地球内部に、実は熱源があることがわかり、われわれの地球観を大きく改めることになったからである。
この放射能が、実は地球を絶えず暖めているのだとゆうことは、
案外、世間では知られていないようである。
… 以下略 …
----------------------------------- 引用ここまで
・ 今から60年前(私が小学校6年生のころ)の本。
( 丸顔の100系が初めて走った頃です。)
ここでは放射能とひとまとめにくくられているが、
自然にある放射性物質であろうが、兵器であろうが、平和利用であろうが。
その区別はなく、放射性物質は、放射能は、地球を暖めている、大きな熱源と言える。
熱源としてみた場合は、放射性物質にも半減期とゆうものがあって、
徐々に少なくなることは同じだが、永遠に消えてなくならないもので、
これを熱源として地球を温め続けている… と先生は言っている。
いまでは、原子力の平和利用が、夢のエネルギーとはだれも思っていない、濃縮した放射性物質を核反応させて、無理やり熱エネルギーを取り出すことで、得られる電気エネルギーは全て地球と空気を温めるし、
電気に変換できなかったエネルギーは、冷却の名のもとに海水を暖めることで放出される。
( この原子力発電の変換効率は思いのほか悪く、得られる電気エネルギーが3割、海に放出されるエネルギーが7割です。
仮にこの核反応が、分裂から融合に変わっても、エネルギー源が地球を暖めることは同じで、ゴミが多いか少ないかの違いしかない。)
どちらにしても、自然が生み出すエネルギーの他に、
人の力で濃縮してむりやり反応させた原子力エネルギーが加わって、
地球を暖め続けていることを考えてほしい。
またここでは、核がなければ、冷えていくばかりの地球といわれているが、
過去の地球では、灼熱と凍結が交互に襲っている、これらの変動は、
全てが、隕石落下によるエネルギーの付加と変動によると、私は考えます。
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makobe の関連日記 2023年12月05日
戦争と地球温度の相関?、ありやなしや? 2023年12月05日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-316499
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