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弧状列島の形成過程を理解するためには、まず現在の弧状列島が直線的な配置をしていた時代を想像する必要があります。この過程をさかのぼると、太平洋海洋地殻が流動していなかった時代における海洋地殻の状態を解明することが求められます。言い換えれば、太平洋の海底地殻が流動を開始する以前の地殻構造からスタートし、現在に至るまでの変動の歴史を辿る必要があります。
2. 参考資料
図1：太平洋海洋地殻の変動の歴史（2024年2月3日作成、dr.makobe）
(参考)まとめ：太平洋地殻の地史（保存版）2024年02月04日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-321177
図2：太平洋の現在の海底地形（Google地形図）
図3：最下不動層上に存在した4つの太平洋ホットスポット（Google地形図に筆者加筆）
3. 概要
太平洋海洋地殻の変動は、図1において8つの主要な変動として説明されています。
これらの変動を形態別に分類すると、大きく3つの段階に分けることができます。
（a）ホットスポット活動による、最下不動層上の古海山形成
最下層の不動層上に、初期の海山が形成される。これらの海山は、後の海洋地殻変動の起点となる。
（b）南東海嶺からの、北西向け流動開始と直線的海山列の形成（中間層）
中間層において、南東海嶺から北西向きに流動が開始され、直線的な海山列が形成される。
（c）北米海嶺からの、上層西向け流動開始（2階層別方向流動）
上層において、北米海嶺から西向きの流動が開始され、2階層で異なる方向に流動が発生する。この段階が、後の弧状列島形成に重要な影響を与える。
図3は最下不動層上における４つのホットスポットの位置を示しています。
左上：ハワイのホットスポット
左下：ポリネシアのホットスポット
右下：南米東海岸沿海の２つのホットスポット
これらのホットスポット活動により、最初の古海山が形成されました（図1の� 銑△乏催�）。
補足 （図1について）
今回掲載した図1は、ラフスケッチレベルのものですので、視覚的にはやや見づらいかもしれません。今後、変動の歴史をより分かりやすく解説できるよう、より詳細で精緻な図を作成予定です。
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