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無言館は、戦没画学生慰霊美術館です。太平洋戦争にて戦没された画学生の遺作が展示されてます。興味深いのは、絵画だけでなく、その人の召集令状や死亡通知書、家族や恋人に宛てた手紙、出征前や戦地での写真などと一緒に展示されている点。全てホンモノ。
絵画と共に短文でその人や家族とのエピソードを紹介している。長くなり過ぎないところがかえって印象的。出征する際に、荷物の底にパレットと絵具を忍ばせて行ったとか、絵の具を送ってくれと、戦地から家族に手紙を送った話とか。
長年、忘れ去られて倉庫に眠り、雨水にさらされて痛んでしまった作品や、親や兄弟、子たちに大切にされてきたもの。全ての作品に何がしかの思いが詰まっていると感じた。コンクールで、後年に文化勲章を受章した著名な画家をおさえて、1等を受賞した方の作品もあり、戦争が無かったら、どんな人生を歩んだのだろうかと、日々、無為で自堕落な生活を送っている自分の身が引き締まる思いだった。
▼無言館
¥1000 9.00-17.00(入館は16.30まで)火休
長野県上田市古安曽字山王山3462 0268-37-1650
https://mugonkan.jp/