近づくと、幟旗が立ち並び、ふとよぎる不安な気配があったものの、ナビの案内する宿の前に到着する。はて。どこだ。ランプ温泉は。見渡す。建物に「らんぷ温泉」と書かれた看板が出ていた。あそこか。隣は、スナック? いや、ランプ温泉の付帯施設か。建物の入り口前には、八戸ナンバーの車が、ずらり並んでいた。
館内に入る。猫が、にゃあにゃあ。パイプ椅子の豪華版みたいな椅子とテーブルが置かれ、浴後には客たちの憩いの場となるのだろう。思いっきり、地元民向けの風情。観光客は、ほぼ来ないのではないだろうか。事前情報では、¥200とあったが、料金は¥300。それでも安い。忽然と置かれた券売機で購入。男女別の内湯のみ。洗い場あり。貸切家族風呂¥1000もあるらしいが、車で移動するくらいに離れているらしい。
浴室は、思っていた以上に広く、奥に細長い。かなり年季が入っている。壁面には、十和田湖と乙女の像らしき絵が描かれているが、乙女のポーズが違う気がする。片方がソッポを向いていて、向かい合っていない。理由は分からないが。湯舟は2つあるが、どちらも泉質は同じと思う。湯温も同じくらいで、熱め。浴室内の照明は薄暗く黒っぽい岩の浴槽なので、湯は茶褐色に見えたが、実際のところ、何色かは分からない。特段、匂いはしなかった。
大浴場の隣に、スナックの入口があったり。なぜか紅白の垂れ幕がかかってたり。演歌歌手のポスターがベタベタ貼ってあったり。大浴場の入り口の取っ手が壊れてとれてるが、軽食もとれてしまう。一般的なランプの宿とは、まるで毛色が違うが、たいした問題ではない。ネイティブなアオモリアン(青森の人)と親密に触れ合いたい人向け。確実に、どこから来たのと聞かれます。私は聞かれなかったけど。
帰宅してから知ったけど、名物なべっこだんごという郷土料理があったらしい。建物前に看板が出ていたようだけど、車で隠れて見えなかった。次回の覚書のため、ここに書いておく。
訪問日 2023.6.15 大尽山下山後
▼ランプ温泉
6.00-21.00 第2火休 ¥300 駐車場あり。砂利
青森県上北郡東北町大浦境ノ沢4-110 0176-56-3680
青森ではランプの宿といえば、青荷温泉が知られてるかと思います。
ご存知かどうかですが灯りはランプ、それこそ電気も無え、電波も無え、文明無えだとか。
地元青森の私ですが、宿泊施設にそこまで不便は必要無いので?泊まった事ないですが…
青荷温泉は、いつか行ってみたいと思いながらも、登山がメインの計画を立てると、なかなか行く機会を得ず、行けていません。青荷温泉は、まさしくランプの宿ですね。
こちらのランプ温泉は、どの辺りがランプなのか、よく分かりませんでしたけども、入浴して、気持ちの良い温泉であったことは確かでした。
他のお客さんから、なにやら餅のようなモノを貰ったのですけども、それが、なべっこだんごかと思ったら、違いました。名物であれば、食べておけばよかったと歯噛みしております。
名物の看板が、車で隠れていたのは、実に盲点でした。
下調べなしに行った温泉だったので、仕方ない。
次回がいつになるか、遠方なので、なんとも言えませんけども、近郷を訪れた際には、立ち寄りたいと思います。
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