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2015年05月07日 14:38安物買いの血が騒ぐレビュー(ザック・バッグ)全体に公開

▼1年間使った感想 アルティメイトディレクション SJウルトラベスト2.0

なぜか知らねど。私が適当に書いて公開してから3000ヒットしている日記があります。それがこれ。1年前に書いたアルティメイトディレクション SJウルトラベスト2.0(写真・左)の日記です。たいして走れもしないのに買ってしまったトレランパックです。しかもその日記は単に買った時の日記であって、山で実際に使った感想は特に書いてない。そんなに、見てる人がいるんじゃあ、記念して使用感でも書いてみるかなと思って書いてみました。

▼ボトルホルダーがショルダーについてる点
好みの問題ではあると思うが、主に洗うのが面倒だからという理由でウォーターリザーバーを使わない私としては、はっきりいって、これが購入動機の最大理由だったりします。専用ボトル(写真・中)も付属しているのですけど、これまた洗うのが面倒そうなのと重量がペットボトルよりあるので、いつもは600mlのペットボトルを使ってます。このペットボトルホルダーですが、基本的に同じ容量のボトルを左右に入れて使います。そうしないと、左右のバランスが悪くなります。ですから、右のボトルを飲んだら、次は左のボトルを飲むといった感じで、両方のボトルで均等に減るようにしてやるようにしてます。ちなみに、ボトルの水が減れば減るほど、内容物が振られてチャポチャポと音がします。これを煩わしいと思うかどうかですが、私は気になりませんでした。慣れの問題でしょう。
では、どれくらいまでのボトルが入るのか。500ml、600ml、丸型、角型、問題なく入ります。少し頭が出ますけど、口に絞りがついてますので、調節してやれば、飛び出すようなことは全くありませんでした。試しに900mlのポカリスエットのペットボトルを入れてみたのですが、入りました(写真・右)。かなり頭が飛び出ますけど。さすがに、900mlボトルを左右に入れては、山に行ってないですけど。

▼耐久性
SJウルトラベスト2.0の前のモデルは主たる素材が紙みたいなキューベンファイバーとかで、耐久性に大いに難がありだったようですけど、SJウルトラベスト2.0は前モデルと比較して100gの重量増加の甲斐あってか、使っていて全く破損するようなことはありませんし、不具合もありませんでした。ストレッチ素材が大胆に使われているので、藪を通過する際に引っかけたりして破けやしないかと心配でしたけど、穴が開いたり擦れたりは、この1年間の酷使では全くありませんでした。去年の5月にSJウルトラベスト2.0を買ってからというもの、ほとんどの山をこれで行ってます。これ以外で登ったのは、記憶にあるのは、先日の男鹿岳くらいかも。さすがに、前爪付アイゼンは入らないし。

▼着用感
非常に良いです。フィット感抜群。背負うというより着ている感じ。買ったのは確かMDサイズ。自分に適合するサイズで問題ないと思います。適合サイズよりも、大きいのを買ったり、小さいのを選んだりする必要性は感じませんでした。前面にバックルが2つ付いてて、ベルトを絞って着用するとガッチリと体に固定されます。これで、走っても、歩いても、渡渉しても、藪を漕いでも、鳴いても、笑っても、歌っても。中身が振られたりして、パックそのものがブレたりといったことはありません。
背中やショルダーには、メッシュパッドはついてません。反対側が透けて見えるような生地です。この生地には透湿性があるらしく、体に接している部分が蒸れるようなことはありませんし、熱を持つこともないです。熱も湿気も放出するみたいです。しかしながら問題が。ショルダーなら問題ないのですけど、パックの背面、つまり体に接触する部分ですが、蒸れないかわりに、その湿気がどこに行くかと言いますと、パックの中に行きます。下山した後、パックの内部、特に上部がしっかりと結露してます。これはちょいとねえ。濡らしたくないものも見事に濡れます。ちょっとだけですけど。ですから、どうしても濡らしたくないものは、ビニール袋に入れて使ってます。あと、ジッパーの上部を湿気が逃げるかと思って少しだけ開けてますけど、あまり効果はないみたいです。

▼容量7リットル
特に問題ないです。ボトルを前面に出してしまっているので、それがために、荷室を有効に使えます。とはいえ、荷室が7リットルと小さいので荷物はそんなに入りませんが、それは、その時々で不要なモノを削って対応すればよいだけのこと。この1年間の使用で、特に困ることはありませんでした。どうしても、容量が足りなければ、他のパックで行けばよいのですから。
メインとなる荷室へのアクセスは、ジッパーが2つ付いてます。それぞれは仕切られていて繋がってません。ですが、この容量でそこまで荷室を区分けしなくてもと思ってます。かえって不便。せいぜい、小さいジッパー付のポケットがメインとは別にあれば、それで十分でした。
左右のボトルポケットの下に、マジックテープ止めの小さなポケットが付いてます。ここには、デジカメバッテリーとSDカードを入れてます。それくらいしか入りません。また、左右のボトルホルダーの両サイドにも、縦に細長いポケットが付いています。何か専用の行動食を入れるところみたいですけど、ここに何かを入れて走ると、中身が転げ落ちます。ですので、使ってません。
腰ベルトの左右にもジッパー付のポケットがあります。ここも、ストレッチ素材なので、見た目以上に物が入ります。着用したままだと、物の出し入れがしづらいので、貴重な物はあまり入れたくないです。そんなんで、ここには行動食と簡易アイゼンを入れたりしてました。

▼最後に
パックの中が結露したりと、多少の不満点はありますし、けっこういいお値段がしましたけど、買って良かったと思える商品でした。これからも使い続けるでしょう。同社の同じシリーズで他に3リットルと12リットルがありますけど、大きすぎず小さすぎず7リットルで十分でした。
あと、形状的にパックカバーは使用できません。容量が小さいので雨具上下の携行も不適です。ですので、ツェルトにもなるマウンテンダックスのポンチョを携行してます。ポンチョなら、パックの上から着用できるので。この手のパックは、基本的に日帰りでしか使わないので、登山用の雨具は必要ないと思ってます。
あと、いまだにこの商品の正式名称がよく分かりません。「スコットジュレック・トレイルランニング・ベスト」や「レースベスト(RACE VEST)」、「シグネチャーシリーズ」だのと紹介されてたりもします。公式サイトでは「SJ Ultra Vest 2.0」となってるので、たぶん、これが正式商品名なのでしょう。どーでもいいことですけど。
最近では、日本アマゾンでもアルティメイトディレクション製品を扱っているので助かってます。ただし、マーケットプレイスから買う場合は注意が必要です。旧モデル(1.0)と新モデル(2.0)を混同してるみたいです。極端に安いのは、スペックをよく確認してください。日本アマゾンから買えば間違いないと思われます。参考までに、以下にSJウルトラベスト2.0のスペックを書いときます。

▼仕様 [ULTIMATE DIRECTION SCOTT JUREK'S ULTRA VEST 2.0 SIGNATURE SERIES]
 容量 7リットル
 付属ボトル容量 0.6リットルx2本
 重量 310g(付属のボトルを入れると468g)
 サイズ(胸囲) MD:79-99cm、LG:91-112cm


▼SJウルトラベスト2.0を買った時の日記
 http://www.yamareco.com/modules/diary/18949-detail-73235

▼ULTIMATE DIRECTION公式
 http://www.ultimatedirection.com/
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