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八ヶ岳の日ノ岳縦走路で見つけた「白天宮」という石碑の正体だ。
私が調べるなんてのは図書館で膨大な史料に当たるなんてことじゃなくネット検索だけだ。
先日も相も変わらずネットで漫然と「白天狗」について検索していた。
そして引っかかったのは愛知県豊川市の「どんぎ祭り」という奇祭だ。
その祭りとは
「遠州秋葉山の分霊を祀る。火防の祈祷の後、秋葉山のつかいとされる白狐の面、装束をつけ、手にベンガラのついた撞木(どうぼく)を持って、子供達を追い回す。」のだという。
http://www.aichi-kanko.jp/search/detail.asp?id=1563
「遠州秋葉山」とは調べて見ると現在の浜松あたりに「秋葉山本宮秋葉(あきは)神社」という神社があるらしい。そこに祭られているのが「秋葉大権現」なのだとか。秋葉権現は主に「火防(ひぶせ)」、つまり「防火」の神様だったらしい。
火事が多かった江戸で大いに信仰され、各地に「秋葉講」という講社ができ、その登拝道に常夜灯が設置された「秋葉道」まで整備された。その名残りが東京の「秋葉原」という地名になっているんだそうな。
で、驚くべきことに「秋葉神社」に祀られている中には「秋葉三尺坊」という修験者がおり、それは「信濃国戸隠(現在の長野県長野市、旧戸隠村)の出身で・・・修行した三尺坊(さんしゃくぼう)という修験者が秋葉山に至った」のだとか。
「その姿は飯縄権現と同じく白狐に乗り剣と羂索を持ったカラス天狗の姿で表され、75の眷属を従えると伝えられる。」とか。(WIKIPEDIA)
ありゃ、こんなところに「飯綱権現」が登場した。
しかもこの秋葉権現の御利益(ごりやく)としては「防火」だけでなく「鍛冶・金属加工・鉄鋼業・工業全般の安全及び事業発展」なんてのがあったそうだ。
以前竜頭峰の遺構に関連してotkmeさんが教えて下さったが、江戸時代から諏訪地方では鋳物師が活躍、その文化が後に諏訪の精密機械工業の発展に繋がったとか。
だとすれば諏訪あたりの(有賀村の)人が鍛冶業の繁盛を祈って秋葉大権現(=ほとんど飯縄三郎)を祀るために「白天狗」を八ヶ岳に祀ったということも考えられそうだ。
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