そもそも、自分は、体育の成績、マラソンの成績が下位５％の身体能力しか持ち合わせていない。
小学生のころ、普通のランドセルが背負えなくて、軽いランドセルを買ってもらったという黒歴史がある。
そんな自分より、運動神経が良さそうな人でも、クライミングジムに通っていながら上達しない人がいる。どうやら勘違いしているようだ。
★三点支持で登ろうとする。
三点支持では、クライミングはできないよね(笑)昔の山岳会だと、とにかく三点支持の重要性を説くが、さすがに今の山岳会では、それを言う人は少なくなったようだ。
そもそも、山岳地帯に行くのであれば、三点支持は普通にできてなければいけないレベル。
二点支持で、ダイアゴナルを使わないと登れない。簡単に言うと、足を切らないと、ホールドに手が届かない状況は普通にある。
二点支持によるダイアゴナルでなければ、遠くまで届かないし、時には、１点支持であっても、落ちないバランス感覚が必要。
昔のアルパインであっても、足を切って、掻き込むムーブは必須だったはず。指導者レベルでも、自分たちの技術を理解していないと思われるケースも見受ける。
確かに、安定感を求めるのであれば、できるだけ三点支持にすべきかも知れない。しかしながら、常に、安定性を求めるのであれば、クライミングは成り立たないので、やらない方がいいと思う。
難しい技術が安定してできなければ、スポーツとして面白味がないし、また、自然にも対応できない。
【参考】正対と側対 ダイアゴナル
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-313062
★腕を伸ばして、脱力をする。
足の使い方に気を使うことも、確かに大事だとは思う。�元蘢�度のアルパインだと、「確かに、足を使うって大事だよね。」と思うことはある。
だがしかし、フリークライミング初心者レベルの5.8、5.9程度のグレードでも、保持力が重要になってくるし、腕の筋力をセーブする必要性が出てくる。
クライミングは保持力が一番大事なので、保持力は最優先で鍛えるべき。それと同時に、腕を伸ばしたまま、脱力をすることも同じように大事。
それに比べれば、足の使い方などどうでもいい話。脱力してぶら下がることができて、その重心に対して、足の置き方は自然に決まる。
足に関しては、使い方をどうするかということよりも、日ごろつま先、ふくらはぎを鍛えておくことが重要。
【参考】表妙義で滑落しないためには １ 「腕を伸ばす」
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-200408
【参考】クライミングで最重要な能力は保持力と柔軟性 「BEAST MAKING」
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-321979
★正しい理論を学ぶ。
とにかく、スポーツでは、生まれつき運動神経のいい人がいい加減なことを言うことが目立つ。
登山でも、意味のない根性論があったりで、生まれつき体力も運動神経のない自分は、非常に不快だ。
まずは、正しい科学的理論を知るべきだろう。こういった科学的知識のある方に、教わったほうがいいと思う。
●菊地敏之 クライミングスクール＆ガイド
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-324262
●スポーツの上達が早い人の脳内で起きていること【運動神経】
https://www.youtube.com/watch?v=w4MK5J46wcA&t=25s
●石田登山塾日誌
https://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/
