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文部省唱歌 納涼
一、
一日(ひとひ)の汗を湯浴(ゆあみ)に流し、
夕顔棚に下陰(したかげ)占めて、
親子同胞(はらから)、一つむしろに
心をおかぬむつび語(がたり)。
むつび語、たのしや。
ニ、
蚊遣(かやり)のけむり軒端(のきは)をこめて、
緑の葉ごし月影涼し。
裏の細道、節もをかしく
聞ゆる歌の主は誰ぞ。
主は誰ぞ、ゆかしや。
三、
見わたし遠き青田の上を、
細波(さざなみ)たてて吹來る夜風。
風に流るる螢火いくつ、
月影うけて消えつ、見えつ、
消えつ、見えつ、涼しや。
録音が、ウェブにありました。聴くだけで涼しくなります↓
https://www.youtube.com/watch?v=DOTpXjfTt4k
歌の後から知ったのですが、この歌の一番の歌詞にぴったりの絵がありました。「夕顔棚納涼図屏風」といって、江戸時代に描かれ、戦後国宝に指定された絵だそうです。襦袢姿のおじさんが、恋女房と、ちびっ子と、夕顔棚の下の筵の上でみんなで遠くを見ています。左上には月。
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A11878
辿っていくとこの絵のモト和歌もあるそうです。やはり江戸時代の木下長嘯子という人の和歌らしいです。
「夕顔のさける軒端の下涼み男はててれ(襦袢)女はふたの物(腰巻)」
うちの縁側には夕顔ではなく葡萄棚が形成されてきました。
こんばんは
「納涼図屏風」
10年くらい前の夏、上野でみて、その場で複写を買いしばらく部屋に貼っていました
蚊に刺されないのかな、なんて考えません
いいですよねーーー
上野に絵を見に行くなんて、憧れの休日ですが、なかなか。どうしてこんなにひき込まれる絵なんでしょうね。
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