この連休は、山で死んだ友人の三回忌で、岐阜の山奥に行って古い山の知り合いと焚き火して飲んできた。20年ほど前、ヒマラヤ登山のときに、中国語が現地並み、人柄優れた彼の働きで、登山隊は未踏峰を目指した。その後も日中登山にはなくてはならない人物になった。この15年ほどは上海に住んでいながら、たびたび日本に沢登りにきていた。小楊子川、鳶谷から黒部川ウマノ沢など、ともに登りチベットで過ごした時の話で笑ったものだった。20年のうちに縁が縁をよび、友達の友達は友達になっていた。狭い世界での話だから。
今回ははじめてご両親にあった。この集まりをとても楽しみにしてくれていた。48の息子を山で突然亡くすなんて。これまで、山で亡くした友人は数えきれないが、ようやく僕も親になり、これは厳しいことだなあ、人生にはこんなに耐えがたいことも起こることがあるのだなあとようやくわかるようになった。死者をめぐって死者を含めての交流。この方法に、現代のいかなる知恵もない。昔の人が信じ、伝えた礼があるのみだ。こんな場をおそらく何十人も見送ってきた大先輩たちのふるまい。献花のときだけぱらりと雨が降る妖術。
久しぶりに飲みすぎて二日酔い。青森まで7時間の新幹線では昨年の京都府立大山岳部の事故報告書と白川静の孔子伝を熟読。
すみません。。こんな尊い内容の日記にコメントしてしまい・・・・
実は私の尊敬している山の先生も、この週末岐阜に法事で
行かれたと聞いたので。。
その先生もヒマラヤへ行かれており、k2を日本で最初に
登られた方なんです。
関西で、同じようにヒマラヤへ行った友達はもうみんな
死んだなぁとおっしゃっていました。。。
あまり心情をお顔に出す方ではないのですが。。
これからの登山や遭難に対して真摯に取り組んでおられます。
私なんかはまだまだ未踏の感なのでしょうが、
山での死については、真剣に考えています。
lunavioletさんコメントありがとうございます。コメントしづらい日記ですみません。
先生はシゲさんですね。20年来のおつきあいです。先月、偶然八甲田でお会いしていたところなのです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-75734.html
いまは4000山を登っているとのことですね。山の知り合いとは山でしか会わないものですね。
山は死について真剣に考えられる日常世界ではあまりない場です。
日記を拝見したときに、なんとなくそんな気がしたんです。。。
山でなくなられた方々はたくさんおられるので、的外れは
百も承知だったのですが。。。
三回忌だと聞いていたもので・・・
私のトレッキング教室の先生であり、今は主人が分水嶺踏査と、ラウンド琵琶湖に同行させてもらっています。
シゲさんから学ぶことはとても多く、というか私達にはもったいないぐらいの内容だと思います。
八甲田のレコ拝見しました。
子供達は子供達の中だと、びっくりするような力を
発揮しますよね!!
これからもご家族との山行、また載せて下さい〜
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