昨年秋、松本の自宅から山越え山行して、四賀村(いまは合併で松本市)のバス停でバスを待つ際、向かいにあった四賀化石館に入って巨大なクジラの骨格標本を見ました。
http://matsu-haku.com/shigakaseki/shisetsu
環太平洋に完全な骨格は2体しかない美しいものです。四賀の保福寺川の川岸で1986年に近所の小学生が見つけたと、その時の信毎の記事が掲示してあり、子供がマスコミに囲まれている写真がありました。
館長さんに、このムスコはいまどうしているんですか?アメリカから来た博士に連れて行かれて、どこかで地質屋にでもなりましたか?と問うたところ、松本駅前でイタリア料理店やっていますよ、とのことでした。さすが、なんでも知っている地域のひとです。
一年近く気になっていたけど、週末に、ごほうび晩ごはんで、一家でそのお店にでかけて見ました。気さくで気の利く店長、美味しく、素材の薫り高い料理。おいしすぎるデカンタワイン、オトナの雰囲気のたいへんすてきなお店でした。
店長に化石の話を聞いてみると、それは私と兄です、とのこと。最初に見つけた大きな歯の化石の話などお聞きしました。当時は大発見で展示館も出来、大騒ぎになったけれど、20代、料理修行で上京していた頃はすっかり忘れてしまい、30代になってここに店を開いて帰郷するまで思い出すことも無かったそうです。ひとの人生ってそういうものだよなあ。でも自分の職業の基本を確立した上で帰郷してそういう少年期の忘れていたものがまたかぶさってきて、おもしろいものだと思います。当時は景気の良かった末期で、展示館を作ってくれた大人たちはもう世を去ってしまった。
保福寺川の川岸というのは、山間の村落だけど空が広くて、居心地の良い小さな盆地の中です。歩いてみてわかりました。小学生が、日が暮れるまで河原で遊ぶのに、たいへん適したところです。
https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20002191/
yoneyamaさん、あの化石を発見した少年のお店に行かれたんですね!
化石少年は発掘の事を忘れてしまったけれど、
周りの地元の大人たちがちゃんと引き継いでつないでくれています。
今、化石館はヤベオオツノジカという特徴的な大きな角のシカの全身骨格を展示しています。
しかもレーコさんのカフェで無料入館券も配布しています(もう終了かも)。
カフェのお客さんのライダーさんも化石館に行く人が多いみたいで
ライダーの中でも有名な博物館となっています(笑)。
お向かいでしたね。レーコさんのところが留守だったので、博物館でバス待ちしたんですよ。オオツノジカ、角がすごく重そうで、邪魔そうなんだけど、藪こぎとか滝の巻きとかで厄介そうですよ。
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