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青森は涼しいので元からエアコンもない。このうえ節電となれば電燈だろう。20ワットの室内燈を和室に置いた。行燈みたいなもの。LEDは燃費はいいけど未来っぽくて読書などの実用専門。夜、部屋の中が暗いのは慣れてしまうと感じがいい。節電とか言って市役所や県庁の廊下が暗いのはハッキリ言って貧乏くさい(1980年代のソ連の病院みたい)が、日本家屋に住んでいると夜はローソクやランプでもいいんじゃないかという気がしてきた。昼間も、畳の上なら多少暗くても昔っぽくて違和感なし。本が読みたきゃ窓際にくれば良い。不便?本当に不便だろうか。火事が危ない?本当に危ないだろうか。自分で制御できる程度の危なさと暮らすのを避け、危険を人任せにしていると、ろくなことにならないのではないか?
北大山岳部→十勝の原野で30年貧農開墾生活を続けた画家の坂本直行さん(1906年生まれ)の自伝が最近出版され、いま読んでいる。「三十年のランプの生活に終止符を打ったが、夜は少し恥ずかしいくらい電燈というものは明るかった。」にハッとした。みんなが電気なしで生きる必要はないが、電気なしでは生きられないほど骨抜きにされては腑甲斐無い。骨抜きにされると、大切なことに「それは違うよ」といえなくなる。おかねをもらっている地元の人は「安全対策を万全にお願いします」としか言えなくなっているのを先日見た。
山小屋でも電気のない、ランプの小屋はあまり多くない。ランプの山小屋で一人、一週間も過ごした学生のころがあった。そのときからずっと、そんなことを考えている。
夕方、空が暗くなるのも知らずに明かりのついた部屋の中で仕事していると、美しい夕空を見逃した悔しさを思うのだ。
灯油も電気も明かりをともすためのものだったんですよね、もともとは
アラゲンさん
毎日やらんでもいいけど、たまにやると骨抜きにされなくていいかもしれません。室内で提灯なんかいいかもなあ。
ローソク代のほうが電気代より高かったりするのですけど。
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