あちこちの町に住んで気がついた地形。
近代の大都市の近くには「クイッとした岬に囲まれた港町が有る」。
東京には横浜、横須賀。大坂には神戸(クイッとはしてないか)。札幌には小樽。大都市は広い平野が必要なのでクイッとした岬は少し離れていても良い。なぜクイッとしているかというと、そこは山が海に迫る傾斜地で、海が海岸のすぐ近くから深くなるから、大きな船が接岸できる。クイッとしているから風よけになり、したがって波除けになるから船が陸に寄り易い。条件は地形なのである。
でも現代の港は、地形なんか頼らなくても防波堤防を築き、遠浅の浜も掘削してコンクリで固めて運河を作る。埋め立てて人工島まで作る。工業地帯を作るには広い土地がいるから、山が海に迫るような19世紀の港では使えない。だから歴史ある港町は寂れる。でも情緒が有る。山が海に迫り、立体的で狭い街が俯瞰で見えるから絵になる。
函館、室蘭、厚岸、小樽、むつ、気仙沼、釜石、敦賀、清水、呉、長崎、どれもクイッとしている。マサチューセッツのプリマスも。
ここでふと思うのだけど、名古屋の近くにはそういう19世紀的なクイッとした港町が無い。熱田湊は一応、名古屋の玄関口で、江戸時代までは東海道の船着き場だったけど、クイッとしてない。熱田丘陵が海に没するポイントでは有るが、熱田丘陵といっても数mの岡だから、海もあまり深くなさそう。どのみち埋め立てが進んで、今では内陸だ。海外とのパイプは大きな船が重要だった19世紀に港を持たなかったのに、よく陶磁器や織物を輸出して発展できたと思う。
yoneyamaさん、こんにちわ。
クイッとした港。昔ながらの天然の良港は
北前船の日本海航路と、瀬戸内航路沿いに
多いですね。歴史的には弥生時代には
すでに出現してましたが。
神戸には和田岬があって、ここは
チョットだけクイッとしてます。
今もその名残だけは残っていて
ブラタモリでやってました。
熱田港は知多渥美半島、伊勢に囲まれた
天然の良港なのでクイッとしてなくても
よかったのでしょうね。( ´ ▽ ` )
あ、神戸にもやっぱりクイッとしたのあったんですか。知らなかった。ブラタモリさすが。
西日本は実際に見てないもんで想像でした。
熱田港もまだ実地見聞してません。楽しみです。
和田岬は平清盛の福原京の玄関口で、
中国との交易でさんざん儲けたみたいです。
今は三菱重工の工場敷地内にあるので
普段は入れないのですが、見学会かなにか
の時は入れるらしいです。
いっぺん行ってみたいのですが、なかなか。
( ´ ▽ ` )
キヨモリの聖地が都市の工業エリアに埋もれちゃっているなんて、なんてことでしょう。面白いものですねえ。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する