![]() |
![]() |
![]() |
初めは地図の空白部を探検する探検家としてヤルツァンポ屈曲部の探検、次に北極圏のソリ引き100日旅行、そして犬ソリで旅する「極夜」探検と、30年近い探検人生のあらすじと最近10年近くやっている犬ゾリでの猟をしながらの北極圏の話。本の通り面白い話だった。角幡氏には、探検を思いつく才能があると思う。
・ヤルツァンポで、空白地に対する執着からは逃れられた。地理的な目的地のない探検を目指すようになった。
・道具を使って行くと、旅が自分のものにならない。地図の上を引っ掻いただけになる。自分で作った道具だと、自分のものになる。自由になる。
・計画を作ると計画に囚われてしまう。イヌイットの計画性のなさは猟という生活そのものであり、状況に応じて行動が変わっていくもの。
・犬ぞりはそう簡単に習得できない。犬に腹を立てず、言う通りに扱えるようになるまでに3年はかかる。シオラパルクに今、15頭いる。エサ代などで年間300万円。コロナで駄目でその後二年は温暖化で海氷が繋がらない。繋がれば北極海までは行きたい。
・シロクマが増えている。猟は危険だが、獲物を殺して食べる以上、自分も危険でなければフェアじゃないと思う。
イグルー登山愛好家として、現状の現地イヌイットで実践者の情報はあるか訊いてみたかったのと、シオラパルクの大島さんの近況も知りたかったが、質問時間は短かく辞めておいた。イグルーどころか、犬ぞりの継承者も、現地では新世代には少ないようだった。
対談で来ていた神長さんとは数十年ぶりにお会いしてあいさつ。新しい本を買った。会場では久しぶりに会う知人もいて、自分もこの後は仕事も辞めて新しく始めたいのだというような話をする。自転車漕いで帰った。
きょうの松本は晴れ渡り雪を載せた安曇山脈が美しく、山を背景に一家で年賀状写真を撮った。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する