博物館の出す図録のミニ版で一冊1000円(3だけ500円)ですが、すごく良い出来です。古い絵図や古写真がふんだんに使われていて、たくさんある遺構の背景がよくわかります。富士山の山頂だけでなく、広く興味ある人に、たいへんお勧めです。
1 「富士山道しるへ」を歩く改
江戸末期に出た江戸から富士への道中の案内本「富士山道しるべ」を、豊富な地図と絵図を使って解説。日本橋から多摩を通って三十六里歩きたくなり〼。
2 「富士八海をめぐる」
『富士山道しるへ』の後半、「富士八海(内八海)」の記述をもとに富士山麓をぐるっと一周するガイドブックです。これを見ると富士山徒歩一周したくなり〼。
3 富士山周遊図
「富士八海をめぐる」で紹介した地図を現行の5万分の1にまとめたもの。裏面、昭和初期刊行の山岳図「富士山近傍図」が素敵じゃ。
4 富士を登る
吉田口登山道の古写真や絵図をふんだんに使い、古い道などを解説したガイドブック。スバルラインによって1964以降廃れた浅間神社から五合目までの詳細なルート図と道沿いにある富士信仰にかかわる文化財を紹介。もちろん五合目より上も。小屋がたくさん地名がたくさんで歩いても困惑するけど、これで歴史的背景や意味等わかると、同じ登るのにも見えるものが全然違いますわい。
5 『甲斐国志 富士山北口を往く』
江戸時代に編さんされた地誌「甲斐国志」に記述された地名・史跡・寺社を現在の状況と比較しながら取り上げています。また、各文化財の地図をそれぞれに示しているのでガイドブックとしても利用できます。
http://www.fy-museum.jp/forms/info/info.aspx?info_id=1477#4_0
博物館に電話をかけて札数に応じた送料を聞き、現金書留で本代と送料を送ると、送られてきました。ネット振込などできず書留手数料が結構高かったのですが、大変お勧めです。
平成13年〜22年の間の刊行です。
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