ひたすら歩いた双六から針ノ木峠 停滞付
- GPS
- 170:31
- 距離
- 50.1km
- 登り
- 4,799m
- 下り
- 4,466m
コースタイム
7/26 双六小屋5:35-7:26三俣峠-7:56三俣山荘8:17-9:29鷲羽岳9:50-10:51ワリモ北分岐-11:43水晶小屋12:08-12:47水晶岳14:16-15:02水晶小屋
7/27 水晶小屋5:41-7:36真砂岳分岐7:46-8:17野口五郎岳8:30-8:43野口五郎岳9:02-10:46三ッ岳分岐11:00-11:55烏帽子小屋
7/28 停滞
7/29 停滞
7/30 烏帽子小屋5:00-6:15南沢岳-7:29不動岳7:34-9:34船窪岳第2ピーク9:45-10:41船窪岳10:46-10:55針ノ木谷出合分岐-12:05船窪小屋
7/31 船窪小屋6:48-7:00七倉岳-8:28北葛岳8:33-11:13蓮華岳11:35-12:20針ノ木小屋
8/1 針ノ木小屋6:00-6:50雪渓-7:32丸木橋-8:10大沢小屋8:18-8:56針ノ木登山道入口-9:16扇沢登山口
天候 | 7/25 晴れのち曇りのち雨 7/26 曇りのち晴れ 7/27 曇りのち時々雨 7/28 雨 停滞 7/29 雨 停滞 7/30 曇り時々雨 7/31 晴れのち曇り時々雨 8/1 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 扇沢-大町温泉郷 路線バス 大町温泉郷-長野 高速バス 長野-大宮 長野新幹線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
不動岳〜七倉岳間は不動沢側の崩壊が激しく慎重に通過する必要があります。 下山後は扇沢駅から路線バスで20分程の大町温泉郷の「薬師の湯」に入れます。 大町温泉郷バス停には長野行き高速バスも停車します。(扇沢-長野) |
写真
感想
7/24 秋葉原からシャトルバスに乗って竹橋へ
22:30発の夜行バスで新穂高温泉に向かいます。ほぼ満席に近い状態です。
4列シートのバスなので、眠れたのかどうか…覚えていません。
7/25 一日目
平日なので上高地で降りる人がいると上高地にも寄るバスです。
新穂高温泉から双六小屋に向けて出発します。
鏡平まで2時間半 急がずにゆっくり登ります。初日なので体調を調整しながらね。
そうそう、一日目はたくさんのお花に迎えられましたよ。
そんなお花たちを撮りながらの登りです。どんだけ撮るんだって感じです。
11:44 鏡平到着!広い板張りがあって、のんびり昼食タイムにします。
小屋は見えないけど、すぐ先にあります。
残念ながらこの池に映る筈の槍ヶ岳の姿はガスに隠れていました。
牛乳を飲みました^^ 300円なり。もっと上になると400円になります。
3日間ほどは持参したパンなどで昼食としました。
13:26 弓折乗越到着!ガスの中です。そろそろお天気が怪しくなって来ました。
ちょっと急ぎたいところです。
雨が本格的に降って、双六小屋までは雨の中の歩きになりました。
7/26 二日目
二日目の行程は水晶小屋まで6時間20分と緩やかなので、双六小屋で4:30からの朝食を頂いてから出発としました。
ガスっていて何も見えないので、今回は双六岳山頂は省いて、三俣山荘へ直行する巻道を行きました。
小屋でコース確認をしたら、何ら問題ないと言う事でした。
天気が良ければ雲ノ平に寄り道しようかと思っていたのですが、黒部源流の渡渉点に問題ありで、即却下!!
三俣山荘で休憩した後、鷲羽岳を行くことにします。9:29 鷲羽岳到着 なぁ〜〜んにも見えませんでした^^;
案外早く登れました。
11:42 水晶小屋分岐 で、すぐに水晶小屋到着です。11:43
新しくなった水晶小屋は小さいけど綺麗です。
12:08 空身で水晶岳往復して来ます。
山頂まで40分です。のんびりと写真を撮りながら行きます〜〜〜♪
ガスも切れて青空が覗いて来ました^^
いつもいつもこのお山だけ抜かしていたので、やっとやっと来れました!
三角点はちょっと下って登り返したお隣のピークにあります。
のんびりと山頂で過ごしていましたが、暇なので三角点まで行くことにしました^^
三角点まで行く人は少ないですね。
山頂には8人くらいいましたが、先に行っていた人も含めて4人だけが三角点まで行きました。
赤牛岳方面に歩いて行きますが、三角点の案内が無いので目安をつけたところを上がらないと行けません^^;
三角点まで行くと高天原が見えます。右に見える沢の奥が温泉沢かなぁ。
そして、なんと!!今年は水晶池が枯れています。秋には枯れると聞いていましたが、この時期に枯れてしまうなんて。
綺麗に水を湛えて水晶岳を映していた水晶池とは別物と言う感じです。
空が怪しくなって来たので、花の写真を撮りながらも急ぎ足で水晶小屋へ戻ります。
7/27 三日目
前日のうちに水晶岳ピストンをしておいたので、今日の行程に余裕ができました。
朝食を小屋でいただいて5:30過ぎに出発することにします。
朝のうち少し降っていた雨も上がり、槍ヶ岳が姿を見せてくれました。
5:00 朝食をしっかり食べます!
でも…持参した食料が減らないので荷物は当初あった12kgからたいして減っていないように思われました。
5:41 出発します。靄っていますが北鎌尾根を配した槍ヶ岳はまだ見えています。
先に三ツ岳と野口五郎が待っていてくれてます〜〜〜
7:36 真砂岳分岐点通過 湯俣へ向かう単独登山者が少し前まで休憩していました。
湯俣止まりかな?それとも今日中に高瀬ダムまで頑張って行っちゃうのかな?
8:17 野口さんとこに着きました〜〜〜!!
ふと見たら、雷鳥さんがいました。
野口五郎小屋でトイレをお借りしました。100円^^
最近はどこもそうらしいのですが、小屋内に入ると休憩で200円ほどかかります。
なので、外で一休み。
9:02 あまりお天気が良くないのでのんびりできません。降られないうちに烏帽子小屋に着きたいと思っています。
三ッ岳も稜線ではなく登山道が巻いているので楽ちんです^^
晴れていないけど山が見えているのは嬉しいことでした♪
このコース、コマクサコースと言っても過言ではないくらいコマクサが続いています。
最初は一生懸命撮るんですが、そのうち
「あ〜〜いっぱい咲いているね〜〜」
で、終わりです。
三ッ岳に行く手前に展望コースの稜線歩きとお花畑コースの巻道があります。
お天気が良ければ展望コースを取りたいところですが、今回はお花畑の方を選びました。
烏帽子小屋へは、下るのに気持ちが良さそうな砂礫の登山道を行きます。
11:55 烏帽子小屋です。
小屋から100mほど離れたヘリポートからだと携帯が通じるのですが、メールの受信はできたのに、ガスが湧きあがって来ると送信ができなくなりました。
風も冷たくなって、外にいるのが寒い!烏帽子小屋で標高2551m
ブナ立を登って来たグループが烏帽子岳までピストンをすると言って出て行きましたが、戻って来る前に大降りの雨に遭ってしまいました。
私も行きたいと思ったのですが、同行者が「着替えてしまったので行かない」と言うのでやめました。
大雨に降られずに済んで良かったのか、はたまたそれでも行っておけば良かったと後悔になったのか…(^▽^;)
7/28 四日目…停滞
4:30に出発の準備をして外を見たら、強風と大雨の大荒れの天気でした。
雨が降っているのはわかっていましたが、実際に目にするまでは、これほどとは思いませんでした。
少し様子を見ることにして小屋の入り口のテーブルで待機していました。けれど、その降り方は収まる様子は全くみられませんでした。
四日目の行程は烏帽子岳山頂往復も含めると8時間10分。
烏帽子岳を省いても7時間35分。
そして、何よりの不安材料が24日に船窪岳付近で起きた遭難でした。
ツアーで縦走していた方が滑落されて亡くなられました。
今日の行程は烏帽子小屋から不動岳〜船窪岳〜船窪小屋です。
このコースは今回の行程の中で一番緊張を強いられるルートです。
崩落が激しく、場所に寄っては50cmにも満たないナイフリッジの通過があります。
大雨で地盤が緩んでいる恐れもあります。この強風雨で煽られることも心配されました。
それに伴い、船窪から来たグループの女性たちが全員「怖かった!」と言った言葉に同行者は少なからず不安に感じたようです。
今日は停滞と決めた頃、高瀬ダムから30分ほど歩いたところにかかっている濁沢の丸木橋が流されたという情報が小屋にもたらされました。
7時頃にブナ立尾根を下山する為に出発しようとしていたご夫婦が(水晶小屋からの二人組)危ういところで止められました。
「丸木橋が流されたので降りても渡れない。またここに登り返して来なければならなくなる」
土石流が来ることも考えられるので直に渡ることは危険とのことでした。
三俣目指した6人ほどのグループは出発して行きました。ダメだったら野口五郎小屋に泊まるということでした。
前日に船窪から来たグループが多数いましたが、高瀬に降りる予定だったので全員停滞です。
この日は三俣までの予定の女性グループも含めて30人ほど?が停滞でした。(確かな人数は忘れました)
10:20頃には野口五郎小屋から来たグループが到着。
丸木橋が流された情報が野口五郎小屋に届く前に出発して来たグループでした。
彼らも停滞組になりました。
このグループ以外には到着した登山者はいませんでした。
そして、この日は唐松岳で風に煽られて滑落死された方がいらっしゃたのでした。
7/29 五日目…停滞
朝、目が覚めた時は外は静かでした。
やはり4時起床。
再び4時半に出発しようと準備をして小屋の出入り口に向かいました。
見ると、外は昨日と変わらず風雨が強い状態でした。
濁沢の丸木橋がいつかかるか、停滞組の登山者は連絡をひたすら待っている状態でした。
同じ日に烏帽子小屋に滞在していたパトロールの方が、船窪に向おうとしていた私たちに
「昨日、強風に煽られて滑落して亡くなった登山者がいるので船窪行きを勧められない」
と、言う事でした。
同行の友達も無事に帰宅させなければならないので今日も停滞。
下から連絡があって13:30頃に丸木橋がかけられることになったと言う事でした。
その連絡を待っていた登山者は一斉に身支度をして下山して行きました。
パトロールの方と小屋の方とで、下山する登山者のチェックが行われました。
みんなが下山した最後にパトロールの方が万が一のことを考慮してロープなどを持って下りて行きました。
7/30 六日目
小雨は降っていましたが、風はないようでした。
小屋で作っていただいたお弁当のお握り2個のうち1個とインスタントみそ汁で簡単に朝食を取ります。
三度目の正直の出発になりました!
5:00 停滞組の中で一番に出発しました。
流石に烏帽子小屋に4泊はしたくありませんでした。
雨でも風さえなければ、後は十分に気を付けて歩くのみでした。連日の雨で崩落がひどくなっていれば引き返すつもりで出発しました。
ガスと雨で周りの景色は見えませんでした。小屋から30分の烏帽子岳分岐を通り過ぎる時も烏帽子の姿はまるっきり見えない状態でした。
やはり到着した日にピストンしておけばよかったかなぁ。
烏帽子田圃と言われるところは池塘がいくつもあってお花もいっぱい咲いていました。
晴れていればその池塘に烏帽子岳が映る素敵な風景が見られる筈でした。
この日は雷注意報も出ていました。船窪小屋には、なるべく午前中に着きたいと思いました。、
烏帽子を省いたので7時間20分で着ける計算でした。
遅くても13:00には着けるかな。
途中の登山道で一ヶ所だけ深い水溜りができていて、越えるのに気をつけました。
その時に同行者が靴の中を濡らしたようです。
今回、天気の事も心配でしたので、登山靴にはしっかり防水スプレーを施しておきました。
ちょっと高価でしたが、山道具店で勧められたものです。
功を奏したのか、今回の雨の中の縦走中でも湿っぽくなっただけで中が濡れることはありませんでした。
同行者の新しい靴も防水性においては太鼓判をもらって購入したそうですが、全く防水が効かなかったようです。
スパッツも私のよりはるかに高級品を使っていました。
私の夏用のスパッツは、昨年の槍ヶ岳の帰りに入った温泉ホテルの乾燥室で、片方だけ間違われて持って行かれてしまいました。
で、先日、今回の縦走の為に新しいのを買い求めました。
南沢岳 6:15通過 縦走中は写真を撮ることを諦めました。完全防水のカメラも持参していたので、記録の為に主な道標のみ写すつもりでいました。
1時間歩いて数分立ち休みというパターンで進むことにしました。
濡れているのに長く休むと体が冷えるからです。私はフリースも着込んでレインウェアを着て歩いていました。
普段から体温が低いので、人より先に凍死する確率が高いからです(*゜.゜)ゞ
低体温症に陥るのを防ぐ為にです。
7:29 不動岳通過 烏帽子岳往復を除いても3時間かかるところを30分短縮できました。
さて、この雨の中どのくらいで船窪小屋に到達できるかそれが重要でした。
この辺りの標高は2500m程度なので樹林帯の中のアップダウンです。
烏帽子小屋から丁度3時間歩いた8:00 不動岳から30分歩いた樹林の中で、初めて船窪小屋から来た単独の男性登山者と会いました。
何時に小屋を出たのか聞かれたので5:00と答えたらその方も5:00に出発して来たそうです。
丁度お互いに3時間歩いた地点ですれ違ったことになります。
でも、私たちがあと3時間で船窪小屋に着くことは考えられませんでした。
あと4時間くらいか…そんな計算をした私です。
後からしてみるとその計算はぴったり合っていたのでした。
写真を撮れなかったので、どこの辺りだったか思い出せませんが、1ヶ所切れた鞍部があって、次に登りの取りつきが鎖場でかなりの急傾斜なのに呆気にとられましたが、取りついて見ると全く難しくはありませんでした。
北から来た人はこの鎖の付いた下りは手こずるかも知れません。下りが苦手の人の方が多いですから。
同行者はかなり疲労していたようです。小屋で2日間停滞して、体の休養になったのか、鈍ってしまったのかはわかりませんが、かなりゆっくりペースでも雨に濡れている分、精神的にも辛かったのかも知れません。
今まで1時間歩いて数分休憩としたペースも30分以内に立ち休みをするようになりました。
ガスが切れて時折見える不動沢側の崩壊斜面はかなりの迫力です。
崩壊場所に更にクラックが走っている箇所も見られました。すぐにでも大きく崩れ落ちて行きそうに見えました。
立ち休みしたところでガスが切れた一瞬、それはまるで中国の墨絵のような景色で目の前に広がりました。
裏銀座コース、いつまで通行できるのだろうか?そんな心配をさせるような崩壊の景色でした。
そこだけ写真を撮りました。
後は可愛い花が咲いていようが、道標以外は一切写真を撮らずにひたすら歩きました。
船窪岳第2ピーク、ここで少し長めに休憩を取りました。ここで私はフリースを脱ぎました。
雨で濡れたと言うより、雨具の下で汗で濡れたのかな?と言う感じでしたがかなり濡れていました。
ここまで5時間20分のコースタイムのところ、4時間半ちょっとで来ています。
烏帽子小屋で買った400円の牛乳を飲んで行動食も口にします。
この日はアミノ酸はもとより、パワージェルもしっかり飲んでいます。
ここで同行者にも私のパワージェルを飲んでもらいました。同行者も持参していましたが、出すのに中を開けなければならないと言うので、すぐに出る私の物を飲んでもらいました。
船窪岳は更に1時間ほど歩いたところにひっそりと樹林帯の中に道標が経っていました。
このコース、途中でワイヤーや梯子を越えて、幅員の狭くなった箇所は慎重に歩きました。
細かいコース状況はあまり覚えていません(・・。)ゞ
10:55 数年前に復活した針ノ木谷の古道分岐、船窪乗越を通過。ここまで6時間弱。古道を復活させたのは船窪小屋の「お父さん」です。
2007年の古い地図ではまだ破線ルートのままでした。現在はちゃんとルート整備されています。
七倉岳が大きく見えて来ました。
登るのがきつそうに見えましたが、登山道は緩やかに巻くように船窪小屋に向っていました。
キャンプ場から小屋まで20分。その表示が出てからが長かったように感じます。
なんとか同行者をあと15分、あと10分と励ましながら(騙しながら?)ゆっくりと歩きました。
ガスの中に小屋が見えた時、小屋の方が鐘をならしてくださいました。
思わず手を振ってしまいました^^
12:05 船窪小屋に到着です!とってもゆっくり歩いたけど7時間5分で到着できました。
宿泊者は私たちが到着した時は既に2人いました。その後団体さん13人と2人組、2人で来たけど相方はテントでご自分は小屋泊まりと言う方などが到着して、全部で19人くらいになったようです。
14:00過ぎにガスが切れて、青空が覗きました。
小屋の前からは丁度烏帽子岳と不動岳、そして荒々しく崩壊している船窪岳への稜線が連なって目の前に広がっていました。
船窪小屋の美味しいことで評判の夕食
お腹一杯に食べて大満足でした。
ご飯は紫米、ユキザサの葉の天ぷらともう一つ、山の幸でしたが忘れましたo(_ _*)o
そして…
同行者が予定を繰り上げて、翌日に下山したいと言うので七倉に降りることにしました。
7/31 七日目
5:49 朝、外に出ました。
重く垂れていた雲が流れ始めて…あっという間に明るくなって来ました。
昨日、雨の中を歩いて来た切り立った稜線を雲が流れ落ちて行きます。
なんだかとっても幻想的でしばらく眺めていました。
前日の午後に見た時より崩壊部分がハッキリ見えています。
あらぁ〜〜あんなとこ歩いて来たのね!って感じです(*゜ー゜)ゞ
6:47 船窪小屋出発
七倉岳 7:00 どうして七倉岳?
そうなんです。同行者が、「晴れたから針ノ木に行きたい」と言うので、急遽縦走を続けることになりました。
私は元々行きたかったので、了解して北葛、蓮華へと向かうことにしました。
同宿した13人のパーティーの皆さんは、4人だけ烏帽子小屋に向かい、後の9人は七倉に降りることにしたそうです。
そのうちの女性に前夜、烏帽子までのコース状況を尋ねられました。
聞く前からだいぶ怖がっていたので、そういう結論に達したのだと思いました。
朝の青空は「偽りの晴れでした。
同行者も途中、どの辺りで戻ろうって言おうか…考えていたようです^^;
でも、風はなかったので、雨だけの覚悟をすればたいした状態ではありませんでした。
8:28 船窪小屋から2時間かかるところ、約1時間40分ほどで北葛岳到着。
蓮華岳への登りはコマクサに迎えられて…
蓮華の大下りは長い鎖場で高度を稼いだりして、さほど大変な登りには感じられませんでした。
ただ、細かい浮石が多いので、同行者には、なるべく押し付けるように足を置くように伝えました。
無造作に足を運ぶと、細かい石を落とすからです。
降り続く雨に、落石の危険もあるので、いつも上に注意しながら登っていました。
長い鎖場を過ぎて少し登ったところで5〜6人のパーティーに会いました。
この日は全部で13人の登山者とすれ違いましたが、12人目の人はパトロールの人で、5〜6人のパーティーがどの辺を歩いていたか聞かれました。
「鎖場より上部です」って答えたら、「まだそこでしたか」
そう言って、「蓮華まではもう一息ですよ」と言われたのでした。
でも、時間的に見て、そんなわけないけど〜〜〜って思ったら、やっぱりそこから1時間はかかりました(・・。)ゞ
12:20 針ノ木峠着 今夜のお宿は針ノ木小屋。
翌日の予定を話しました。同行者は晴れたら先に進みたいとの意見でしたが、快晴になることは考えられないのと、もしまた雨に濡れたら、もうお風呂用しか着替えが無いので、翌日に下山する旨伝えました。
雨に遭うと、下着までずぶ濡れになってしまうので、流石に下着は乾燥室に干せませんから着替えが無くなった時点で縦走は終了です。
今回、雨に遭った日数が多すぎました。翌日もあまり良い天気ではありません。
針ノ木雪渓を上がって来た登山者が、雪渓の脇が濁流になっていて怖かったと話していました。
数回ある渡渉でも靴が濡れるくらい水量が多かったとのことでした。なので、渡渉の苦手な同行者の為に、翌日は朝一で雪渓を下山することにしました。
まだ雨の降らないうちに降りれば、沢の水量が増す前に下山できます。
8/1 八日目
予備日は一日設けて8/2まで山行日はありましたが、烏帽子小屋で二日停滞した分、爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳へは行けなくなりました。
天気が安定しているならば8/3まで続けても良かったけど、天気の回復は望めませんでした。
私達が歩いて来た裏銀の峰々が雲海の上に浮かんでいます。
最後に辿るように峰々を見せてくれてありがとう〜〜〜
この山々が見られただけでも頑張って歩いて来た甲斐があったというものです。
5:20 朝食です。 5:58 出発の準備をします。さっきまで無かったガスがもう薄く湧いて来ています。
歩きたかった残りの赤沢岳〜鳴沢岳〜岩小屋沢岳の稜線が連なっています。
指をくわえて帰ります…^^;
その向こうに白馬三山、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳も見えるなぁ
針ノ木小屋の方から右岸沿いに降りるように注意されたので、紅殻のマーカーが消えているところはなるべく左に寄らないように降りて行きます。軽アイゼンをお借りしました。500円。
下りて行くにつれて、左岸は融けて急な流れになっています。
8:10 大沢小屋 ここでアイゼンを返却してちょっと一休み。
大町温泉郷にある「薬師の湯」の営業時間などを小屋の方に尋ねたら割引券をくださいました。
「もう、発行してないから使えるかどうかわからないけど」と。
ちゃんと使えました〜〜。ありがとうございました^^
8:56 駐車場のところに出ました。左を見るとトンネル。じゃぁ、右へ行けばいいのかな?と、迷いながら車道を下ると、すぐに「登山道」の案内が右側にありました。
何度か車道を渡って登山道を行くと、これから登って行く何人もの登山者とすれ違いました。
9:16 扇沢に下山しました。登山相談所のテントがあって、そこの方にコース状況を尋ねられました。
渡渉地点の水量は全く問題の無いこと、丸木橋も流されてはいないことなどを伝えました。
咲いている花を尋ねられましたが、それは幾つかしか答えられませんでした〜〜^^;
すぐに忘れるものですから。
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