☆大人の夏休み第2弾☆8泊9日北アルプス long Trip (テント泊)
- GPS
- 200:00
- 距離
- 75.8km
- 登り
- 5,942m
- 下り
- 7,280m
コースタイム
9月10日 06:00雷鳥沢キャンプ場ー07:25一ノ越山荘ー09:30獅子岳ー11:20五色ヶ原キャンプ場
9月11日 04:30五色ヶ原キャンプ場ー05:15鳶山ー06:30越中沢岳ー08:30スゴ乗越ースゴ乗越小屋
9月12日 04:45スゴ乗越小屋ー06:00間山ー07:50北薬師岳ー08:45薬師岳ー10:00薬師岳山荘ー11:20薬師峠キャンプ場
9月13日 05:15薬師峠キャンプ場ー07:00北ノ俣岳ー07:50赤木岳ー09:00中俣乗越ー10:05黒部五郎岳ー11:40黒部五郎キャンプ場
9月14日 06:30黒部五郎キャンプ場ー08:10三俣蓮華岳ー09:30三俣蓮華岳キャン場
9月15日 03:30三俣蓮華岳キャンプ場ー04:40鷲羽岳ー05:45ワリモ岳ー06:30水晶小屋-06:50水晶岳ー07:50岩苔乗越ー08:20祖父岳ー09:15雲ノ平山荘ー11:20三俣蓮華岳キャンプ場
9月16日 04:30三俣蓮華岳キャンプ場ー06:25双六小屋ー07:10弓折乗越ー11:15笠ヶ 岳キャンプ場
天候 | 9月09日 曇時々雨 9月10日 晴時々曇 9月11日 曇のち雨 9月12日 晴 9月13日 晴 9月14日 晴 9月15日 晴 9月16日 晴 9月17日 晴 晴の日は午後から雲が出てきて時折雨がぱらつく時も。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り バス(新穂高ロープウエイ)→高山駅(しらさぎ12号)→岐阜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
どのルートもしっかりとマーキングもあり歩きやすい。特に一ノ越から五色ヶ原の霧でわかりにくくなりそうな場所はしっかりマーキングされていた。 |
写真
感想
昨年のPEAKS 8月号に1週間かけ立山から新穂高までロングコースを歩くという記事を見て、やってみたいけど1週間休むとか絶対無理だし夢の話だなっ。と思っていた今年
会社の都合で1ヶ月休む事となり、これは今しかない!と、このロングトレイルに挑戦する事となりました。
1度歩き始めたら1週間は山の中なので室堂に着いた時は不安で一杯でした。
でも、遠くに見えてた山々が数日かけて歩いていくごとに大きくなり、ついにはその山の頂上に立つという充実感と達成感は長距離の縦走でなきゃ味わえない事です。
日数分の食料も確かに重いけどテントや食料すべてを自分自身で運んでいるということもこれまた充実感がありました。
8泊9日のロングトレイル・・・・一生忘れられないすばらしい経験でした。
9月9日(日)
名古屋から高速バスに乗り富山駅前まで。
電鉄富山で立山まで行きケーブル、バスと乗り継ぎ室堂に到着、なにげに雲行きが怪しいので雷鳥沢キャンプ場まで急ぐ。
設営が終わる頃に雨が降り始めラッキーではあったが、初日からテンションは下がる。
この先1週間以上お風呂に入れないので雷鳥沢ヒュッテできれいさっぱり。
日曜の夜なので雷鳥沢のキャンプ場のテントもまばらなおかげで静かな夜を過ごす。
9月10日(月)
雷鳥沢キャンプ場からまずは一の越を目指す、一の越までの所要時間は1時間半。
朝からガスっていて視界はあまりよくなくテンションは下がり気味・・・荷物の重さもあるのだが、初日から足取りが重い。
コースタイムより少し早く一の越に到着、当初からの計画だが、お天気がよければ雄山まで荷物を一の越にデポして歩こうと思っていたけどあいにくの天気。雄山がどこにあるのかさえ見えない状態なので今回はパス。
先へ進み鬼岳、獅子岳とアップダウンを繰り返しながら歩く。
朝から感じていたことは前にも後ろにも人が居ないということ・・・いくら平日だからとはいえやはりメジャーなルートじゃないから少ないのかな?と少し不安の中ザラ峠近くまで差し掛かる・・・とその時やっと前から来る山ガールではなく山熟女4人組とすれ違う。
本日始めて人と話す事に少しうれしくなり話が弾むが先を急ぐことに・・・そしてこの先、五色ヶ原まで誰一人とすれ違う事もなかったのはさすがに寂しかった。
五色ヶ原へ来る途中に通る事となる「ザラ峠」だが、写真のコメントにも書いたが歴史とロマンの峠と地図の中にも記載されている由緒ある場所らしい。
まっ、実際通ると何があるわけでもないけど、立山温泉が映画「剣岳 点の記」に出ていた場所だとは映画を見て知っていたのでちょっと物思いにふけったのは事実。
五色ヶ原は昔流れ出した溶岩が作った台地で、秘境と呼ばれる雲ノ平と比類する場所。
時期が過ぎていたので花とかはさいてませんでしたが、夏のシーズンであればたくさんの高山植物が咲き乱れ綺麗だろうなっ。
結局この日テン場には自分を含め4張のテントしか居なくこれまた静かな夜を過ごす。
9月11日(火)
3日目は五色ヶ原からスゴ乗越へと向かう。
標高が2400〜2600、2350、2591、2300、2430、2300mと距離の短い中でアップダウンを繰りかえしながら視界のいい場所と周囲が見えない森の中と交互に繰り返す道のり。今回の山行の中で一番しんどかったのがやはりここだった。
3日目ということでザックの重さも関係してたかも。
この日は昨夜のラジオでお昼前から雨が降るという予報だったので、キャンプ場を4時過ぎに出発、おかげで9時半にはスゴ乗越小屋に到着。着いてしばらくしたら雨が降り始めてきたのでテント泊はやめて小屋で泊まる事に。
長い縦走の中、たまには暖かいご飯を腹いっぱい食べて布団で寝るのも疲れを取る方法だと思う。
雨だったら小屋、って計画時から考えていたし何といってもお客さんが少ない!
小屋は自分を含め5人やもん(笑)
おかげでゆっくり、まったり静かな夜を過ごす。
9月12日(水)
前日が雨なら今日はいい天気だぞ!と夜中に外を見ると満天の☆星、天の川まで見えるやん!
テンションが上がりそれから寝付けず静かに準備をして5時には小屋を出発。
ゆっくり夜が明けていく空を見ながら山に居る充実感を味わう、やっぱり少しずつ空の色がかわり明るくなるあの時間に歩くのは最高に気持ちいい。
今日はとうとう薬師岳を越える。
薬師岳はとにかくデカイ!いくつかの尾根が山頂から張り出し、とても立体的な山容をもち、見る角度、方向から雰囲気が著しく違い面白い山。
歩いて思ったのが山頂が見えたと思ってから最高地点までがかなり長かった。それだけデカイということだな。
薬師岳のピークを踏みあとはキャンプ場まで下るだけなのだが、おデカイ薬師岳は下る時間も長い・・・まだかまだかと2時間かけやっとキャンプ場に到着。
五色ヶ原、スゴ乗越小屋、ここ薬師峠キャンプ場も自分が一番乗りでした。
早出の早着・・・・山の基本です!
さすがに薬師岳近辺は折立というアクセスのいい登山道が近いせいか今までの場所より人が多いのにビックリ。
テントも20張程増えましたが、案外広いキャンプ場なのでストレスはなくゆっくり静かな夜を過ごす。
9月13日(木)
今日は黒部五郎キャンプ場まで向かう。
今日の移動時間は7時間は必要である、お昼前には小屋に着きたいので5時には出発。と、言ってもいつも5時には出発してる気がするなっ(笑)
太郎平小屋から北ノ俣岳を通り黒部五郎岳に向かうルートをダイヤモンドコースというらしい。
この日、お天気もよくこのコースからの眺めは最高にすばらしかった。
北ノ俣岳からの展望はすばらしく、北の方向には剣岳や薬師岳、自分が歩いてきた道のりがはっきり見え、東には白馬の山々は槍ヶ岳、穂高と見えて南には黒部五郎岳、西には白山までもが見える。
ただ展望がよくはっきり見えて感じたことは黒部五郎岳が遠い事だった。おまけに地図にも記載されているが中俣乗越から黒部五郎岳は急登であり5日目となる身体にはキツイ登りだった。
山頂に登り五郎のカールを降りる。このカールは3方を岩場で囲まれすごく綺麗な場所だった、こじんまりした涸沢を感じたなぁ。
カールを過ぎ樹林帯を抜けると黒部五郎キャンプ場に到着。
今までの小屋にはラーメンとかはインスタントしかなくここの小屋にはうどんやラーメンがあり早速生ビールとラーメンでお腹を満たしたのだが、ここのラーメン・・・いゃ〜うまかったなぁ〜
今日もテン場に1番のり。
場所のいいところをゆっくり捜せて快適な寝床を確保できるのも早出、早着です。
おかげで今日も快適な夜を過ごす。
9月14日(金)
今日は三俣山荘まで所要時間2時間半という短い移動。
山に入って6日目となりかなり身体にも疲労が溜まってくる頃と思い、計画の時から休足日と考えてました。
なので、出発は遅めの6時半、計算通り9時にはキャンプ場に到着。当然のように1番乗り(笑)
お天気もいいので、シュラフや衣類を天日干ししてかなりまったりした時間を過ごしました。
連休に明日から入るという金曜日・・・さすがに人が多くなってきた。
テン場もかなり賑やかになり少しでも空いてる場所がないかと夕方近くには捜し始める人が増えてきた。
この日は何とか張れるスペースが自分のテントの向かいにありそこへ17時を過ぎてからおじさんおばさん4人組が来た。
この時間に到着かよ!と思いつつもご挨拶だけはして、「グループかぁ〜夜遅くまでうるさくなきゃいいけど・・・」といつも通り寝る。
想像は的中。結局9時頃までしゃべってやがった・・・
山の寝る時間は日が落ちるのと同じ時間です!7時前には寝るのが基本です!
山に来てストレスとかありえんし・・・
おかげでうるさい夜を過ごす。
9月15日(土)
今日は鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平とちょっと時間的に長い移動だが、テントはキャンプ場に張りっぱなしで、合羽とか水とか必要な物だけサブバックに入れての行動なので超楽ちん!
こんなに軽いって楽なの?って改めて感じながらの出発。
鷲羽岳でご来光を見たかったので3時半過ぎにテン場を後に・・・
休足日をとったので少しは身体も軽いのかと思ったが昨夜の奴らのせいで気分的にやな感じ。
いやな感じはやはりご来光にも影響して下から見るも鷲羽岳の山頂だけどうもガスがかかってる。
着く頃には大丈夫だろ・・・と山頂に着いたが時折見える下界もあっという間に見えなくなり、結局太陽は見えずで嫌な気分は的中でした。
仕方なく水晶岳に向け歩き始めると段々お天気も回復。でも、振り返る鷲羽岳の山頂だけ雲がかかってるしぃ。
でも、鷲羽から水晶岳への稜線はこれまた気持ちいいし水晶岳は思いのほか綺麗でかっこよかった。山頂からもずっと歩いてきた山々や稜線や道がくっきり見えて思わず感動しちゃいました。
水晶岳へ行こうとすると最低でも2泊はしないといけないのだけど、絶対もう一度は来てみたい山だなぁ。
もし機会があれば烏帽子岳から野口五郎岳の裏銀座コースからの水晶岳も行ってみたいぞ。
水晶岳を往復してワリモ北分岐から祖父岳経由で雲ノ平へと向かいましたがすごく歩きやすく見晴らしや景観もよくなかなか楽しかったです、やはり荷物が軽く快適なのもあるんだろうなぁ〜
雲ノ平も五色ヶ原と同じく時期が時期なので花とかは咲いてなかったけど広い庭園みたいな場所は山の中って事を忘れるような所でした。が、自分には良さがわからないので多分行かないでしょう(笑)
ってか、雲ノ平山荘でカレーを頼んで食べたのですが、山荘の従業員の愛想の悪いのにはちょっとガッカリでした。
三俣のキャンプ場に帰りいつも通りゆっくりしてると他の場所が空いてるのにわざわざ狭い隣の場所にテントを張ろうとするおじさん。
おじ「えっと、あんたは一人かい?」
自分「はい」
おじ「そっかぁ、グループだと夜遅くまでうるさいから嫌なんだよ」
自分「そうですねっ」
実際、昨夜そうだったのでおじさんの言葉に納得。
自分「でも、ここじゃなくて前のところ空いてますよ」
おじ「いやぁ〜わしのは一人用でここでも張れるから大丈夫だよ」
自分「・・・」
おじ「あとから来る人のために空けといてあげよう」
自分「・・・」
まっ、この人の言うことも正しいのでこの場はこれで終わりちょっとだけお話して自分のテントでゆっくり。
夕方前に食事を済ませ日も落ちてきたので寝る準備を・・・
隣のおじさんもそのへんはちゃんとわかってて同じく寝る準備をしている模様。
と、しばらくすると頭の上からすごいイビキが・・・・
げっ!やられたぁ〜〜
おじさん、グループはうるさいから嫌なんだよ、とか言ってて自分はこれかよ!!
いやぁ〜昨夜のグループのほうが今から思えば静かでした。
結局、一晩中うるさく寝たか寝てないか、とてもとてもうるさい夜を過ごす。。。
9月16日(日)
いよいよ最終目的地、笠ヶ岳へと向かいます。
笠ヶ岳も移動時間が7時間と長い距離なので4時半に三俣のキャンプ場を出発。
今日もお天気がよくゆっくり空けていく空を楽しみながら歩く。
やはり連休なのとメジャーな場所のせいかこの時間でも歩く人が多くてビックリ。
双六小屋に近づくにつれ、すれ違う人も段々多くなり、小屋に着くとそれはそれはたくさんの人で賑わってました。
さすが双六です。
カラフルなテントがひしめくキャンプ場を通り過ぎ、分岐のある弓折乗越へと到着。
すると、ここにもすごい人が居てこれまたビックリ。
ガイドをつけた団体さんが多く見られて、聞くところによると行き先は笠ヶ岳と。
げっ、この団体さんの後についたら大変だぁ〜
と、団体さんをスルーして先へと進む・・・・と、前のほうを見たら団体さんがいるしぃ〜。おまけに大名行列か!と言わんばかりの長蛇。
ここはプラスに、疲れてきてる足だしこのスローペースでゆっくり行こう。
そうこうしてると団体さんが段々休み始め自分の前には人が居なくなり始めやっと自分のペースで登ることができ何とか予定通り昼前にはキャンプ場に到着、これまたテン場には1番乗りでした。
今夜は最後ということで小屋飯を注文。暖かくおいしいご飯を腹いっぱい食べてテントに戻る。
6時過ぎに眠りについたのだけど外の風がすごくて目が覚めてしまった。
今までのキャンプ場は比較的麓にあるところが多く、ここ笠ヶ岳は稜線にキャンプ場があるので風が強い時は半端ない風が吹く。
その辺は張るときにわかっていたのでかなり風を防げる場所を選んだのだが、自然の力はすごい。
ペグダウンはしっかりやってるので飛ばされるという不安はないけど、うるさくて寝れないわけで。。
今日もまた、寝たのか寝てないのかわからない夜を過ごす。
9月17日(月)
いよいよ下山の日。
当初はもう一日山に居るはずだったのだが、台風の影響で天候が芳しくないということで一日早めて降りることに。
連休の最終日なので公共交通機関が混んでるだろうと火曜日に考えていたのだが、天気が悪いとなると仕方ない。
昨夜からの風が強い中テントを撤収して、今日は笠新道から下山。
この笠新道は今回始めて通ったが、気の遠くなるくらい長い距離を延々と下る。下りで4時間半とかマジありえん。
これが上りだと6時間・・・もっとありえん。
実際それほど急登ではないが、見通しの悪いなか6時間延々と登り続けるのは至難だと今回感じました。
もし、どうしても笠ヶ岳に登らなきゃいけないときは遠回りでも弓折乗越から行きます。
こうして笠新道を降り、新穂高まで林道を歩き無事8泊9日の山行を終えました。
今回の山行は正直不安だらけでやろうかやめようか悩みましたが、今はやってよかったと思ってます。
行く先々でたくさんの人と話もできとても楽しい9日間でした。
機会があればまた!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する