奥秩父主脈全山縦走(瑞牆山荘〜奥多摩駅)、久しぶりのテントで
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コースタイム
瑞牆山荘0:53-1:24富士見平-2:05大日岩小屋-3:21砂払ノ頭-4:07金峰山-5:28朝日岳-6:18大弛峠-6:52前国師-7:02北奥千丈岳-7:21国師ヶ岳-8:28国師のタル-8:59東梓-9:31両門ノ頭-10:48甲武信ヶ岳-11:07甲武信小屋-11:22木賊山-11:42サイノ河原-12:00破風山避難小屋-12:33西破風山-12:49東破風山-13:25雁坂嶺-13:43雁坂峠-14:13水晶山-14:31古札山-14:54燕山-15:06雁峠-15:14小さな分水嶺-15:22水干-15:37笠取小屋(テント泊)
5月26日:
笠取小屋3:51-4:19笠取山(西山頂)-5:31唐松尾山-5:54将監峠-7:14禿岩-7:35飛龍山-8:28狼平-8:49三条ダルミ-9:16雲取山-9:42雲取奥多摩小屋-10:07七ッ石山-10:24千本ツツジ-10:41高丸山-10:59日陰名栗峰-11:30鷹ノ巣山-12:15六ッ石山-13:21奥多摩駅
天候 | 5月25日:晴れ〜曇り 5月26日:晴れ〜曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
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コース状況/ 危険箇所等 |
★奥秩父主脈全山縦走について ・概要:東は雲取山から西は小川山・瑞牆山あたりまでを奥秩父主脈と言います。一般に瑞牆山荘から雲取山までを主脈縦走としてここを完歩することを山塊の端から端までということで全山縦走としているようです。小川山を入れずに全山を名乗るなとのご指摘には・・ごめんなさい(瑞牆山と和名倉山は主脈縦走路からちょっとはずれているのでよしとしましょう)。また真の全山縦走をしたい方は竜喰山〜大常木山も(旺文社地図にはルート記載なし)。個人的には「全山縦走」とは、その山塊の端から端まで+最高峰、と思っているので北奥千丈岳ははずせないところです(展望は最高のものがあり、分岐からそれほど歩きません)。 ・4-5日かけて歩くことが多いためにGWに歩かれる方が多いようです。GWではたっぷり雪が残っています。5月下旬も比較的に残っています。6月初旬から中旬頃に縦走路の雪はほぼなくなるようです。冠雪は11月頃と思います。積雪の状況などは直前に山荘HP等で確認がよいと思いますが、大弛峠〜甲武信ヶ岳間の情報は縦走者が少ないためか得にくいです。大弛小屋番さんのブログが2011年から始まり、少し情報が得られます。 ・小屋泊では予約がないと食事がでないところや週末であっても予約がないと小屋番が不在のところもあるようですので小屋泊の場合は事前の確認・予約が必要です。各小屋の情報はhttp://www.e-alps.jp/index.html 笠取小屋:小屋泊食事付は要予約、テント500円 ジュース200円 缶ビール500円 トイレはバイオトイレできれい。水場あり。小屋番の静さん、石川さん、牛さん、皆さんとてもとても親切です。毎年感謝です。今年はコシアブラの天ぷら揚げたてを山もりご馳走になってしまいました(美味!)※今年はテント泊の方が昨年よりかなり多いようです。 ★縦走のスタート地点へのアプローチについて: ・瑞牆山荘に無料駐車場あり バス:山梨峡北交通・韮崎瑞牆線(韮崎駅〜瑞牆山荘:季節運行)http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?content_id=5 ★登山届:瑞牆山荘と大日小屋手前にポストあり。 ★水場:各小屋付近にて給水可能です。私は例年、初日甲武信小屋(1L50円、蛇口のセルフ)、笠取小屋下水場(下り数分)で補給、2日目は奥多摩小屋下(降り5分)で補給しますが今回は初日はいつもどおりで2日目は補給不要でした。今年は一部暑かったですが結局初日・2日目とも2.5Lスタート時持参、結局2日とも最初の2.5Lで足りました。 ★コース状況: ・この時期登山道の積雪は残雪がかなりあります。2012年は例年より残雪が多いとのことで、2013年は2012年よりは残雪は少なかったです。 大日岩過ぎからわずかに残雪あり、砂払ノ頭手前から残雪でて一部凍結ありますが凍結部をしっかり避けて歩けるくらいです。砂払ノ頭から金峰山までは雪はあまりないですが岩場で一部残っていますが問題ありません。金峰山手前の小屋へのトラバース路は結構残雪ありました。金峰山から大弛峠までもそれなりにあります。鉄山あたりなど結構踏み抜きます。大弛峠から北奥千丈岳・国師にはまず木製階段の一部が雪に覆われていましたが2012年の同時期と異なり階段凍結が少なくあまり問題ありませんでした。もう少しあると朝の凍結もありかなり慎重な通過が必要になります。木製階段を過ぎても雪が深いところも結構あり、トレースがないとわかりにくい場所もありますので赤テープをみつけながら進みましょう。石楠花など樹木の生い茂りがこの時期は結構あり、木々をかきわけるように進むところもあります。また主脈から北奥千丈岳への登りは例年残雪多いですがルートを迷うようなことはなくあまり問題ありません。国師ヶ岳から国師のタルまでも残雪かなりあり踏みぬき多いです。赤テープもこの区間少なめで、トレースをおっても間違っているトレースもあったりして難儀します。私も昨年も今年も迷った部分ありました。鞍部からはところどころ少し雪がある程度、毛木平からの合流部前後でまたでますが2012年と比べてたいしたことはありませんでした。甲武信小屋への下りの樹林帯も残雪少しあり、早朝など要注意。甲武信小屋からの登りも残雪それなりにあります。木賊山からしばらくもあります。破風山手前以降は雪なかったです。アイゼンは毎年持参して毎年使っていませんでした。 ・なお積雪・残雪期に注意が必要なのが大弛峠〜甲武信ヶ岳間です。登山者が比較的少なく(ここは主脈縦走以外では通る人は極めて少ない)、雪も残りやすいため時間が大幅にかかります。そのためこの区間での途中ビバーグの記録も見受けられます。 ・道中の樹林帯で倒木が非常に多いので足元注意です。今年は例年より大胆な倒木が多かったです。また石楠花などの草木が顔面を直撃することが多い場所があるので樹林帯では帽子・サングラスは付けた方が無難です(と過去のレポにも記載したのですが今回バンダナ&サングラスなしで失敗w)。 ・ロープ場:瑞牆山荘から金峰山、木賊山への登りの2箇所。問題ありません。鎖場はありません。 ・その他:笠取山の西山頂から東山頂までで岩場でちょっと注意が必要です。飛龍山前後で木製の橋が多いです。凍結する時期には注意が必要でしょう。全体に登山路の片側が切れ落ちているところが多いですので、間違ってもこけないようにしましょう。全体に難路はないといっていいと思います(個人的には笠取などちょっと怖いところあり)。 ・将監峠〜竜喰山〜大常木山(今年は通過していません):昭文社の地図にはルート記載ありません。将監峠から少し歩いたところから左手の笹の急斜面を登ります。竜喰山までは踏み跡があり赤テープもあります。竜喰山からは山頂標識裏側にも踏み跡がありますがこれは間違い。南東側の踏み跡が正しいです。竜喰山〜大常木山までは荒れており踏み跡不明瞭なところも。倒木がかなりあります。かなり古い赤テープが多少あります。踏み跡がしっかりしなくても倒木が多量にあっても、岩場があっても基本尾根上を歩けばよいことになります。岩場がでてきたら大常木山までわずかです。大常木山からも稜線をたどって大ダルあたりにゆるやかに合流できるよう(youtaroさんや他の方の記録より)ですが、私は間違えました・・・。なお、2012年は竜喰山(2011.8m)が「干支&標高の山となるためおそらくかなり登山者が入りました。そのため将監峠からの入口も比較的わかりやすく笹の間の踏み跡がしっかりしていましたが、2013年は入口から笹が2012年よりかなり生い茂ってあまり人が入っていないと思います。そのためちょっと歩きだして笹に足とられてやめよう、とすぐ引き返しました。 <上述以外で迷いやすい可能性がある箇所> ・富士見から砂払ノ頭までの間の樹林帯(4年のうちに複数回、ルートはずしています)。 ・唐松尾山頂からは来た道を数m戻ってから将監峠へ下ります。山頂から直進してそのまま尾根ぞいにいかないようにしましょう。冬季にはここらで路迷いで遭難騒ぎになったようです。 ・唐松尾山の1つ手前の大きい岩部を越えて行く時、トラバースにみえる路が両サイドにあるのですがこれは間違いで、岩をこしていくルートが正解です。 ★花情報:石楠花は2012年の同時期よりややはやいかもしれません。笠取山頂付近と唐松尾山付近、禿岩に少し咲いていました。奥多摩のつつじは少しのみです。 ★下山後の温泉: 奥多摩駅近く:もえぎの湯が有名ですがここは時間帯によって大変混雑して入場制限もありえます(休日午後はだいたい制限あり、本日は13時30分くらいの段階で30分待ち)。駅近くの玉翠荘はお風呂は広くなく洗い場4人分ですが混雑なしですが、以前よりは人が多いかもです(750円、タオル100円)。 ★過去の縦走記録: 先人に学ぶ・・ということで過去の奥秩父主脈全山縦走の山旅記録を載せている個人のHPです。2009年9月のsanpoさんの記録は私がここを歩きたいと思わせてくれたものです。 1997年10月 http://www.geocities.jp/kimura100mt/n100-57.htm 1998年9月 http://www.cc.rim.or.jp/~kaz/okutitib/otitibu.html 2001年11月 http://www.life-jp.net/getsu/kiroku/2001/2001-11-5.htm 2002年5月 http://www5f.biglobe.ne.jp/~zae/travel/t14okuch.html 2009年4-5月 http://blog.goo.ne.jp/mayunba/e/f5dd1eb16adfd77511b045100ff39f58 2009年9月 http://sanpo.yamanosanpomichi.com/090919kinpu.html 2011年9月 http://exploremylimits.blog.fc2.com/blog-entry-14.html 2011年9月 http://aurora6o6.blog38.fc2.com/blog-entry-973.html 2012年6月 http://blog.livedoor.jp/stayfree2001/archives/51957864.html (ヤマレコ内の記録は検索してでてくるので割愛します) |
写真
感想
季節はまためぐり、全山縦走の時季がやってきました。奥秩父主脈全山縦走。今年で4年連続、4回目の出場です(←甲子園か何かのようだ)。
2010年6月 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-68109.html
2011年6月 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-115273.html
2012年5月 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-194504.html
最初の2年は小屋泊。昨年はテント泊で今年もテント泊でどっぷり歩きました。もう4年目なので慣れた感じでまったり&どっぷりで決してMなつもりじゃなかったのですが、仕事の関係で2日連続の睡眠不足(金曜日は当然徹夜・・)がたたって初日がまたドMでした。ま、ドMは望むところですが(笑)。昨年はご来光が×でしたが、今年はご来光バッチリで、パール仙丈ヶ岳をみれるという幸運にめぐりあえました。またButaModernさんと最後だけコラボ?できました。
1日目
○瑞牆山荘〜金峰山
満月が非常に明るく星空も。ご来光に期待高まります。樹林帯でちょっとルートロスします。砂払ノ頭の手前の残雪もあまりたいしたことありません。稜線にでてしばらく進むと右手にドーンと富士山が浮かび上がりやる気が復活します。そして南アルプス、八ヶ岳もうかびあがります。ここで金峰山から小屋へのトラバース路をうっかり進んでしまいおかしいと思い引き返します。トラバース路には結構残雪あり。山頂ではご来光&パール仙丈?を端能できました。
○金峰山〜大弛峠〜甲武信ヶ岳
さて先に進みますが樹林帯に入ると残雪が結構ありズボズボ。ここから大弛峠までも雪がそれなりです。まだ大弛峠開通前なので閑散としています。さて、大弛峠からの登りをみるといきなり残雪ですが今年は木製階段の凍結は少なく安心して歩けます。一方で今年は木々のおいしげりが強い。北奥千丈岳につくと例年通り素晴らしい眺め! さて、国師をこえてここからが長丁場ですがやはり残雪にそこそこ苦戦。やはり一度迷ってしまいました。鞍部に下りて一旦雪が消えてようやく安堵。ここから長く登り、両門ノ頭ではまたまた絶景が楽しめます。この区間のオアシスです。更に登り、毛木平からの合流部からはまた残雪でますがそれほどでも。金峰山を振り返りながら甲武信ヶ岳に着きました。山頂は人がいっぱい。金峰山を眺めると感激ありますが一方で寝不足が堪えています。
○甲武信ヶ岳〜雁坂峠
さて、小屋に下って水を補給します。また登りますがここでも残雪がでます。賽の河原でまた展望を楽しみ、破風山避難小屋からが西破風山へのきつい登り返し。初日で一番きつい箇所かも。休憩を繰り返して何とか登り、ようやく、西破風山。東破風山、雁坂嶺を経て、開放的な雁坂峠に着きました。ここでベンチに横になって休憩です。雁坂小屋に泊まっちゃおうかな〜とも思いますがここからは笠取まで(CTよりは)以外に近いをわかっているので先に進みます。
○雁坂峠〜笠取小屋
私の好きな箇所です。古礼山あたりは本当にいい雰囲気ですね。燕山を過ぎて笠取山がみえれば少しくだれば雁峠に。小屋に下る前に寄り道で、小さな分水嶺〜水干まで。多摩川最初の一滴を見に行きますが今年は干からびていました。そして引き返してようやく笠取小屋。残雪は昨年よりだいぶ少なめも睡眠不足のためかなんか体調いまいちで苦戦の一日でしたが充実していました。4年目となるとそろそろ来る頃かと石川さんも静さんも覚えていてくれて、また呆れられたようです(笑)。テント泊ですが特別に?揚げたてのコシアブラの天ぷらをお皿いっぱいに頂きました。ご馳走様でした!その他お菓子を頂いたり、テント張るのにいい場所を一緒に探してくれたり・・・本当にいい小屋です。お勧めの場所です。テント設営、夕食後に2時間爆睡したら復活しました。
2日目
○笠取小屋〜雲取山
さてカップメン食べて暗いうちに撤収して出発です。笠取山への登りは朝一番では息切れが激しい。今年も笠取西山頂にて朝焼け狙いでしたが残念。このあたりの岩岩あたりはちょっと怖い所もあります(ビビリ)。東山頂に進み、その後唐松尾山に向かいます。笠取〜唐松尾で石楠花がところどころあり楽しませてくれます。
さて、峠からは竜喰山へ向かおうとしますが昨年より明らかに荒れています。自重しました。そこから飛龍まで巻くような路を延々と進みます。禿岩からは5回目にしてようやくいい展望でした!ここもこの縦走路でお勧めの場所ですね。ここから分岐に戻り木々が生い茂る路を登り展望なしの飛龍山へ。ここからはそのまま尾根をたどると踏み跡・テープがあり、右側の巻き道に合流するように下ります。そこからは気持ちのいい狼平までの路を歩き、三条ダルミからは本当にきつい登りをあえぎながら登り、主脈最後のピーク雲取山に到着です!
○雲取山〜奥多摩駅
大好きな雲取山。4年連続でここまで歩いてこられたのは感無量です。ここからは人もかなり多くなります。ブナ坂からは七ッ石山まではちょっとの登り。その後は千本ツツジ・高丸山・日陰名栗峰としっかり登りをこなして稜線を進みます。そして避難小屋で休んだ後ようやく鷹ノ巣山。霞んだ展望ですがやはりここも人はいっぱい。ここからは基本下りで石尾根をガンガン下ります。途中六ッ石山にもよりました。想定より大分はやく奥多摩駅に着きました。駅前食堂でラーメン、その後はお決まりの玉翠荘で入浴してから奥多摩駅に戻ると丁度ButaModernさんとお会いできました! 私にとってはその鉄人ぶりからは「ドMの大先輩」とでもいうべきお方なのですが、いろいろ教えて頂きありがとうございました。
2日目は睡眠とれて体調も宜しく、マメが1つできましたが脚の痛みもなく大変宜しい感じでした。ホリデー快速で帰宅して焼き肉で自分にご褒美。いい2日間になりました!
ButaModernさんのレコ↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-302607.html
全山縦走という響きに憧れて・・今年は朝の景色が例年以上に素晴らしく素敵な縦走になったと一人満足していますw 久しぶりのテント泊にちょっとどぎまぎしましたがまあこなせました。・・・・奥秩父主脈、最高です。しかし・・・私の山行は完全にワンパターンですねw 一向に初心者から抜け出せませんw
総括(ポM):
ド・ド・ドMの大縦走〜♪
季節が廻ればお馴染みよ
笑ってちょうだいこのレコで
誰にも遠慮はいりません
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