北鎌尾根〜高天原温泉、北ア最奥周遊



- GPS
- 197:55
- 距離
- 125km
- 登り
- 10,493m
- 下り
- 10,848m
コースタイム
05:50 中房温泉
08:45 燕山荘
11:11 大天井ヒュッテ
11:35 貧乏沢入口
13:29 北鎌沢出合
16:16 北鎌沢コル
2013.08.11
04:29 北鎌沢コル
06:56 独標
10:10 槍ヶ岳
10:30 槍ヶ岳山荘
14:01 双六小屋
2013.08.12
04:34 双六小屋
06:36 三俣山荘
07:40 鷲羽岳
08:27 ワリモ北分岐
09:20 水晶岳
10:05 ワリモ北分岐
10:43 祖父岳
11:27 雲ノ平山荘
11:35 雲ノ平キャンプ場
2013:08:13
04:33 雲ノ平キャンプ場
06:07 高天原山荘
06:15 高天原温泉
06:53 高天原山荘
09:10 雲ノ平キャンプ場
09:54 雲ノ平山荘
11:09 薬師沢小屋
13:22 太郎平小屋
13:38 薬師峠
2013.08.14
03:53 薬師峠
05:30 北ノ俣岳
07:46 黒部五郎岳
09:00 黒部五郎小舎
11:00 三俣蓮華岳
12:14 双六小屋
2013.08.15
04:48 双六小屋
07:16 三俣山荘
09:07 岩苔乗越
11:08 高天原山荘
2013.08.16
05:00 高天原山荘
07:42 雲ノ平山荘
09:07 祖父岳
10:02 ワリモ北分岐
10:22 ワリモ岳
10:49 鷲羽岳
11:59 三俣山荘
13:54 黒部五郎小舎
2013.08.17
03:50 黒部五郎小舎
05:54 黒部五郎岳
07:55 黒部五郎小舎
10:20 三俣蓮華岳
11:35 双六岳
12:22 双六小屋
2013.08.18
07:30 双六小屋
08:54 鏡平山荘
10:30 わさび平小屋
11:45 新穂高温泉ロープウエー駅
天候 | 2013.08.10 晴れ時々曇り 2013.08.11 快晴 2013.08.12 快晴 2013.08.13 快晴 2013.08.14 快晴 2013.08.15 快晴 2013.08.16 晴れ 2013.08.17 晴れ後曇り 2013.08.18 曇り後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
22:30 竹橋発中房温泉行き 毎日アルペン号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中房温泉〜燕山荘:夏道。第1〜3ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋と休憩ポイントが絶妙。 燕山荘〜大天井ヒュッテ:夏道。危険個所は特になし。一部蜂に追われる。数日前に北鎌で行方不明者が出たとの情報をヒュッテのスタッフに頂く。 貧乏沢入口:大天井ヒュッテから30分ほど、喜作新道の途中のコル部分に入口の看板が置いてある。 貧乏沢入口〜北鎌沢コル:酷いガレと沢沿いの降り。トレースはあり。 沢沿いは途中で通過できなくなるため、沢沿いのトレースに入る。基本的に左側にトレースあり。沢上が通過できなくなったら左側に取り付いてトレースを探すべし。天上沢に着いたら南に向けて20分ほど遡上すると北鎌沢に到着する。 北鎌沢出合〜北鎌沢コル:出合から15分ほどで左右俣分岐。右の枯沢を進むと間もなく水が出ている。そこの水量がジョロジョロ流れていればさらに上部でも採水可能なはず。約2200m地点でも少量の流れを確認。約2300m地点でもわずかな水量が確認できたが、頼らない方が無難。 もちろん時期や天候によって変わると思うため、どこで採水するかは各自の判断による。 北鎌沢コル〜槍ヶ岳:要ヘルメット。落石・滑落・スリップ注意。自分の判断を信じて進めばいいと思われる。基本的にザイルは必要ないため、行き詰ったら戻ること(戻れれば)が大事。 □北鎌尾根ビバーク可能地点 北鎌沢コル、P8手前(北鎌沢コルから30分程の尾根の上)、天狗の腰掛上、天狗の腰掛を降った個所、独標手前コル、P11付近、北鎌平、etc 双六岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳:全て夏道。危険個所は特になし。ただし、水晶岳〜高天原温泉間の温泉沢は砂礫の急坂で悪路らしい。 テント場:双六小屋、雲ノ平、薬師峠、黒部五郎小舎(全て\500) 水場:北鎌沢、双六小屋、三俣山荘、岩苔乗越、高天原山荘、薬師峠、黒部五郎小舎、黒部五郎カール、わさび平小屋 etc フィルターあればそこらへんの沢水もOK? トイレ:各小屋。双六、雲ノ平、黒部五郎小舎は要ペーパー |
写真
感想
今年は夏休みが9日間取れることになり、前半は連れと高天原、後半は友達と北鎌をやろうという計画を立てていた。が、友達は諸々大人の事情で参加できなくなり、また1人で行くことにした。結局5日間1人でフラフラし、後半は双六小屋で連れと合流して高天原温泉へ行ってきた。
食事面での課題(4日目にペミカンが糸を引いた…)や後半の脚の不調(筋疲労?)などトラブルもあったが、楽しめる山行となった。
2013.08.10
05:30 バスが中房温泉に到着。水の補給や朝飯を済ませ、05:50分に出発。登山客もかなりの人数で混みそうだ。急ぐに越したことはない。
08:45 順調に高度を上げて燕山荘に到着。3時間切れたのはちょっと嬉しいな。冷えたコーラを購入し、半分飲んで残りをいろはすに詰め替える。
今日は可能なら北鎌沢コルまで行きたいんで、燕岳はパス。登山道脇のコマクサがきれいに咲いていた。
11:11 大天井ヒュッテにてスタッフのお兄さんに貧乏沢に関する変わった情報がないか聞くと、数日前に北鎌で行方不明者が出て県警が入っているかもとのこと。気が引き締まる。
コーラがなかったんでCCレモンで補給し、貧乏沢を目指す。
東側に巻きながら歩くこと30分。コル部分に貧乏沢入口の看板が落ちていた。
『行くか…』と自分に言い聞かせて踏み込む。
はじめはトレースもばっちりだが中部のガレ沢は状態が酷く、降れそうにない。よく観察して左側の樹林にトレースを発見。トレース上の枝が切断されているため、よほどのことがない限り迷うことはないと思われる。
13:29 天上沢に合流後、沢に沿って遡上し、20分ほどで北鎌沢出合に到着。幕営者はなし。貧乏沢でも誰にも会わなかったし、あんま人が入ってない?
ここで幕営するか北鎌沢コルまで詰めるか、補給しながらしばらく悩む。正直疲れているんで行きたくはないが、明日の朝一でこの登りは堪えるだろう。
コルまで2時間半で行けるはずだし、登ることにした。
右俣に入って10分ほどで最初の水が確認できた。水量はまずまずだ。この分だとさらに上部でも採水可能な地点があるはずだが、いかんせん分からないため3.5L汲む。
9日分の食料と水3.5Lでザックの重量は19kg程度。遅々として捗らない。
やがて2回目の水が確認できた。飲めるだけ飲んでさらに進む。
ルートは頭に入っているため道迷いの心配はないが、疲労でなかなかペースが維持できない。少し進むたびに休憩が必要になる。
ダケカンバの島の脇を通るあたりでカーボショッツに手を出し、気合を入れる。
16:16 だいぶ時間が押したが無事北鎌沢のコルに到着。ここにも誰もいなかった。さっさとテントを設営して一休みした。疲労困憊はそれだけで遭難一歩手前だと思ってるんで、ちょっと反省した。
2013.08.11
04:29 テントを撤収して出発。少し進むと北鎌沢出合にライトが光っているのが見えた。
P8急登あたりで3人組の先行パーティーに追い付く。どうやら昨日左俣に入ってヘリから拡声器で注意された先行者がいたとか。そのまま先に進む。
05:10 夜明けを眺める。今日も天気が良さそうだ。一時の安らぎの後、気合を入れ直して進む。
05:23 天狗の腰掛で単独の先行者を視認。独標手前の急降りで別ルートとなり、追い越す。
今回独標トラバースの手前で千丈沢側に降るトレースを追ってしまい、巻きながら稜線に戻ろうとしたが酷いガレの直登で断念。先ほどの地点まで戻って稜線沿いのトレースに入り、無事トラバースルート入口に辿りついた。降りルートに付いてきた単独者はまだ下で頑張っていたので、コルまで戻ったほうがいいと声をかける。
06:55 独標到着。『もう何も怖くない』のポーズを決め、先に進む。ぱっと見た感じ先行者はいないように思える。この頃から北鎌尾根を民間のヘリが飛び回り始めた。行方不明者の捜索だろう。
その後は特に問題なく通過できた。天気もいいし、気分もいい。P14、P15もすぐに稜線に上がるルートを取り、ほとんど巻かずに北鎌平に到着。カーボショッツで補給し、最後の登りに気合を入れる。
10:10 槍ヶ岳山頂。記念撮影を取っている登山客の後ろからにゅっと出た。拍手は無かったが、びっくりはされたようだ。
14:00 その後山荘でペプシを飲み、西鎌尾根を降って双六小屋に到着。とあるブロガーと奇跡的に鉢会い、話に花を咲かせた。
2013.08.12
04:34 双六小屋出発。水晶岳経由で高天原に降ろうとしたが温泉沢が酷いらしいんで、鷲羽岳経由でワリモ北分岐で荷物をデポし、水晶岳をピストンしてから11:30に雲ノ平キャンプ場にて幕営した。祖父岳からキャンプ場への最短ルートは植生回復のため使えず、巻き道ルートを歩く。キャンプ場は14:00にはほぼ一杯になっていた。
2013.08.13
04:33 高天原温泉に一風呂入ろうと出発。誰もいない露天風呂を満喫し、雲ノ平に戻ってテントを撤収して09:40に薬師峠へ向けて出発した。奥日本庭園あたりでUL装備のパーティーがいたがなかなか道を譲ってくれず困った。中途半端に速いからプライドでもあるのかね。
13:38 薬師峠到着。ビールを飲みながらぼーっとした。大学山岳部がスイカを担ぎ上げたようで美味そうだった。
2013.08.14
03:53 薬師峠を出発。本日は14:00頃双六小屋で連れと合流する予定のため、相当巻いた。途中で我慢できず黒部五郎小舎でカレーを頼む。具盛りだくさんで美味かった。
12:15 飛ばしたおかげで結構早く双六小屋に到着し、担ぎ上げてくれた久々の美味い夕飯にあり付けた。
2013.08.15
北ア最奥2週目突入。この日は高天原三層に最短ルートで向かい、昼過ぎに到着。ゆっくりと温泉を楽しんだ。
布団は1人一枚だったが、遅く到着した人は食堂で寝ていた。夕食も2回転程で、それほど混んでもなく快適だ。
2013.08.16
03:00時頃に満天の星空のもと温泉を堪能し、流れ星も見れた。内心はクマに襲われないか怖かったけど…
この日は雲ノ平、鷲羽岳経由で黒部五郎小舎に幕営した。
2013.08.17
日の出前に黒部五郎カールに到着し、朝焼けの巨岩群を堪能しようとしたがあまり焼けなかった。残念。とりあえず黒部五郎岳をピストン後、黒部五郎小舎に戻り、三俣蓮華、双六岳経由で双六小屋にて幕営。
2013.08.18
連れが朝日を見に樅沢岳に行ったようだが、自分は疲れでダウン。
新穂高温泉に降って今回の山行が無事終了した。
正直自分にとっては4泊くらいがちょうどいいのかも、とか軟弱なことを思う山行であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート

おつかれさんです。
縦走初日の大荷物で北鎌突っ込むとは・・・合流までは軽量化で、多分小屋でごはんなのかな〜と思ってました(笑
前半の岩尾根と後半のゆったり縦走がいい組み合わせです。
水俣乗越からも、貧乏沢からもいくと次は湯俣から??
軽量化も良いけど、担げる状態をキープしたかったんでね。あえて重い状態で行ってみた。
このザックは約13kgまでって事が良くわかったよ(^_^;)
湯俣もいいけど、今度は一緒に行こう☆
トップは譲るよ。
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