20070728-30室堂→槍ヶ岳→奥丸山
- GPS
- 56:00
- 距離
- 57.2km
- 登り
- 4,765m
- 下り
- 6,110m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:09
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 11:12
過去天気図(気象庁) | 2007年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新穂高温泉がゴール |
感想
20070728-30室堂→槍ヶ岳→奥丸山1
7月最後の週末、今年最初の夏山山行に行ってきました!
当初は南アルプスに行くつもりでしたが、下山に使う畑薙第一ダム付近の車道が路肩崩壊の為通行止めとのことで断念、裏銀座から入山のコースも考えましたが夜行バスの予約が取れず断念・・・
ということで今回は、室堂から入山し、槍ヶ岳まで縦走、あわよくば穂高まで足を伸ばそうという計画で臨みました!が、北アルプスはまだ梅雨明け前の状況で天候にはあまり恵まれず、結局、室堂→浄土山→太郎平(泊)→槍ヶ岳と二日間で縦走し、三日日は槍ヶ岳山荘→千丈沢乗越→中崎尾根→奥丸山から一昨年開かれたという蒲田川左俣林道、わさび平方面への道を下り、新穂高温泉に下山というコースとあいなりました!!!
1日目を中心に結構雨に遭いましたが、2・3日目は予想していたほどの悪天にはならずに済んだのが幸いでしたぁ(^_^)
7月27日(金)28日(土)
前日に予約して費用を銀行振り込みした夜行バス、さわやか信州号に新大阪から乗り込み、室堂まで直行!結構バスは空いていて、隣に人がいなかったのでまぁまぁ眠ることができました。
室堂には予定より少し早く、朝7時頃到着、やはり登山者が多い!身繕いをして出発。今回も、半袖Tシャツ、CW−X、ダブルストックと見た目だけはマラニックスタイルも内容はほぼずっと歩きでした(^_^ゞ出発時にはまだ少し青空が見えており浄土山も見えていたが、すぐにガスがかかってきた・・・
一ノ越には寄らず、浄土山に直接登ったが、頂上に着く頃には完全にガスの中・・・でもいろんな高山植物の花がなかなか綺麗だった!
立山の領域から分かれてまずは五色ヶ原へ向かった!五色ヶ原方面から来るパーティとすれ違う。五色ヶ原の木道に出る頃に雨が降り出した(;_;)閑散とした五色ヶ原山荘に到着し、中で休ませてもらった(休憩料は不要)。水分とカロリーを補給し、雨具を着込み、ザックカバーを付けて雨の中を出発!
これ以後、太郎平までこの日は雨は降ったり止んだりで、ずっとガスの中で展望皆無・・・でも気温はさほど低くなかったみたいで寒さは感じなかった!高山植物は各種様々花を咲かせていて、下山まで心を和ませてくれました(^_^)
鳶山は写真だけでパス!越中沢岳では携帯がつながり、雨も止んでいたのでしばし休憩!がザックカバーをどこかで落としたらしい・・・山小屋でザックカバーを買うか大型のゴミ袋でザックカバーの代用とするかと考えていたら、山頂手前でパスさせてもらった男性単独行者がザックカバーを拾って持ってきてくれた!!!思わず感謝感激の気持ちで先発させてもらった!!!
急降下して急登したところがスゴの頭の肩、読めなくなった道標がある!更に急降下した所が最低鞍部のスゴ乗越、ここから小屋まで近いようで30分近くかかった(>_<)この辺り、昨年は暑さでヘロヘロになって木陰で昼寝していた所、しかし今年はガスで暑さは無縁(^o^)!
スゴ乗越小屋でしばし休憩、ここは稜線上なのに水は只、蛇口を捻ると水が出るという嬉しいところ。小さい小屋だがまた泊まってみたいものです!!!昨年は太郎平からスゴ乗越小屋までの薬師越えを4時間弱で歩けた、そしてまだ13時半、ということで、17時台には太郎平に着けるだろう、と判断して、スゴの小屋を出発した!
間山辺りからまた雨、標高2800mを越えてからが長く感じ、なかなか北薬師に辿り着けず・・・かなりペースが落ちてきた・・・
どうにか北薬師を越えて、そこからまだ30分以上かかって、ようやく薬師岳山頂到着!でも風雨だし、時間も迫っていたので長居は無用、山頂の神社の石垣の陰でビバークするという男性単独行者に写真を撮ってもらい、太郎平を目指した!
下りはチョコチョコと駆け下ろうとするが疲れた足はなかなか動いてくれず・・・薬師岳山荘、薬師平を経て薬師峠、悪天でも結構テントが立てられていた!この時は雨も止んでいて、外で夕食のパーティも結構あった!
木道を進んでいくとようやく今宵の寝床の太郎平小屋到着!やはり、結構な数の登山者がいるが、それでも悪天でキャンセルがそれなりにあって、混雑はまだましな方だそうな!!!しかし、寝床は屋根裏で天井が低く頭うちそうなとこだった・・・一泊二食付きで8400円。夕食は19時過ぎからの最終回(第4陣?)、それまで濡れた服を着替えて、少し眠って、夕食後もほぼすぐに爆睡状態でしたぁ(-_-)zzz
7月29日(日)
この日は、当初の予定では朝食用の弁当を頼んで暗い内に小屋を出て距離を稼ぐつもりだったが、前日以上に悪天との予報で朝食を小屋で食べることにした。が、予報に反して朝は好天!でも、朝食は5時半から、結局4時半に起き出しました。外に出ると雲は多いものの、薬師、水晶から鷲羽、三俣蓮華から黒部五郎と見渡すことができた!!!夜明け前は満点の星空だったそうな!!!
朝食前に、出発の準備を整え、速攻で朝食を食べ(といっても御飯のおかわりをしたが)、6時前にそそくさと出発!!!
出発時には結構ガスがかかってきていた。やはり天候は良いとは言えない感じ。まずは北ノ俣岳の標高差約300mの登り、何パーティかを追い抜く。赤木岳(頂上直下を登山道は巻いている)を越え、さらにピークを越えて最低鞍部の中俣乗越。ここから黒部五郎までも標高差約300mの登り。結局12パーティをパスした。逆コースの縦走者ともすれ違い始めた。
黒部五郎の肩まで来ると反対方向からの登山者が多い。黒部五郎岳頂上からは雲が多いものの、なかなかの展望を得ることができた(^_^)
黒部五郎小舎なではカール経由で下る。カール壁からカール底までの途中で雷鳥発見!このあたり一昨年はコバイケイソウが咲き乱れていたが、今年はほとんど咲いてなかった・・・黒部五郎カールは雪解け水が流れ花が多く咲く楽園、という感じ(^_^)
頂上から1時間弱、コバイケイソウのお花畑の向こうに黒部五郎小舎が見えると、小屋はもうすぐ!小屋付近は北アルプスの真っ只中、こういうところにテントを張ってノンビリしてみたいものである(~o~)小屋のおやじさん曰く、今日は午後になると雷の可能性大とのこと、槍まで行くのはリスクが高いか・・・
水分、カロリーを補給し、30分休んで三俣蓮華への登りに取りかかる!標高差500m弱、ひたすら忍の字の登り。途中、急登コースとのんびりコースに3回分かれた。一昨年来た時は一箇所だけだった記憶があるが、傾斜の緩いコースを増やしているのだろうか?背後に黒部五郎岳のカールが綺麗に見えた!
尾根に登り付くと、雲ノ平方面も望むことができた!三俣蓮華まではまだ結構距離があるように見えた。三俣山荘への巻き道分岐の黒部乗越でしばし休憩。そこから20分でようやく三俣蓮華岳頂上である。この頃にはかなり雲が増えてきていたがまだ展望を得ることができた!記念写真を撮ってもらい、先に進む。
今回はまだ先が長いので、稜線経由ではなく、カール経由の巻き道で双六小屋まで行くこととした。丸山、双六岳はパスである。下り始めるとついに雨が降り出した・・・三俣山荘への分岐(三俣峠の道標ができていた)で雨具とザックカバーを装着、巻き道をボチボチ駆け下る。このあたりも残雪、高山植物が多く、いい感じの場所である!
下り切ったら登り、双六岳への分岐を過ぎて一下りで双六小屋到着!ここまで太郎平から7時間位、まだ13時前である。ぼちぼち双六小屋に泊まらんとする登山者が到着する時間帯、賑やかになりつつあった。雨はこの頃には止んでいて、雷もなっておらず、なんとかこのまま天気は持ちそうと判断、一昨年は双六小屋から槍ヶ岳山荘まで3時間ジャストであり、16時台には到着できると読んで、槍ヶ岳まで向かうことに決定した!!!
13時過ぎ、樅沢岳に登り始める!しばらくは双六小屋に向かう登山者とすれ違った!樅沢岳を過ぎ、コバイケイソウの向こうに硫黄尾根が見える所で大判カメラを構える女性単独行者がいた!アマチュアの山岳写真の会のメンバーとのこと、大判カメラ類一式で15kgあるとのことだった!!!
ガスがかかる中、雨にも雷にも遭わずに順調に歩を進めた!千丈乗越でしばし休憩。ここから槍の肩まで標高差300m余、この日最後の登りである!かなり疲れてペースが落ちていたが、ここもひたすら忍の字でボチボチ登る。
ガスの中、傾斜が緩むと、もうそこは槍の肩、さすがに槍ヶ岳山荘内は登山者が多い!!!受付前に、財布、携帯電話、カメラだけ持って槍ヶ岳頂上まで行った。一瞬ガスが切れた時があったが、二度切れることは無く、30分弱頂上にいたが諦めて小屋に戻った。
一泊二食付きで8500円。夕食は3回目(?)の18時半、朝食は早い者勝ちで5時からとのこと。三日目も好天とは言えない感じだったし、新穂高温泉へ下る行程にしたので、小屋でノンビリ朝食を食べることとした。
夕食前はまだ新しい感じの談話室でボケーっと過ごしました(~o~)夕食後の19時頃、ガスが晴れ、大槍、常念岳など東方の展望を望むことができました!西方が見える所に行くと日没を見ることができたとのこと!!!でも外にいると結構寒かった・・・その後また談話室に行って、この日の就寝は20時過ぎでした(-_-)zzz
7月30日(月)
この日は朝起きると予報通り雨・・・しかし、結構早起きの人が多く、私も4時前には起き出してしまっていた。朝食は列の前の方に並んで5時に朝食開始!何故か朝食にアミノバイタルproの試供品が付いていた!!!
のんびり食べて、その後ものんびり用意をして、6時前に雨の中を下山開始!折角の機会なので、飛騨沢経由ではなく、千丈乗越まで戻って中崎尾根から奥丸山を経て2005年秋に開かれたという新しい登山道を通って蒲田川左俣林道に下りわさび平経由で新穂高温泉に下山するコースを下ることとした!!!
西鎌尾根を千丈乗越まで戻るのだが、少し下ると雨は止み、ガスの下に出た!千丈乗越の手前位まで下るとガスが上がり、槍の穂先も見え出した(^o^)/ということで、予定通り千丈乗越から中崎尾根の道に入った。
雨はそれ以後はほとんど降らなかったが、ガスは上がったり下がったり湧いてきたりで眺望はなかなか開けず・・・登山道は下草がうるさい所が多いが所々オアシスのようにお花畑が点在していい感じ!飛騨沢にはたくさんの下山者が見えたけど、他に奥丸山方面に来る者もいず貸切状態でした!
小さいアップダウンはあるけど、傾斜は強くなく歩きやすい尾根道を順調に進み、鞍部から少し登り返すと槍平への下降点、ここまで千丈乗越から1時間ちょい。そこから10分余りの登りで標柱と山名板と三角点のある奥丸山頂上に到着(^_^)
おりしも運良くガスが晴れだしており、槍も笠もはっきり望むことができ、写真や動画をパチパチパチ(^_^)そうこうする内に穂高のガスも晴れ、なかなかの大展望を楽しめましたぁ\(^o^)/結局40分以上も長居してしましました(^_^ゞ
下山は、一昨年に新たに開かれた蒲田川左俣林道からわさび平への道を行くこととした。しばらくは中崎尾根の稜線伝いの道、急な下りの後、少し上り返して2355mP。あとは緩く下る尾根道、左俣林道への下降点には新しい立派な道標が有る、約2150m位か!ここから中崎山経由で新穂高温泉に下ることもできるようであるが、かなり時間はかかりそう・・・
左俣林道への下り道はまだ新しく、踏み固められているという感じではないが、きちんと刈り払いがなされていて、迷いそうなところはなかった。途中、尻餅を2回ついてしまった・・・沢音が聞こえてきたら登りの場合の最終水場といった感じの所を過ぎ、下丸沢に出た。ここは飛び石伝いに対岸に渡り、崩れかけた登山道を慎重に登る。この場所だけは道が判りずらかった。
少し登って、急な道を下ると、草が覆おうとしている古い林道に下りついた!!!この登山口には一応小さな目印があるが、のぼりの場合は判り難いか???林道を少し下ると広場に出て、何故か倒れた道標があった???更に少し行くと、蒲田川左俣を渡る立派な橋、橋を渡ると小池新道の入口だった。結構残雪が残っている!
ここからはジョギングモード、わさび平小屋で10分ちょい休憩して、更にジョギングモードで下り、新穂高温泉に下り着けましたぁ(^_^)
バスの券を買い、無料のアルペン浴場で3日間の汗を流し、高山に出て、名古屋経由で帰阪とあいなりました!
今年は梅雨明けが遅くて、天気にはあまり恵まれなかったけど、た〜くさんの高山植物の花を見ることができ、どうにか脚ももってくれて、室堂→槍ヶ岳を2日で歩くことができました(^o^)で下山日には、今まで行ったことのなかった中崎尾根から奥丸山の道も歩くことができたし、振り返ってみると、まぁ満足できた山行でしたぁ(^_^)
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