感動と苦闘の山行！ 後立山連峰全山縦走

2014年08月01日(金) 〜 2014年08月06日(水)

• GPS: 152:00
• 距離: 46.9km
• 登り: 5,462m
• 下り: 5,272m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:30
• 休憩: 1:40
• 合計: 8:10

6:10 猿倉登山口駐車場
7:20 白馬尻荘
7:40 7:50 白馬尻小屋
9:20 9:40 岩室跡
12:10 12:30 白馬岳頂上宿舎
13:00 13:10 白馬山荘
13:20 14:00 白馬岳
14:20 白馬山荘

2日目

• 山行: 8:30
• 休憩: 1:00
• 合計: 9:30

5:20 白馬山荘
5:50 丸山
6:40 6:50 杓子岳
7:50 8:00 鑓ヶ岳
8:50 9:00 天狗山荘
9:30 天狗ノ頭
9:50 10:00 天狗ノ大下り
11:00 不帰キレット
11:40 不帰嶮（不帰一峰）
13:00 不帰嶮（不帰二峰北峰）
13:30 不帰嶮（不帰二峰南峰）
14:20 14:40 唐松岳
14:50 唐松岳頂上山荘

3日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 0:55
• 合計: 8:40

5:10 唐松岳頂上山荘
6:00 大黒岳
7:00 白岳
7:40 8:00 五竜山荘
9:10 9:30 五竜岳
12:05 12:10 北尾根の頭
12:30 12:40 口ノ沢のコル
13:50 八峰キレット小屋

4日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 1:00
• 合計: 8:40

5:20 八峰キレット小屋
7:30 鹿島槍ヶ岳北峰
8:20 8:40 鹿島槍ヶ岳
9:20 布引山
10:30 11:00 冷池山荘
12:00 冷乗越
13:00 13:10 爺ヶ岳南峰
14:00 種池山荘

5日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 0:55
• 合計: 8:40

5:30 種池山荘
7:10 岩小屋沢岳
7:10 宿泊地
7:50 8:00 新越山荘
8:50 鳴沢岳
10:00 10:10 赤沢岳
11:25 11:50 休憩地点
12:30 スバリ岳
13:00 小スバリ岳
13:30 13:40 針ノ木岳
14:10 針ノ木小屋

6日目

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:00

5:50 針ノ木小屋
7:40 大沢小屋
8:50 扇沢駅
8:50 ゴール地点

天候

7/31(移動日)　8/1~8/3晴れ　8/4~8/6曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 飛行機

7/31宮崎空港-(飛行機)-名古屋中部空港-(バス)-白馬-(バス)猿倉荘
8/6扇沢-(バス)-大町温泉-(バス)-名古屋中部空港-(飛行機)-宮崎空港

コース状況／危険箇所等

1.　白馬大雪渓　ステップが切ってあるので登りやすい、落石には言われる様に注意が必要
2.　天狗ノ大下り　ガレの急下降なので滑りやすく落石にも注意
3.　不帰嶮　文字通り危険地帯ですが要所には必ず鎖、ハシゴが設置されているので安心です
4.　G4,G5　ガレ場の連続で滑りやすい、落石にも注意
5.　八峰キレット　岩の急下降が連続するが鎖、ハシゴが完璧
6.　スバリ岳　ガレ場が続く登攀は登りにくく滑りやすい、落石注意

その他周辺情報

下山後は大町温泉立寄り湯へ

写真

8/1 6:13

8/1　6:13　前日到着した猿倉荘を出発
これから標高差1700mを登ります

8/1 6:32

天気も良さそう

8/1 7:02

気持ちの良い朝

8/1 7:12

白馬尻が近づいて

8/1 7:22

これはキヌガサソウ

8/1 7:44

大雪渓が眼の前に

8/1 7:45

早速全員アイゼン装着

8/1 7:56

出発！約2Km、葱平まで標高差800m

8/1 8:08

このあたりまでは元気が良かったのですが

8/1 8:32

「雪渓登行中は落石の危険があるので休まず早く通過します」Sリーダーの無情の声・・・次第に遅れ始め左太腿に異変が？

8/1 9:20

葱平に着いたのがアイゼン装着地点から1時間35分、普通2時間以上かけて登るんじゃないの・・・

8/1 9:21

疲労困憊、景色は最高！杓子岳方面の岩峰

8/1 9:27

シナノキンバイ

8/1 9:28

休憩中　ぞくぞくと登って来ます

8/1 9:38

ミヤマタンポポ

8/1 9:38

クルマユリ

8/1 9:38

ハクサンフウロ

8/1 9:49

ミヤマトリカブト

8/1 10:22

第2雪渓をトラバース

8/1 10:37

中々前に進みません　疲れと昨夜の睡眠不足がきているよう・・・太腿が攣ってます

8/1 10:52

ミヤマキンバイ

8/1 11:23

杓子岳が綺麗に見えます

8/1 12:09

白馬岳頂上宿舎に着いて食事
全く食欲無し！

8/1 12:12

上に見えるのが今日の宿泊地「白馬山荘」
とりあえず向かいます

8/1 12:33

途中でウルップソウ
ザックを山荘にデポして頂上へ

8/1 13:24

山頂到着　PM13:05
白馬岳2829m

8/1 13:26

全員で記念撮影

8/1 13:28

少し下ったところで休憩　右の山は旭日岳2867m

8/1 14:01

チシマギキョウ

8/1 14:09

松沢貞逸の顕彰碑　白馬山荘の創始者だそうです

8/1 16:28

宿に戻り、レストランで休憩
部屋は男9人で1部屋　Tさんから睡眠導入剤をもらい今日は熟睡・・・

8/2 4:54

8/2朝！！　今日も天気は最高！！

8/2 4:55

5:20山荘出発　杓子岳の後に白馬鑓ヶ岳、今から登ります　後方は剱岳と立山

8/2 5:21

八ヶ岳連峰の彼方に富士山も！！

8/2 5:47

杓子岳が近づいて

8/2 6:17

振り返ると白馬岳

8/2 6:47

五竜岳の後に鹿島槍ヶ岳が見える

8/2 6:49

6:45杓子岳2812m到着

8/2 7:05

白馬鑓ヶ岳に向かいます

8/2 7:50

鹿島槍の右後方は穂高、槍ヶ岳

8/2 7:51

白馬鑓ヶ岳からのパノラマ

8/2 7:52

白馬鑓ヶ岳2903m　7:50

8/2 7:55

白馬鑓ヶ岳からの杓子岳、白馬岳

8/2 8:42

白馬鑓ヶ岳を下って　ウルップソウ

8/2 8:55

天狗山荘着　ここの雪渓の水は最高でした

8/2 9:25

天狗ノ頭2816mで記念撮影左後方は剱岳

8/2 9:26

夏雲湧く稜線

8/2 9:54

ここから天狗の大下りが始まります
落石が多いのでヘルメット着用

8/2 10:32

下ります！　下ります！

8/2 10:59

ついに来ました不帰嶮　約3時間で乗り切ります

8/2 11:27

どこにルートが？

8/2 11:55

すごい！！

8/2 12:08

行きます

8/2 12:08

女性はSLのNさん

8/2 12:23

次々とこんな壁が

8/2 13:00

13:00　不帰2峰北峰着

8/2 13:17

不帰2峰南峰着

8/2 13:18

眼の前には唐松岳が現れ

8/2 13:51

右奥が唐松頂上　今日も疲れてバテバテ

8/2 14:22

14:20　唐松岳2696m　やっと辿り着く　

8/2 14:23

唐松頂上から五竜岳方面

8/2 14:50

14:50　唐松岳頂上山荘着
土曜日と重なりめちゃ混んでました
11人全員1部屋に　1枚の布団に3人づつで寝ます
廊下もびっしり布団が・・・

8/3 5:06

8/3朝！　剱岳・立山

8/3 5:07

唐松岳

8/3 5:28

5:07　出発　今日は五竜岳を目指します

8/3 5:46

頻繁に鎖場が・・・

8/3 6:11

後を振り返ると　大黒岳2393m

8/3 7:16

クロユリ
メンバーのOさんが発見！

8/3 7:38

五竜山荘へ　後方は目指す五竜岳

8/3 7:44

7:43五竜山荘着　トイレ休憩

8/3 7:45

五竜山荘前から東面

8/3 7:45

同じ地点から

8/3 9:11

五竜岳頂上直下　鹿島槍ヶ岳

8/3 9:12

あともう少し

8/3 9:12

白馬から来た縦走路を振り返る
左上黒い三角の山が白馬岳

8/3 9:18

9:15　五竜岳2814m

8/3 9:20

頂上から鹿島槍
明日登るぞ！

8/3 9:26

白馬から五竜までのパノラマ　よくぞここまで来た〜

8/3 9:26

鹿島槍方面パノラマ

8/3 9:48

五竜岳から岩稜地帯へ進む

8/3 10:33

G4からG5を通過

8/3 10:57

キレットはまだまだ先

8/3 12:06

12:06北尾根ノ頭
へろへろです

8/3 12:30

口ノ沢のコル

8/3 13:47

13:52　八峰キレット小屋到着　凄い所に建ってます
今日も布団に二人づつ　

8/4 5:15

8/4朝！　5:15　今日の雲行きは何か怪しい？

8/4 5:36

難所の一つ八峰キレットを通過します

8/4 5:41

こんな所だらけ

8/4 5:49

早く通過したいな

8/4 7:17

2時間で八峰を通過して鹿島槍の北峰分岐着
雨が・・・

8/4 7:30

7:28 鹿島槍ヶ岳北峰2842m　残念ながらガスで何も見えない・・・

8/4 8:38

8:24 鹿島槍ヶ岳南峰2889m

8/4 9:02

イブキジャコウソウ

8/4 9:05

やった！！　布引山への稜線上で雷鳥と初体験

8/4 9:05

子連れです

8/4 9:06

8/4 9:10

布引山へ

8/4 9:25

布引山2683m

8/4 9:43

少し下って行くと立山・剱岳が

8/4 9:43

休憩地の冷池山荘へ

8/4 12:18

冷池山荘で大休止して爺ヶ岳を目指します

8/4 12:39

鹿島槍を振り返る　未だ雲の中

8/4 13:10

13:02 爺ヶ岳南峰2660m

8/4 13:05

爺ヶ岳から西方

8/4 13:30

下山して今日の宿、赤い屋根の種池山荘へ

8/4 13:56

13:55 種池山荘到着
今日も小屋は大混雑　大部屋で布団に二人　ザックの置き場も無いほどでした

8/5 5:31

8/5　5:32山荘出発
対面の雪渓が明日下る「針ノ木雪渓」

8/5 5:31

天気は良さそう

8/5 5:45

キヌガサソウです

8/5 5:52

最初の山は岩小屋沢岳

8/5 5:54

昨日までの山と全く異なって緑が多い

8/5 6:03

まだたっぷりあります

8/5 7:15

7:15　岩小屋沢岳2630m

8/5 7:16

下ります

8/5 7:26

目指すは休憩地の新越山荘

8/5 7:59

対面には針ノ木雪渓

8/5 7:58

眼下には最終地点の扇沢バスターミナル

8/5 7:59

7:50　新越山荘　トイレ休憩と水補給

8/5 8:51

8:51　鳴沢岳2641m

8/5 8:51

鳴沢岳頂上から立山　下は黒部峡谷

8/5 9:31

対岸にケーブルの駅とケーブルカーが

8/5 10:10

9:58　赤沢岳2677m

8/5 10:07

眼下には黒部湖

8/5 10:43

砂礫地帯を黒部湖を見ながら進む

8/5 11:11

下から吹き上げる風！　半端じゃなかった

8/5 11:23

スバリ岳が眼の前に

8/5 11:27

登攀前に大休止　昼食

8/5 11:34

黒部湖とケーブル駅

8/5 12:28

12:27 スバリ岳2752m　疲れて無表情・・・

8/5 12:33

スバリ岳頂上からの黒部湖

8/5 12:50

最後の山、針ノ木岳に向かいます

8/5 13:32

13:30 針ノ木岳2820m　きつかった5日間、達成感と充実感で思わず目が潤んでしまうほど

8/5 14:11

最後の宿泊地、針ノ木小屋へ

8/5 14:18

14:15 小屋の前で全員

8/6 5:00

8/6　最終日のモルゲンロート

8/6 5:00

綺麗でした

8/6 5:52

5:52　出発　今日は下るだけ　気分的に楽！

8/6 6:32

針ノ木雪渓　アイゼン装着

8/6 6:32

白馬、剱と並んで日本三大雪渓です

8/6 6:41

どんどん下ります

8/6 6:41

白馬と比べると人少なー

8/6 6:54

雪渓の下りは、当たり前ですが楽です

8/6 6:54

8/6 7:09

1時間もせずアイゼン着脱

8/6 7:22

8/6 7:49

大沢小屋着　休憩

8/6 7:49

百瀬慎太郎顕彰碑　針ノ木小屋創始者

8/6 7:57

雪渓を振り返る

8/6 8:07

この沢の水は旨かった

8/6 8:08

8/6 8:18

8/6 8:31

針ノ木登山口通過

8/6 8:50

8:50 ついに扇沢到着

8/6 8:52

この後、大町温泉立寄り湯で1週間の汗と汚れを落として中部空港で解散　お疲れ様でした

撮影機器：

FinePix F820EXR FUJIFILM

装備

備考

1.　長丁場の山小屋泊なので睡眠不足に必ず陥る。自分はこれで苦労し仲間から睡眠導入剤を提供してもらい切り抜ける。この時期、睡眠導入剤は必要。
2.　疲労は蓄積し、各小屋のメニューが似通っているので食欲減退となる。多少嵩張るが特に弁当は味気無いので日持ちのするパン、果物、アルファ米食材などを持参して変化を付ける。弁当は残るとゴミとなり次第に嵩張る。

感想

hide777

※某山岳ショップ夏山遠征ツアーに初参加、未知の山域で行程も長く不安と期待を抱えながらのスタートでした。これに備えて、自分なりにトレーニングしたはずが甘かった、体力の無さを痛感。初日の大雪渓からつまずき、毎日約8時間の行程で後半は苦闘の日々で、脱落したくない気持ちだけで歩く。白馬大雪渓から針ノ木雪渓までの全行程47Km、最後の峰「針ノ木岳」に到着した時は今まで経験したことの無い達成感が涙となって溢れ出ました。山を知る者にしか解らない比えようの無い喜びでしょうか。
※天候にも恵まれレインウェアを着たのは8/4の3時間だけで、存分に後立山の雄大さ、美しさを堪能した6日間でした。毎日行動を共にされたメンバーの方々、サポート頂いたCLのSさん、SLのNさん有難うございました。