裏銀座縦走
- GPS
- 23:55
- 距離
- 44.9km
- 登り
- 3,980m
- 下り
- 4,118m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:02
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 8:22
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:12
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
気温は低い日が多かったが、特に凍結の心配はなかった。道は明瞭。 西鎌尾根の登りも思っていたより危険箇所が少ない印象だった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
メンバー: 浦林L 福地SL 小田 井上 木俣 渡邉
目的: ・新人の無積雪期技術完成
・秋の北アルプス縦走を楽しむ
【記録】
〈初日〉
前日信濃大町駅でC0。虫に顔と手を刺され不快感マックスで5時にアルピコタクシーに乗り込み高瀬ダムへ。七倉のゲートが開く時間は季節によって変わるため、高瀬ダムからスタートする場合は確認が必要。
高瀬ダムから烏帽子小屋までをつなぐブナ立て尾根は日本三代急登の一つ。序盤からきつい上りが続く。
2200mの三角点までは順調に高度を稼いでいくが、これを過ぎたあたりから少しペースが落ちる。ただ誰かが極端に遅れるといったことはなく、順調に2550mの烏帽子小屋に到着。天気が良く清々しい気持ちでテント設営。行動時間も短くテン場も広く、天気もいい。ミスなくテント設営が完了。その後、烏帽子岳へ。烏帽子岳直下の鎖場は見た目ほど難しくない。10:30頃、頂上へ到着。30分ほど日向ぼっこをし小屋へ戻る。
翌日の行動開始を4時としたため少し早めに食当をし、ゼンミ後19時前に就寝。
〈2日目〉
翌日は午後から天気が崩れる予報だったため、2時起床&4時発。1時間弱ヘッデン行動をした。
野口五郎小屋までは2時間弱で到着。思ったより天気は悪くないが、野口五郎小屋を過ぎたあたりから爆風に襲われる。荷物背負ってなかったら飛ばされるなと思いながら黙々と歩く。東沢乗越から水晶小屋までを繋ぐ稜線の通過が今合宿1番辛い時間だった。9:15分頃水晶小屋に到着。ピストン団配に切り替え水晶岳へ。水晶岳直下も危険箇所に入れていたが、特に難しいところはないと感じた。風が強く寒いため写真だけ撮りさっさと戻る。水晶小屋から鷲羽岳までは標高差の割にあっという間。鷲羽岳から三俣山荘まで高低差400mを一気に降り、12:20分頃三俣山荘到着。新人は疲れからかテント設営に2回ミスがあり、3回目で完了。ポツポツと雨が降り始めていたため早く着くことができよかった。
翌日は雨と風が強まる予報。明日6時の時点で鷲羽岳の風が今日よりも強い予報だった場合は停滞するという判断を上ミで決定し、20時に就寝。雨と風の音であまり眠れない夜を過ごした。
〈3日目〉
4時起床。夜中より雨風が弱まった気がするがテントは揺れている。朝食を済ませ天気予報を確認する。この時点で昨日決めた準則通り停滞を決定。特にすることもないので二度寝。8時頃目を覚ますとテントが完全に浸水していた。不快なので、テント内のものを全て出し、水を抜き、場所を移動した。16時に食当点火。翌日の行程を確認し19:00ごろ就寝。外の気温はおそらく0度近かったが6人テントは暖かい。
〈4日目〉
2時半起床。4時半発。霧が濃い。1時間ほどヘッデン行動をしたが霧が晴れる気配がない。綺麗な朝焼けみたかったなと思いながら三俣蓮華をすぎ、丸山に差し掛かったところで急に霧が晴れた。朝露で濡れたハイマツが朝日に照らされ幻想的。今合宿で1番綺麗な景色だった。
2本もかからないうちに双六岳に到着。結構な人がいたが、式典を行う。少し恥ずかしがってしまい後悔。8時頃硫黄乗越に到着。この先から稜線が切れてくるためそこに差し掛かる前に休憩を取るべきだった。その後もポコとコル、鎖場の連続で休憩を取る場所の指示がうまく出せず、トップとのコミュニケーションがうまくいかない場面があった。リーダーとしての指示の甘さが今回の課題。左俣岳を過ぎたあたりで新人渡邊が体調不良を訴える。メインを解除し福地に移動させ先を進む。
西鎌尾根は上高地側から槍沢を詰めるルートと異なり、ずっと槍ヶ岳を見ながら歩くことができるため面白い。千丈乗越に着けばいよいよ大詰め。井上はニセ槍のことを槍ヶ岳だと勘違いしていた。11:10分頃槍ヶ岳山荘到着。渡邊は体調不良のため福地と山荘に残り、他4人で槍ヶ岳に向かう。バチバチに整備されまくっているため全く怖くない。あっという間に頂上につき、山頂で写真撮影大会を行う。頂上も思ったより広くて驚いた。ささっと下山し、差し入れでもらったココナッツを食べる。ココナッツ恐るべし。
夕食を食べ、夕日を堪能し、恋バナをして20時過ぎ就寝。
〈5日目〉
この日は下山のみ。3時半起きで5時頃出発。スルスルと下山し、2本で槍平山荘に到着。沢沿いだからか、日陰だからか霜が降りていて寒かった。
林道に出てからは1時間ほどで新穂高温泉に到着。温泉は最高だった。
【反省】
〈計画〉
・大事をとりエアリアのコースタイムを参考にしたが、より実践に沿って考えるのであれば山レココースタイム0.9倍プラス休憩時間で計算してもよかった。
・裏銀座のコース情報はたくさんあるため自分自身もっと調べ尽くしてからいくべきだった。またそれを全体にも共有できればよかった。
〈行動〉
・3日目の停滞は妥当だった(西鎌尾根に行くのが2度目で道の詳細が把握できていれば行ってよかったかもしれない)
・起床〜行動開始まで2時間時間をとったが絶対もっと短くてよかった。今後は臨機応変に。
〈装備〉
・マップケースの穴が空いているところ・裏のマジックテープの部分は防水をしっかりする。
・map25000は無料でいいと思うが、濡れるとすぐに滲んでしまうこと、ルートの範囲しか切り出さないため山座同定がやりにくいなどデメリットもいくつかある印象。どっちがいいかは人によるかも。
・今回は銀マを3枚持っていったが、秋は下からの断熱性を高めるために4枚でもいい気がする。少なくとも全員持っていく必要はない。
・医箱の中身は積雪期に向けちゃんと考えるべき
・GoProの取り扱いは慎重に、、、。
・この時期新人はテムレスをまだ購入していないが秋合宿前に買ってもらうべきだと思う。ウール下着も。
・雪・凍結への対策はするべき。冠雪する前の時期を狙っていくのにも限界があると思う。チェーンスパイクくらいは必携装備にしてしまってもいいのではないか。その方が幅も広がりそう。
・5〜6人テントで夜の外気温がマイナス5度くらいまでであれば冬シュラじゃなくても耐えられる。
〈食料・水〉
・寒いと本当に水が飲めない。が、せめて幕営地についてからでもいいから水は積極的に取らせるべき。声かけをした方がいい。頭が痛くなる、攣りそうになる、手がむくむなどの水不足が原因。
〈感想〉
・錬成合宿以来のハードの縦走合宿でとてもいい経験ができました。
縦走中、いつどこを見ても壮大で雄々しい景色に感動しました。
とても楽しかったです。
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