三年越しの大キレット！槍も！そして雷鳥だらけ！

2015年08月06日(木) 〜 2015年08月08日(土)

• GPS: 50:46
• 距離: 44.5km
• 登り: 2,586m
• 下り: 2,576m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:18
• 休憩: 0:18
• 合計: 2:36

14:13 スタート地点
14:22 14:23 河童橋
14:30 14:31 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
15:01 15:07 明神館
15:11 15:11 徳本口(徳本峠分岐)
15:49 15:59 徳澤園
16:12 16:12 新村橋(パノラマ分岐)
16:49 横尾 (横尾山荘)

2日目

• 山行: 8:20
• 休憩: 0:35
• 合計: 8:55

5:56 横尾 (横尾山荘)
6:24 6:24 槍見河原
6:32 6:32 一ノ俣
6:37 6:37 二ノ俣
6:56 7:03 槍沢ロッヂ
7:19 7:19 赤沢岩小屋（ババ平）
7:52 7:52 槍沢大曲り
8:34 8:34 槍沢・天狗原分岐
10:43 10:49 槍ヶ岳山荘
11:59 12:02 槍ヶ岳
12:27 12:43 槍ヶ岳山荘
12:52 12:52 飛騨乗越
13:07 13:08 大喰岳
13:43 13:44 中岳
14:44 14:45 南岳
14:51 南岳小屋

3日目

• 山行: 8:47
• 休憩: 2:05
• 合計: 10:52

6:07 南岳小屋
7:46 7:56 長谷川ピーク
9:07 9:09 北穂高小屋
9:18 9:44 北穂高岳(北峰)
10:07 10:07 北穂高岳・天場
11:47 12:19 涸沢小屋
12:21 12:22 涸沢ヒュッテ
13:21 13:22 本谷橋
14:02 14:42 横尾 (横尾山荘)
15:18 15:18 新村橋(パノラマ分岐)
15:28 15:41 徳澤園
16:16 16:16 徳本口(徳本峠分岐)
16:20 16:20 明神館
16:54 16:54 河童橋
16:59 ゴール地点

天候

とっても暑い快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

○注意1
大曲付近から雪渓があります。
そこに乗ったら落ちそうな薄いスノーブリッジがあり注意が必要です。
正面から見るとわかりません！
直進してしまう可能性あり！

○注意2
今回のコース（特に大キレット）は、日本屈指の難所とされています。
気力、体力、装備、十分な経験を積み兼ね備えてから臨みましょう。
(経験の浅い方は、行かないでください）

コース全般には十分なホールドがあります。
集中力を保ち冷静にルート、ホールドミスしなければ、決して難しくはないですが、簡単でもありません。
　
　　
　
　

写真

8/6 14:32

am14:30：久々きました上高地！いざ出発！
今回3人パーティー
左からS君、真ん中minashige先生、右はkuu
初日は横尾にアクセスして飲むだけです。

8/6 17:58

横尾着、すでにテントを張りました。
さぁ、もうはじまってます。

8/6 18:06

持参したボトルがみるみる空いていきます。
持参品が無くなってもノープロブレム！
minashige先生は、富士見平小屋（金峰）のボトルを端からお買い上げした財閥です。
横尾山荘にいくらでもある！

8/6 18:19

メインディッシュはSシェフのミートスペシャル！
保冷剤が溶けてて、ちょっと変色してるけど焼けば平気じゃ〜、焼け、焼け、GO,GO！。

8/6 18:21

今度は、雷鳥じゃなくて鶏肉ぅ〜。

8/6 18:43

そこに一羽のハト登場。
我々のツマミをたらふく食べ、ずっとご同席。
宴会の一員となりました。

8/6 19:07

宴会も終盤。（まだいるハト）
minashige先生：おまえもなぁ〜沢山食べて立派な雷鳥になれよ〜。
kuu：先生！ハトはどうぅ逆立ちしても雷鳥になりませんよ！
恩返しに雷鳥になって現れたりして？！
（実はこれが現実に！？）

8/7 6:05

二日目：ハードな宴会後の朝。
（実は朝もハトは来た）

8/7 6:05

快晴の朝です。

8/7 6:12

am6:10：勿論、まだ酔ってますが、スタートします。

8/7 6:34

お二人とも健脚です。
どんどん先行者を抜いていきます。

8/7 7:17

一時間弱で槍沢ロッジ。

8/7 7:17

コース状況にも書いた注意1はこれです。

8/7 8:07

大曲からの雪渓。（アイゼンは不要です）

8/7 8:14

これが注意1のスノーブリッジです。
コースの直進延長上にあり、正面から見るとわかりません。迂回します。

8/7 8:46

救助ヘリです。
心臓マッサージを受けている方と遭遇しました。
詳細は不明ですが、ご無事を祈ります。

8/7 9:32

槍が見えてきました。久しぶり！

8/7 10:02

おお！宴会のハト！？！いや雷鳥です。
写真にはないけど子連れでした。
こんなに天気が良いのに珍しい！ラッキーでした。

8/7 11:06

am11:00：槍ヶ岳山荘着。
CT7時間を5時間で来ましたが、二人とも高山病で大変苦労しました。私は甲斐駒ケ岳で順応済みのため無敵モード中です。

8/7 11:26

穂先へアタック開始、やっぱ混んでます。

8/7 11:37

お約束のコヤリ。
最近ハイジを使ったCM多いな〜、関係ないけど。

8/7 11:40

渋滞を進み最後の梯子。
変な顔kuu

8/7 11:57

minashige先生は、初槍です。
期待と不安と希望で一杯一杯です。

8/7 11:59

最後の梯子を一段一段。
登山者として大人の階段を登っているようだったとは言ってませんでした。

8/7 12:00

そして・・

8/7 12:09

歓喜の登頂！初槍！
今回もとんがりコーンを忘れたのが悔やまれます。

8/7 12:01

360度！絶景でした。

8/7 12:12

一応三角点。

8/7 12:00

まだ、先があります。下ります（緑kuu）

8/7 13:09

目指すは南岳方面。

8/7 13:18

槍が後方へ

8/7 13:56

中岳でピース！やばい雲が・・。

8/7 14:43

見えてきた南岳小屋。（今宵の宴会場）

8/7 14:59

南岳制覇。

8/7 14:55

そして明日向かう大キレットの全貌が！
心の準備をしています。

8/7 14:59

うぉ〜大迫力！やっぱすごいところです。
魔女とか悪魔とかキングギドラとか住んでいそうです。
それに北穂高山荘もすげぇ〜とこにあります。

8/7 15:10

キレット入口にはこんな看板も。
ホントに大丈夫？と聞かれているかのようです。

8/7 15:23

とりあえず、飲むことにしました（予定通りですが）
kuu：やっぱ、引き返すぅ〜？
S：そうですね、私も賛成です。そうしましょう。

8/7 15:44

小屋に興味深いノートを発見。
そのままズバリ「大キレットノート」！

8/7 15:41

で・・非常にカワイイ文章を発見。
中1のお嬢さんの文章。（お名前は消しました）
なんと小5で初キレットで、中一で二回目！
この絵が大キレットの難所を非常にわかりやすく
カワイイ漫画付きで気に入ってしまいました。

著作権があるのかわかりませんが、問題あれば消します。

8/7 16:32

そこで別名「小屋潰しの」minashige先生から差し入れが・・。今夜もいっとくぅ〜！・

8/7 18:40

3日目：勝負の朝。最後のご来光になりませんように。

8/7 18:41

minashige先生もやっと起きてきました。
（kuuは二時ころに目覚めました）

8/8 5:49

朝食。おいしかったです。
南岳小屋は、素晴らしいスタッフのみなさんでした。

8/8 6:08

ストレッチよし、ヘルメットよし！
忘れ物なし！

8/8 6:19

いくぞ、だーいキレット！！

8/8 6:37

さて、向かいます。

8/8 6:38

まずは撃下ります。
S君メットよし！minashige先生は頑なにメットは拒みました。これが生死を分けないことを祈るばかりです。

8/8 6:58

どんどん下ります。

8/8 7:08

最低コルへ向かいます。

8/8 7:15

この辺はまだ入口です。

8/8 7:26

下ってきた道です

8/8 7:29

Hピークロックオン！

8/8 7:38

Hピークをあがります。

8/8 7:42

既にこんなところを歩いてきました

8/8 7:51

で・・・有名なHピークのペンキを見逃してしまい・・。
仕方なく飛騨側下ります。

8/8 7:57

えっさか、おっさか、進みます。

8/8 7:58

ここもすごいとこだな

8/8 8:05

ここも数百メートル切れ落ちてます。

8/8 8:07

鎖は豊富

8/8 8:10

こんなとこも降ります。
大丈夫、ホールドはたっぷり。でも高度感は半端ない。

8/8 8:22

進んできた道

8/8 8:22

有名なA沢のコルに到着。
3名無事です。（いまんとこ）

8/8 8:22

minashige先生もちゃんといます。

8/8 8:23

A沢コルにで生存証明。

8/8 8:30

さてこいつが「飛騨泣き」です。
実は通過時は「飛騨泣きってどこだ！？」と
思いながら認識なく通過してしまいました。
本当は3人で「泣き写真」を撮影する予定でした。

8/8 8:38

でもって通過後も北穂高への撃上りが続きます。
しかし、下るよりマシとつくづく・。

8/8 8:42

この辺は落石注意でした

8/8 8:50

ここもすごい切れ落ちてます

8/8 8:53

メットなしで来たのでかなり間隔をあけての歩行を心がけました。

8/8 8:55

こんなとこばっかなんですが、ここもすごいです。

8/8 9:13

もう少しです。

8/8 9:35

やりました！大キレット制覇！

8/8 9:40

大キレット制覇！三人の無事に乾杯！

8/8 9:22

kuuは酷い顔です。

8/8 9:23

俺たちよくやったよな！

8/8 10:03

北穂高でしばらくまったり（山頂っす）

8/8 10:08

minashige先生

8/8 10:11

涸沢へ・・南峰！どんな経過でこんなふうに・・。

8/8 10:21

・・下りだしたらマタマタ雷鳥登場！二回目。
今度は親子で砂浴び中。全然逃げません。

8/8 10:21

まるまるです。
minashige先生：おいおい、これあのハトなんでは！？
kuu：（ハトの恩返し・・）

8/8 10:22

しばらく観察する。

8/8 10:23

雷鳥：なにか問題でも？（と言ってそうな）

8/8 10:24

○写真追加
　親子で砂浴びがありました。

8/8 10:52

美しい前穂、奥穂

8/8 11:13

北穂の下りもまだまだ緊張は緩められません。

8/8 11:17

で・・・小走りに下っていたら着地と同時に
「バタバタバタ」と。。また雷鳥！三度目！
また、親子でした。

8/8 11:18

大キレット三度目の正直につき三回現れてくれたのか？！

8/8 11:19

ハトの恩返しに一応感謝しておこう。

8/8 11:46

涸沢にとうちゃこぉ〜。

8/8 12:14

ラーメン休憩。

8/8 12:40

綺麗ですね〜、秋には雪が消えるでしょう。

8/8 14:01

そして横尾に帰ってきました

8/8 15:49

徳澤園にて、槍ヶ岳型のアイスを作ってもらい。
（嘘・偶然、こうなっただけです）

8/8 17:46

我々の挑戦は終わりました。

8/8 18:01

帰りの温泉。（温泉卵とキュウリを食べ）

8/8 22:29

22:40　京王線「高尾山口駅」でminashige先生と別れ。その後、解散・お疲れ様でした。

撮影機器：

COOLPIX P310 ニコン

サイバーショット DSC-RX100 SONY

装備

個人装備

ヘッドランプ 予備電池 ガイド地図 コンパス 笛 筆記具 ナイフ 保険証 飲料 ティッシュ バンドエイド タオル 携帯電話 計画書 雨具 防寒着 手袋 ストック ビニール袋 替え衣類 入浴道具 シュラフ シュラフカバー ザックカバー クマよけ鈴 食器 水筒 時計 日焼け止め 非常食 ヘルメット アイゼン

共同装備

テント テントマット コンロ ガスカートリッジ コンロ台 コッヘル（鍋） ファーストエイドキット 医薬品 カメラ 車

感想

くうたろう

3大キレットや3大急登、こんな凄いところにいつか行けるのか？
特に大キレットは凄い！山をはじめた頃に漠然と思っていました。

ステップアップを続け「そろそろ来てヨシ！」
大キレット様に呼ばれたのは2年前。
二回とも悪天候で代替えで行った山も散々でした。

そして今年は、記録的な猛暑続きで、絶対に行けると確信しました。

今回はいつもの登山部メンバーから3名。（S君、minashige先生、kuu）
minashige先生は「実はヤマレコに登録済み」とカミングアウトにつきレコ作成にもご協力頂きました。ありがとうございます。

トレランばかりしてましたが、今回は通常の登山です。
そのため日程も標準CTをベースに
・初　日：横尾アクセスのみテント泊。
・二日目：横尾テントデポ、槍〜中岳〜南岳〜南岳小屋（泊）
・三日目：大キレット〜北穂〜涸沢〜横尾（もう一泊or帰る）のプラン。

S君、minashige先生共に標準CTは軽く上回る方なので、標準CTベースは、余裕を持ったプランです。

登山は何が起こるかわかりませんから余裕は、大切ですね。

◇感　想
※詳しくは写真コメを見てください。

甲斐駒の腰痛残りで、久々25kgザック。
体に優しくはないですが、こんな快晴の2泊3日を与えられて行かないわけにはいきません。　
山を普通に歩くこともテント泊の宴会山行も久々。トレランで追い込んでばかりいたので、久々楽しみな二泊三日でした。

道中のあれこれは写真コメの通り・。
　
minashige先生は初槍を制覇。
そして大キレットへのアタック。
　
最終日、北穂高まで続く大迫力の大キレットを目前にしたときは、久々に緊張感を覚えました。あらためて凄いとこだなと思いました。

同時に想定通り「行けるところ」と確信しました。
　
しかし、いくつか考えていたのは・・。
・落石を考えた距離感を保つ
・ホールドチョイス、ルートチョイスは正確に、適当に選ばない。
・丁寧な三点指示。
・私が先行するので迷うホールドは必ず伝える
・すれ違いが難しいためすれ違い者に遭遇時は、お互いが待てる場所に移動し、後続二人を吸収する。など・。

約束事は忘れずに。
実際にすれ違い者が来たときは、待機できる場所で待ってもらい情報交換＆いろいろ談笑もしながらで、その他のことも想定通りにできた感じ。

ヒヤリ、あわや、ヤバイはなかった。

日本屈指の難所と呼ばれるところもしっかり余裕を持っていけるまでになったのは、嬉しいことです。
山をはじめた頃の目標をクリアできました。

S君、minashige先生お疲れ様でした！

以上
　

minashige

m 素晴らしい天候の中、憧れの頂に立てることができ、最高でした。

コメント

よっしー

3度目の正直
Kuuさん大キレット無事行けて良かったですね。
なかなかのキレットだったのでは。次はジャンへ挑戦してみてはどうでしょうか。
8日は針ノ木岳、蓮華岳から見てました。
お互い好天に恵まれて良かったですね。

くうたろう

Re: 3度目の正直
yoshi君コメ有難うございます。
やっと大キレットにいけました。
ジャンも興味はあるんですが、テレビで女性登山家の田部井さんが登っているのを見た時に「身長が足りない」なんて言ってたので、俺もどうか？と思ってます。(^_^;)
針の木のレコ見ました。
リベンジおめでとうございます。
お互い眺めていたわけですな。
まだまだ続く夏山楽しみましょう！

mitsuaki

文章うまい！
kuutarou様
自分宛てのコメの返事より先にコメントさせてもらいます。
文章もうまくコースも非常に参考になります。本当はこちらのコースも検討しているのですが、バスの時間に間に合うかが微妙で、、、
でも悪い癖でこうゆうのに心が躍る。

くうたろう

Re: 文章うまい！
mitsuakiさんコメント有難うございます。

文章を褒められるとは初めてで驚きました。書くこと自体は好きな方なんですが、感じた事を気ままに書いてるだけなもんで、アップ後に誤字脱字や表現を訂正したりが常で、とても褒められたもんじゃないですが、有難うございます。

このコースの日帰りは、槍穂先と大キレット通過、北穂高下山以外はかなり走れるので、mitsuakiさんなら十分可能と思います。
バスは18時台までくらいなので、詳細なタイムスケジュールを計算後に朝何時に出るかてすね。