医療、看護とともに人手不足とよく言われる介護の世界。
介護の現場は本当に人が足りない
介護における需要>供給は高齢社会では仕方のないことと納得できる。
しかし、そのケアの質についてもどんどん高いものが求められており、
だからこそ、非常に厳しく、介護現場ではなかなか若者が職に定着しない。
※65歳以上が総人口の7%↑で「高齢化社会」、14%↑「高齢社会」、21%↑「超高齢社会」
病院においては、インフォームドコンセント(説明と同意)は当たり前、
判断と決定は当人の自由。更にセカンドオピニオン(主治医以外の意見)などが常識となりつつあり、
昔は許された『私の言うことを聞きなさい。やってあげてるのよ。』
的な上から態度のナースは今は通用しない。主体は患者さん。
だから、きつい。介護の現場にもその流れがきている。
下手に下手に出て、細心の配慮で毎日ケアを行うのはとても大変。
たった一言の言葉で長く築いて来た信頼関係が崩れてしまうことだってある。
また、ケアを提供するお年寄り本人よりも、その家族との付き合いが難しいことが多い。
(病院や営業所をホームグラウンドと例えるならば、
お宅訪問はいわゆる敵地というか、そのお宅のやり方が全てとなってしまう。)
だから、うまくやっていけずリタイヤするスタッフが何人もいる。
しかし、訪問介護や通所サービスの仕事は必要不可欠。
働きながら高齢の親の介護をしている人はたくさんいる。
そうなると更に需要>供給に拍車がかかる、人手不足の悪循環。
私の思う解決法としては、介護スタッフのお給料の引き上げ。
(これは思い切って2倍くらいにすればいいんじゃないの?
だって現在の給料は男性だったら家族を養っていけないくらい安いの )
とか、介護教育の義務化とか、これ以上ケアの質を上げないことを一般化するとか…(ムリ )
とにかく、スタッフ求む。なんとかして〜という感じ。
先のコムスンの介護報酬の不正請求事件によって、
介護事業が他社へ譲渡する形となってしまったが、
もともとコムスンで行っていた、『24時間365日体制の老人介護サービス』
(他社に先駆けて日本初)が無くなってしまったことで利用していた人々の
負担を考えるととても心苦しい。
(譲渡された会社では同じように24時間出来ないと思う。)
また、不正請求など知る由もなくお年寄りのために一所懸命現場で働いていたスタッフも辛いんだろうなぁ。
…そんなこんなで、世間の波から、ウチの職場にもしょっちゅう、
会社や外部からの監査や視察が入るわけで…
昨日はいろいろ大忙しだった。
(仕事後上司のオゴリでここぞとばかり飲んだくれて今日は非常に苦しい二日酔い )
さて、今月の『プレジデントFamily』という雑誌、
『得する学歴、ムダな学歴』という特集なのだが、
冒頭の作家の石田衣良さんのエッセイに、
「…大学生に人気の職業は経営コンサルタント…
汗水流して働いたり、人に頭を下げたりそういうことはしたくない…」
なのだそうだ
ぬるい。非常にぬるいよ。
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