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これまで東北北海道〜根室、千島までの、開裂4と接合を想像してきました、
これらの動きをふまえて、改めてひとつながりの北海道の地質帯を見てみよう…
図１： 北海道周辺における白亜紀後期〜古第三紀初期の２つの沈み込み帯
（ 地学教育講座�─�日本列島のおいたち、より ）
北海道の地質帯の特徴
・ 東西2つの沈み込帯の存在…
（１） 西側（ユーラシア大陸側）は、白亜紀前期からの島弧海溝系。
堆積した蝦夷累層群と西方沈み込みによる付加体から「日高帯」。
（２） 東側（オホーツク大陸側）は、白亜紀後期からの
東方〜北方沈み込みによる付加体と堆積からから「常呂帯、根室帯」。
・ 日高山脈は異なる２つの地質帯から…
（１）西側の過去の海洋地殻が変成した、ポロシリ（幌尻）オフィオライト帯。
（２）東側の島弧地殻の火成活動による、日高変成帯（主体）。
・ 日高累層群 （白亜紀の海溝付加体）
（１）中の川層群
（２）イドンナップ層
（３）空知-蝦夷帯
（４）常呂-根室帯
・ 上記の本には詳細がないが
日高山脈南端部のアポイ岳「幌満かんらん岩体」は、
地球深部のマントルがそのまま地表に現れたような新鮮なかんらん岩
が見られ、世界的にも希少。
図２： 現在の北海道地質区分
（ 地学教育講座�─�日本列島のおいたち、より ）
・ これらの北海道の変動と骨格形成は、日本島弧の形成と同じ、
三畳紀-ジュラ紀-白亜紀から、新生代第三紀にかけて行われたと思われる。
・ これまでずっと否定し続けてきた、
「６５Ｍａの昔には日本列島は大陸の一部で、姿も形もなかった…」
が定説になってしまったのはなぜだろうと考えてみると、
大きくは２つ、
（１）古地磁気が示す、西南日本の東偏と、東北日本の西偏。
（２）日本海の海洋地殻の表層の年代が、２０Ｍａだったこと。
（ この２つとの矛盾を明確に説明しなければ、
どれだけ現実の地質や地層層序が、それ以前のもので構成されていても、
この定説をくつがえすことはできないでしょう。）
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追記：
図３： 北海道地質帯の断面の概念図
（ 下-＞白亜紀初期、 中-＞白亜紀末、 上-＞中新世中期 ）
参考日記ＵＲＬ
＜北海道の地史＞ 西南日本と東北日本に比べて、北海道は複雑ダゾ
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-305558
・ 古地磁気が示す、２５Maの、西南日本の東偏と、東北日本の西偏を、
どのように否定したら、間違いを証明できるかを、
これから考えていこうと思います。
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