![]() |
アコウの土場という登山口から牧丘方面に向かって山を下り始めてすぐに、路肩で男性二人の方が車を停めて修理をしているのに出会った。
そこで私も車を停めて「どうかしましたか?」と聞くとパンクだとのこと。なんでも道路上にあった排水溝のフタを跳ね上げたのが原因らしいとか。
パンクであればタイヤを交換するだけのこと。女性とかであれば手伝う(別の意味だが)けど、男二人だから問題ないと思って立ち去ろうとした。
しかしどうも様子が変・・・。
「何しているんですか?」とあらためて聞けば、パンク補修剤を注入しようとしているけど入らないという。
不勉強なことに最近そんな便利なのもがあるとは知らなかった。
で、なにが不具合なのか?というと、とにかくそのキットのマニュアルを読むのは初めてらしい。
「この金具がうまく入らない・・・」とかいうのだが、私がマニュアルに目を通すと付ける向きが逆だったり。
で、3人であれこれ言いながらやっと薬液を注入し、その後シガーソケットから電源を取ったコンプレッサーで空気を注入。
しかし入らない。いくら入れても空気圧が上がらない。お手上げだった。
スペアタイヤは?というとそんなものは載せていないと言う。なるほど補修剤を持っていればそれでいいのか・・・。
どうもこりゃJAFか保険屋さんにレスキュー依頼ですねえ、ということになった。幸い運転者の方は保険会社の緊急カードを持っているじゃないか♪。
まあ内心、誰がどこから来るにしてもここまで来てもらうには数時間はかかるだろうな・・・と思ったけどそれは口には出さなかった。
しかしだ。ケータイが通じないという。片方の方のS社は圏外。もう一人の方のD社のは電池切れ。山でたくさん写真を撮ったからじゃないかと。(^^)
残念なことに、そのころ私もケータイというものを持っていなかった。里での生活では必要を感じなかったのだ。
で、考えて電源が生きているS社のケータイの方を私の車に乗せ、圏内になるまで里に下る。そこでレスキュー依頼し、その方はレスキューとともに山に戻る、ということにした。
車で林道を下ること約30分。柳平という集落の林道ゲートまで下りたところでさすがに圏内となり、無事にレスキュー依頼完了。幸い道路際には金峰山荘とかいうロッジみたいなのがあって休憩など時間がつぶせるようだ。
レスキューと言ってもどうするんだろう。まさか新しいパンク充填剤を持ってくるってことはないなあ、しかしスペアタイヤも規格が合わないと装着できないし。やっぱレッカー車か?あの林道をレッカーで牽引?。それにどこから来るのか?塩山あたりならまだラッキーだが甲府からなんてことになったらゲート前に来るまででも1時間以上だな・・・。など頭の中で考えたがかわいそうでこれまた口に出せない。もう秋の夕方だ。
見届けたい思いはあるが何時になるともわからないものを待つわけにも行かず。。
「じゃ、私はこれで・・・」と立ち去った。
あの方々がその後無事にその日のうちに帰宅できたかどうか知る由もない。
おはようございます
いろいろ経験されてますね(笑
通常、補修材を注入するタイプのものは釘などの小さな穴では対応できますが、排水溝のフタなどでの傷は、多分、角で傷つくのでかなりカギ裂きのようになっていると思われます。
こういったケースの対応は無理でしょうね(笑
タイヤの構造そのものも昔に比べるとパンクしにくくなってますが、やはりスペアタイヤ装備車のほうが安心ですね
いづれにせよ、山道のトラブルは心配です。
登山口近くはダートですのでゆっくりと安全運転をですね
でわでわ
早朝からのご訪問とコメントありがとうございます。
なるほど、パンクと言ってもいろいろですね。確かに補修剤でバーストなどに対応できるとは思えない。
やはりスペアタイヤは必携ですよね。
また、この方々の場合、ケータイ電池切れなどもあり、リスク管理甘かったように思います。山ではケータイで写真は撮らない方がいいですね。
この件で私は「パンク補修剤」というのを初めて知り、スペアタイヤを持たないというスタイルを知りました。
もしかすると最近はこういう人が多いのかもしれないですね。
特に女性などでジャッキアップなどしなくて済むのをメリットと考えているかもしれません。
でも補修剤は持っていても次の対策としてはスペアタイヤは持った方が良さそうです。
pasocomさん、お早うございます。
uedaさんからのコメントの通り、この状況でパンク修理材は役に立ちません(経験者は語る・・・・)。
昨年9月の日記でも書きましたが、恵那山からの帰り道(一応は舗装路)で不用意に落石を踏みパンク。傷が分からなかったので、随分古い修理材でしたが使用期限なんか無視してトライして見ました。しかし、全く効果がありませんでした。後日確認するとサイドウォールに大きな傷があったので、これでは当然無理でした
今の車の前に乗っていた同型車のタイヤを積んでいたので、老朽化(17年ものw)でヒヤヒヤしながらも何とか脱出でき、事なきを得ました。D社の携帯でも繋がらない処でしたので、結構焦っていました。
最近の車では、コストダウンと軽量化(燃費性能の数値を上げるため?)でテンポラリータイヤすら積んでいないものもあると思います。
林道を走るには、出来るだけフルサイズのスペアタイヤを積みたいですね。
それ以降、林道の走行速度を落としたのは言うまでもありません。
コメントありがとうございます。やはり経験者の言葉は説得力ありますね。
実は先日こんな日記を見かけていたので古い話を思い出し、これは一度書いた方がいいなと思ったのでした。
「左フロントタイヤがパンク・・・ぺしゃんこ。パンク修理キット使うもふくらまず」(7/13)
http://www.yamareco.com/modules/diary/74142-detail-76365
確かにスペアタイヤを積まなければ燃費は向上するでしょうね。都市内を走るだけならそれもありかも。しかし山に行く場合にはこれじゃ安心できません。道が舗装道路でも角張ったような落石が転がっていることも多々あり。パンクのリスクは里よりもはるかに高そうです。
しかも、この例のようにケータイが通じないとか、通じてもレスキューに相当時間が掛かるというのは想像に難くない。
やはり山行する人はパンク補修剤に頼るのは危険だとつくづくわかりました。
私、この事件のあとD社のケータイを契約しました。(^^)
それにしてもお粗末な乗り方ですね、
私は若き頃は林道専門に車で走っていました、今みたいに舗装などなくガタガタの道で車の下のデフを当たらないよう気をつけていました、
当時は殆ど誰とも合わず携帯などない時代ですから用意だけはしていました、その時には溝や泥濘にハマったらタイヤが抜け出せないので万が一のためにジャッキを二つと板とそれと補修材を持参していました、
林道の坂道で車を停めるときにはギアは逆にして前後のタイヤに車止め用の石などを使っていました、そう言えば夜叉神峠→野呂川林道→丸山林道などは何回か通りましたよ、今は環境のために通行禁止が多くなっていますね、
コメントありがとうございます。
大弛林道は大弛峠まで完全に舗装ですから、ややなめていたかもしれませんね。
ただ、パンク修理剤を販売する方としてもどんなパンクでも修理できるのではないこと、万一のためにスペアタイヤは携行すべきだということをもっと周知してほしいとも思います。
また都市部を走るだけの方ならこれでいいのでしょうが、山道を走る場合は補修剤に頼らない覚悟が必要だろうと、多くの方に知って頂ければ幸いです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する