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結構欧米では知られた凶悪海賊が、悪そうな顔の肖像画付きで載っていておもしろい。「クロヒゲ」は火縄をいつも首に巻き、あごひげは編んで何本も垂らし、二発目がすぐ打てない短いマスケット銃をガンベルトに6つも挿していて、腰には斧を下げている。
女海賊メアリー・リード、アン・ボニーなど有名人がいて、ワルの中のワルという人相の実在の海賊名鑑がおもしろかった。
まつろわぬ者、脱システムのひとびと。奴隷になるより海賊のほうがマシだ、という黒人も。歴史は勝者が書くものだしね。
海賊モノ、大航海モノといえば増田義郎の一連がおもしろいのだけど、最近本棚から発掘した、キャプテン・クック最後の航海という1970年代の本を読んでいます。こちらは大航海時代より少し時代が下って1770年代なので、荒くれ海賊時代とは違うのだけど、クックは幻の南方大陸と北極海航路が「無いことを発見」したので、あまり華々しくはないけど、冒険としての業績は凄い。高緯度海域の航海、ニュージーランドやオーストラリアの測量と上陸、ハワイの「発見」と。この本は少し前山岳部のセンパイ原真氏がなくなった折、奥様から、本棚の本で好きなのを形見分けにどうぞと言われて頂いてきたもの。1982年、マウントクック登山のニュージランドで読んだと、裏表紙に書き込みあり。
「冒険とは脱システムであり、探検とはそこで何かを探すこと」角幡唯介の極夜行、新冒険論、池田常道氏のヒマラヤ・生と死の物語の三冊の書評を、ロクスノ次号に書いたので、海賊本にもゾクゾクしてます。
こんにちは。
元船乗りとしてつまらないウンチクを一言。
面白いことに現在(少なくとも私の現役時代までは)でも、船での会話はすべて職責名で呼び合います。コロンブスの時代から変わっていません。しかも全世界共通です。例えばセイラー(水夫)、ボースン(水夫長)、カーペンター(修繕員)、ドンキー(釜焚き、ボイラーマン)、コックとかキャプテン(船長)です。
変わったところではクオーターマスター(操舵手)というのがあります。4分の一だけキャプテンの権限を与えられた下級船員です。大抵の船長は大酒呑みですから、たまに間違いを犯すことがあります。「右40度に舵を切れ」と船長から命令された操舵手は「ちょっとおかしいのではないか」と10度だけこっそり舵を戻します。クオーターマスターの権利を行使したのです。絶対権力者の船長に対して、異を唱えられるのは彼だけです。でも、あくまでもこっそりやらないと大変なことになります。
海賊事典では、分捕品は船長以外は山分けで、カーペンターは7割だったかな。危険じゃないから。マースケさんもマスケット銃持っていました?
ドクロの旗は、ジョリー・ロジャースっていうんだそうですね。専門用語がカッコいい。
こんばんは。
写真拝見して、絵が素敵です…しびれますね✨
まつろわぬ民はおもしろいなぁと思いながら、自宅の網野善彦全集は未読です。最近は、長い本を読むのに気合いが要るようになってしまいました。
そういうときはこういう絵本です。網野さんの文章は「おもしろくてグイグイ型」というわけではありませんからね。読み終わると、すげえこと書いてあるっておもうのですが。中澤さんの「ぼくのおじさん網野善彦」って本は読みやすかったですよ。
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