松本、浅間温泉の古本屋、おんせんbooksに行ってきた。信大ワンゲル、女子大学生のやっているお店とのこと。1920年代建築と思われる古い下宿屋の一間だけ借りてやっている。ボロ屋、古本好きのツボをキューキュー云わせる場所だった。でも、最終日。大学を卒業して、人生の転機で、三年間続けて開店はきょうまでという日だった。
ご主人は、お客の一人ひとりに、良い距離感で声をかけてくれる人で、読書家特有の、ゆっくりと豊かな言葉を使う人だった。小柄ながら40〜50キロ担いで2週間縦走をするとのこと。この人は、今は若い20代だけど、婆さんになっても揺るがないだろうなという芯のようなものを感じた。ちょうど先日からヤマザキマリの自伝本で、彼女がいかに読書から人柄と自分のことばを形成したかを読んでいて、かぶるものがあり。
いつもはあまり読まないフィクションで、なにかお薦めはありますか?と問えば、吉村昭の「破獄」を選んでくれた。個人商店が好きだ。チェーン店や大型店では無い、お店の人との品物を巡るやり取り、探しに行ったものではなく勧められたものと思わず出会ってしまう面白さ、これが楽しくて個人商店に行くのだ。ここはそんな真髄がある。それが楽しくてやっているのだろうな、という場所だった。
本はひとり孤独にタイトルだけで選ぶのではなく、お店の人や、友だちや好きな人、書評を読んで出会うもの。もう閉店は寂しいけれど、最後に訪ねられてとても良かった。またどこかの古書イベントで越智さんに本をお薦めしてもらいたいな。
https://hyakkei.me/articles-709
こんばんわ。
できる人は若いうちからでも
キラリと光るものがありますね。
惜しい本屋さんをなくしました。
で、米山さん定年退職したら、
マニアックな山行記録とか、本ばっかり
置いてる本屋さんってのはどうですか。
山のこと話し出したら止まらない
変なオヤジがいるぜと街で評判の。
本はいっぱい持っているけど手放したくないものばかりで、商品として商売をやるというイメージが全然わかず、どんなもんでしょうね。サラリーマンしかやったこと無いって、ここに来てめちゃくちゃ不安です。
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