20年ほど前にこんな地球儀がほしい、とおもっていたデジタル地球儀が、いまはあるようです。ローカル紙の記事で、公民館で子供にお披露目があったという記事を見て。すごく高いけど、うちにもイッコほしい。
球体ディスプレイで、リアルタイムの気象画像を反映して写す地球儀です。昼間地域は明るく、夜地域は暗く夜景入り。衛星軌道の宇宙飛行士が見る地球をリアルタイムで再現する地球儀。一日眺めていても飽きないのでは。ヒマラヤやフィリピ近海の雲が見えるから、数日後の日本の天気を予測できるようになる。
もう国境の線は頭に入っているから、山や川や、半島の形があれば十分。雪は白くしてほしい。冬の北半球は、日本海側は、白くなるように。
http://pro.saraya.com/tangible-earth/
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以前は海外のニュースで聞いて、え〜そんな未来社会!と驚いたことが今となっては常識になって感慨深いこと一覧。
・コンビニ強盗
アメリカではコンビニ強盗が盛んと80年代に聞いて、当時強盗は銀行でやる一世一代の大博打であって、なんでそんな近所の小さいところでセコくやるのか意味わからなかった。あのときの違和感は忘れたくない。
・街中に防犯カメラ
ロンドンではすでにほとんどのストリートに防犯カメラが設置されていて犯罪の殆どはこれで捜査が進む、と90年代のニュースで聞いて、ああプライバシー無き過剰管理社会「1984」ビッグブラザーのディストピア、と暗い気持ちになったものだが、今や日本でも、これがなければ治安が守られないものと常識が変わっている。あのときの違和感を忘れたくない。
・児童虐待
ラジオ英語テキストでchild abuseという言葉を知る。1980年代後半かな。なんで弱い子供をそんな目に?と意味がわからなかった。スザンヌ・ベガの「ルカ」という歌詞を読んでも、解説がないと意味わからなかった。いまとなっては、未来になってしまったのだ。あの違和感も覚えていたい。
・引きこもり
1990年代後半に読んだのかな、外信記事の気になる切り抜きを集めていたとき、引きこもり50年の男の記事を読んだ。「ウクライナの郊外で、独ソ戦、スターリン時代に、戦争を避けて屋根裏部屋に隠れ続けていた男が最近村に姿をあらわし、近所の住人に驚かれている」というもの。今や日本で引きこもりが1万7000人とか。今の日本は、独ソ戦時のような八方塞がりと同じものかもしれない。
10年、20年があっという間に感じる。大事なのは変わり目の違和感を忘れないでいることかもしれない。
yoneyamaさんのさらに10年後の世代がまともに食らったと思う、日本での非正規雇用の「体制化」も、忘れることのできない出来事と思います。
2年がかりの世界同時不況が明けてみたら、新社会人の入り口に、非正規という新コースが作られてきた。
日本は、それまでも、ILOの主要な基本条約を、ことごとく無視する国でした。
それを正すのではなく、世界恐慌を機に、日本国の新しい社会制度にまでしてしまった。
社会の大事な成り立ちが、壊されてきた。
「引きこもり」という言葉が、日本社会で、今のような意味で使われ出したのも、この経過のなかにあると思います。
そうですね、制度になっちゃっているんですね。改革ということばで大切な資産を台無しにしてきた。愚かな足跡を、振り返らなくては前に進めないですね。
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