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鎌倉時代のキエフ公国時代、ボルガ流域にいたポロヴェツ(タタル)人に遠征してボロ負けしたイーゴリ公の叙事詩を古本屋で見つけ読む。ボロディンの管弦楽曲「だったん人の踊り」で馴染みあるイーゴリ公だけど、本を手にするのは初めて。だいたい平家物語と同時代。朗読するとかなり良い。七五調の日本語に訳されている。
黒海沿岸やボルガ川流域はそもそもロシア人のショバじゃなかったんだなあ。
脳内BGMは、もちろんボロディン。四つのエスニックな舞曲。
●イーゴリ遠征物語 (岩波文庫 赤 601-1) – 1983/4/18 木村 彰一 (翻訳)
ロシア歴史地図というワードで図書館検索して借りた二冊がかなり!おもしろかった。
●ロシア歴史地図 紀元前800年~1993年 マーチン ギルバート
●ロシア (地図で読む世界の歴史) ジョン チャノン,ロバート ハドソン
イワン雷帝のロシア拡大期は、だいたい16世紀の武田信玄、信濃侵略期と同時代。ロシアの国土をいかに異民族やキプチャク汗国、ナポレオンやヒトラーが暴れまわったのかを図解で見られて納得。ほぼ全土、蹂躙経験あり。日本軍のシベリア干渉戦争もお忘れなく。
●いまさらですがソ連邦 速水螺旋人,津久田重吾
●徹底抗戦都市モスクワ 戦い続ける街を行く! 小泉悠
ロシアオタクが美少女とミリタリーや制服イラストを交えながら、ソビエト連邦のネタでびっしり書いているコミケっぽい本。
1970〜80年代に抱いた、恐ろし&かっこいい国ソビエト連邦は、僕世代には「ワルモノ帝国」としてちょっぴり憧れもある。なんと行っても赤い星は輝いていた。1983年に札幌の地下鉄車両やサッポロビール工場の煙突には何故かでかい赤い星が描いてあり、「お!ソ連みたいだ、かっこいい〜」と思ったものだ。ミグ25函館ベレンコ中尉、戦艦ナヒモフ海底金塊探索、空母ミンスク対馬海峡通過と、懐かしの昭和ニュース。
●征きて還りし兵の記憶 (岩波現代文庫)
スターリンに連れ去られた満州の日本兵63万人、帰らなかった6万人。高杉一郎は、「トムは真夜中の庭で」を翻訳した訳者として知った。戦後いち早くシベリア捕囚記「極光のかげに」を世に出した。捕囚もので三冊目の読書。
で、どうしてこんなにロシアテーマで読書しているのか。もうきっかけが思い出せなくなってしまった。パミールやカムチャツカの山に行こうとしているわけでもないし。別にレニングラード旅行で行きたいってわけでもないし。今更ですが。
yoneyamaさん、こんにちわ。
ロシアネタにハマってますね。。面白そう。
シベリア抑留と言えば、親戚のおっさん、、
というかおじいさんの口癖がロスケは嫌いだ。。で、
このおっさん、シベリアで随分と死にそうな目に
あったらしい。もう少し話を聞いとけばよかった。
バブルの頃ならシベリア鉄道もお安く乗れたんで
行っとけばよかったなぁ。。
最近はウラジオストク観光が流行っているらしい
ので、これも機会があれば行ってみたい。。
ウチの母、90歳も、満洲生まれの引き揚げ者でロシア人嫌い。でも白系ロシア人は幼馴染で好き。白系って、革命の亡命者だったんですね。赤軍の逆で。
ウラジオは、冷戦期には外人出入り禁止の軍港だったこと思うと、いま観光で行けるんだ。シベリア出兵の時は既に日本人移民が沢山いて、居留民保護の口実にしたのです。浦潮って書いてた時代もあり?。百年前は海外に移民がバンバン出て行き、貧しくもたくましかったということでしょうか。
ロシアといえば、昭和40年代頃ですが本好きな母が
ロシア文学全集を定期購読して毎月送られて来ていました。
平凡社だったかしら?
今でいうディアゴスティーニみたいなものかな。
専用の木製の本棚まで送られて来ました。
なので私も子供のくせにツルゲーネフとかドフトエフスキーとか
意味もわからず読んでいたおませちゃんです。
昭和30年代〜40年代はじめは、飢餓から抜けて教養ニーズがあったようで、揃いの全集がバンバン刊行されていましたね。古本屋好きなんで、ツンであるのよく見ますよ。
まだあるなら再読いいですね。古典は読んで損なしです。
僕はノンフィクション系が好きなので、筑摩書房のノンフィクション全集なんかは、登山、探検、戦記など結構よく抄訳、編集されていて好きです。古本屋で一冊100圓で、しかも店外山積み扱いですが。
今日は
筑摩書房のノンフィクション全集が1冊100円ですか。
当地の古本屋はほとんど廃業して無くなってしまったのでこれが山積みになっている場所が残っているとは実に羨ましいお話しです。
中高生の頃私もノンフィクション系のものばかり読んでいたのでもう内容を忘れてしまったものも多いですがほぼ全部読みました。
後日完訳を読み直したものも多いですが面白い本が揃っていましたね。。。懐かしいです。
全巻揃いでないのは結構お安かったです。エベレストや南極はもちろん、ナポレオンのモスクワ遠征記とか、スターリングラード攻防戦まで。本箱溢れるから、図書館がいいですね。
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