山に木が無かったのは燃料にするため、一千年以上にわたって伐ってきたためです。そして無茶な戦争を経て、山はますます丸刈りになって10年ちょとの頃。中央の松電の路面電車は、この写真を撮った年に廃止になりました。自動車の時代が押し寄せてきていた頃です。日本は原油を輸入するようになって自動車は増えたが、炊事も暖房も山の木を伐らずに済むようになりました。今が有史以来一番、森林の豊かな時代なのだと、意外な話を本で読んだ。浮世絵の背景の山はどれも禿山ばかりです。
このチラシ、たまたま今日会った60歳、80歳の人たち、皆見ていました。
二枚目の写真はほぼ同じ位置から。地上からでもあり、建物も高いこともあり山が殆ど見えません。松本駅の改札を出て、駅前でどーんと山が見えるようなそんな都市設計にしたいのですが。
今の日本の森林蓄積量はドイツだかスイス林業家だかに「宝の山ぢゃ」と言わしめる程に回復したようです。化石燃料の使用削減に付与する程度の薪炭活用がされるといいと常日頃思うのですが、殊日本では搬出に金が掛かる為に間伐しても林地に捨て置かれることが多いんで(林地残材)。勿体ないこってす。昨日も作業後、ヒノキを一玉負んで下山し、持ち帰って家で焚きました。
この時代に、自分のことは自分でできる人だけが、宝の山を活かせるだけですね。それにしても極端です。戦になるほど争った時代もあるのに、捨て置き時代とは。「時代の主流をやや外す」というのが、勘所かもしれません。
こんばんは。時代を越えて残った絵は正確ですね。エネルギー転換が起こるまでは、里山、林は手っ取り早く現金収入が得られた場所でしたが。
杉も桧も山中に生えてる状態で三千円台(桧はちっとはマシ)、伐採して搬出、製材したらとんでもない赤字で放置されてます。
杉は特に、家のちょっとした棚を作ったり補修したりに丁度良く、女性でも加工しやすいので、出回れば利用したい人も多いと思う。
でも、輸入材の安さに押されて飲まれてます。この辺りのニーズに取り入れば、嫌われものの杉が現金収入になるのではと思ったりもしています。
古物のちゃぶ台(杉)を修理して使ってる身としては、杉の軽さ加工のしやすさ丈夫さ、三点揃った良い木材なのです。
持ってって良いよ言うかたがいれば、かわはぎしてもって帰りたいくらいです。
国産材は高級品だけでなく、日用品の材として根付けば活路が開けるように思います。捨て置きは勿体ないですね。
搬出は道を作ってタイヘン、製材だってタイヘン。力仕事は誰にももうできないですから。せいぜい小さいものを自分で背負って降りて薪にできるだけですね。
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