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二週間の間に父は、100キロの渋柿をほとんど干し柿にしてしまい、山のような枝を手頃な大きさに切り分けてあった。これを回収袋にいれたり紐で縛ったりして清掃車に出すのがポリティカル・コレクトネスなのだが、そんな無駄なことを・・・、と父も僕も思う。
そう広くもない庭だが、この50年ほどの間に、甘柿、渋柿、栗、梅、木蓮が結構な幹周りの大木になった。実をつける山椒もある。枝は常に落とす。地面は落ち葉でラッセルだ。野鳥、野草、野猫、昆虫が好み集まる、城下町住宅街の中のサンクチュアリだ。あちこちに残る柱やコンクリの痕跡など見て話題にしながら、16年前に97歳で死んだ祖父がここで染め物職人をしていたときの話をあれこれ話した。
火を囲んで親父とどうでもいい話を交わして楽しかった。母がいると、煙が出るとか家事になるとかいってうるさい。いきなり水をかけられたこともある。外出のスキにやりたいことをやる、オヤジの知恵は健在だ。女はうるさいことを言うときがある。でもケンカはしない。
帰りにリュックにどっさり干し柿をもらった。できたての固くないレアなやつだ。きれいな橙色の今だけの代物。冷凍して少しずつ食べる。味噌も麹も、梅干しもどっさり。何時代だ。
娘は首尾よくコンテンポラリダンスをキメたらしい。街角からお城を見てぶらぶら歩いて駅に向かう。常念が白くなった。馴染みの古書カフェで少しだけご主人と話して、特急に乗って帰る。
注文、製作待ち3ヶ月だった鋳物フライパンが入荷しました、と連絡あり。
全てが素晴らしく羨ましい限りです。
お父様が健在なのも素晴らしい。
お父様と焚火も素晴らしい。
ビレイも正しい判断だと思います。(笑)
以前桐生の恩師宅で庭を整理して焚火をしていたら近所のおばさんが飛んできて怒られました。
50cmも穴を掘ってバケツの水も用意しておいたのでお帰り願いましたが。
しかし先輩の別宅のある松川では焚火はご法度だそうです。
これは火災を心配してか、それともマルチなどを焼いてダイオキシンの発生を危惧してかは分かりません。
焚き火にはさまざまな効能があるとおもいます。しかし恐怖心からこれを封じたい人も少なくない。周囲との対話と信頼は不可欠です。
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