実家の父87歳が絶対にワクチン接種に行かないと言っていると母92歳から昨夜泣きつきの電話あり。
父はもともと医者にいくのが大嫌いで、予約は、近所に住む私の妻に促されて、ようやくシブシブやったもの。(私は単身赴任で遠い町にいる)
母は健康な父に検診を受けろ受けろ受けろ受けろと普段からうるさい。言うことをきいたことないのに、母も言うのをやめない。5年前には風邪をこじらせ、生涯初めて肺炎で危ない入院をした。それもある。
父は、生きたいように生きたいのだ、と私なりに解釈していて、
「他人は変えられないんだから、ほっといてあげたら」
と答えた。耳が遠いので大声になるから優しい声ではなかった。
母の未練は未だ強く、諦観の域は遠い。
父は、5年前の入院まで、ほそぼそとは再雇用で勤めに出て働いていた。その後働かなくなり、時代劇や刑事モノの録画をずっと見ている毎日だ。昔は本も読んでいたけど、もう一切読まない。人との交流もない。運動も散歩もしない。本来社交的で、面白い話で人を笑わせるのが好きだが、コミュニティーのようなものに関わるのは嫌いだ。案外、孤独を仲間にできる才能があるのかもしれない。何かを楽しみに生きているのか?想像してもわからない。
母は一貫して小さなことへの関心を失わず、世間や知り合いの情報を掴み、ひとに世話を焼き、贈り物をくれる。耳が遠いだけだ。いつまでも生きそうだ。
老人の姿は、自分自身の未来のヒントに満ちている。ただただ見ておいて、憶えておこう。あとになって、そういうことだったのか、とわかるであろう。あれだけ生きてきた人達にたいして、今どうこうできることは多くはない。
yoneyamaさん、こんにちわ。
なんかわかります。
人は好きなように生きたいし、
好きなように死にたいのだ。
でもね、連れ合いがいると、
なかなかそうは問屋がおろさない
ってとこなんでしょうけど。(╹◡╹)
人は、死に時は本人にもわからないし、やりたいこともやりつくし、働く必要もなく、そう都合良くは死ねない。私達は老人の心など何一つ理解できてなどいないのだ、ここは余さず見ておくだけだ、と思っています。両親は永遠のセンパイです。
「孤独を仲間にできる才能」ってフシギな響きです。
昨年出会った方で、Over90、独居で入退院を繰り返しているんですが、20数年来の地形と気象に関連した研究をやり続けたいから、という理由で家族との同居を断固拒否しているんです。もちろんデイサービスなんかも使っていません。「ぼくはそういうところは好きじゃないんだ」と。
そして、体調が許せば2階のベランダから見える爺ヶ岳の山稜を見ながら観天望気をして、それから机に向かって研究を続ける日々を送っています。
奥さんはもう30年以上前に亡くなり、お子さんたちも遠方で独立しています。彼は独りなのかもしれないけれども、その環境をごく自然に自分のモノにしながらいきているという点で、決して寂しくはないのだろうなと思いますし、そういう生き方からどっしりとしたヒントを貰ったなあと思います。
よねさんのお父様も、ひょっとしたら計り知れない何かを楽しみにしながら生活しておられるかもしれないと日記を読みながら想像しました。
さまざまな人の老後に触れ、いろんな人達の事情をみていらっしゃることでしょうね。ルーティンを手に入れるというのは重要なんですね。それが傍から見てどう見えるかはあまり重要じゃない。
爺ヶ岳の3つのピーク、目に浮かびますねえ。
ご無沙汰してます。集団接種が始まり
実家のある町で接種係を募集してたので、週末だけ行ってます。
接種ブースまで来て、ニュースで見て不安なんでしょうね。
「これ、生理食塩水じゃない?針は使い回しじゃないでしょうね?」と言われて、「注射器も針も使い捨てですよ〜」と針捨てゴミ箱を覗いてもらいましたが、「なかなかしっかりしてる!」と思いましたよ。
何とか注射は終わり、外の待機場所に出たらアルバイトの誘導員を捕まえて2回分を一回の予約で取れないのはおかしい!二回目予約取れなかったら保証してくれるのか!と言われていたので市の職員が飛んできました。打ちたいのか打ちたくないのか不思議なやり取りでした。
うちの両親は来月の予約が取れてますので誘導員に迷惑かけないように今連絡したところでした。せっかく取れた予約をキャンセルするのはお母様も諦めきれないでしょうが、お父様本人の意思と準備した薬液を廃棄しないためにもキャンセルはお早めにお願いします。実家の町ではドタキャンの場合は会場のスタッフが余ったワクチンを打つようでした。
ご無沙汰です。お元気そうですね!
現場には現場の、役所には役所の、老人には老人の互いにわからない事情を抱えて、もうみんな大変ですよね。みんなそれぞれ、そこまでやってきた、積み重ねてきた時間軸があるんだ、ってことは忘れないようにしたいです。
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