私が甲府に住み昇仙峡や金峯山の修験道コースを通った頃を思い返す。現地を足で歩いた人には更に味わい深いのではないかな。地域の史実を膨らませて魅力ある結末にしている歴史小説の手法がお見事です。
歌川広重という有名人の、芸にこだわる内面も強く描かれている。天保、安政年間といえばチョンマゲ時代なのに御維新はすぐそこ。今はやや哀愁の観光地だけど昇仙峡渓谷の魔性は今もある。現代への連続性も感じる。こんな作品を書ける人だったなんてなあ。
https://bookmeter.com/books/21910063
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