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先日手に入れた長野県地質図A0、2015年版を額に入れ飽かず眺めているのですが、下地の現在の山、川、都市の位置が薄くて見えにくく、それぞれの山頂の場所特定に少し時間がかかる。地質図幅上の区分は地形とは関係なく新しい市町村界を引くようなものだ。もちろん地質を反映した地形のところもあるけど、完全に無関係に層位や貫入がある。一度自分で手書きで写本をしてみて、よくわかった。丸一日かかった。そして、自分で描くと、頭に入る。
JMとかQ1vrとかは地質用語の英語の略で
jurassic Mino ジュラ紀層美濃帯
quaternary1volcanic rhyolite 第四紀1 火山岩 流紋岩質
といった感じで、35年前の英語論文読み込み期以来の懐かしい英単語がふわふわと心の奥から浮上してきたのが懐かしい。
以前から別の帳面で手書き地図に言語や民族分布を描くのは好きだったけど、この帳面は地質専用のスケッチ帳にしようと思う。氣になる山の周辺地質の模写。色鉛筆は、こどもの幼稚園時代のお下がり。
35年経って、半深成岩の概念が無くなっていた。元々区別が微妙だとは思っていた。火山岩と思われていたのが実は巨大カルデラの火砕流起源の溶結凝灰岩だったり、と。海洋底沈み込みによる付加体地層の描き方も、テクトニクスを反映した凡例になっている。
たくさんの地質屋が山を這いずり回って積み上げてきた智の結晶なのである。
還暦(かつ定年退職)のお祝いとして、「白いノート」を選ばれる娘さん、センスが素敵ですね。
「これからは、まっ白なノートに、思うがままに「第二の人生」を描いてくださいね」、 といったメッセージが込められているような気がしました。
話が変わりますが、ヨネヤマさんが、地質関係に興味を改めて持たれたこと、地質マニアの私としては、嬉しい限りです。 地質関係の日記や山行レコが上がることを、勝手に期待しています。
やりたい勉強を無制限にやるというのがとても楽しいです。娘も受験勉強とは別の受験じゃない勉強もやりたくて仕方ないというところを我慢して楽しく受験勉強をしているところなので、羨ましそうにしています。
私も楽しそうに勉強している大人を見て、フラフラと楽しく勉強してしまったものでした。地質を仕事にしてしまっていたら、またかえってはこなかったという気もしますし、面白いものです。
よく林道は苦痛だとか言う人いるけど、何も見えなければ退屈だよねー。トンネルの中歩くようなものかも。
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