![]() |
![]() |
![]() |
義仲は信濃一番の悲劇のヒーローだ。15歳から挙兵の28歳までを過ごした木曽宮ノ越の居館から、この標高1752mの朝日ケ峯城に通い軍事訓練を行って鍛えたのだろうとのこと。平家や鎌倉の敵からの防衛砦の役割もあるが、広い敷地、それに諏訪や辰野、望月などの隠れ支援者たちとの交流路として横川渓谷への抜け道となる。後に平家軍に圧勝した倶利伽羅峠に似た地形があるという考察もおもしろい。郷土史家の義仲ラブの筆致にじんじんする。
周辺各地の伝承をかなり厚くまとめているのも面白い。1970年頃までの地域環境って、口頭伝承の占める値打ちがまだまだ多くて、純アカデミックではないかもしれないけれど価値ある仕事だと思う。素敵な本だ。松本市立図書館で出会った。
今月は、奈良井川源流から木曽川源流への峠3つ越え山行、それに横川谷からの経ヶ岳沢登り山行をしていて、ズバリこの地域を足で知っているから、とても興味深く読んだ。義仲、この峠ルート絶対歩いている。
日本最高所の山城とのこと。比高は800m越え。鉄砲もエンジンもGPSもない時代の人の力の果てしなさを知りたい。
現在は道もなく、沢から笹藪漕ぎか。登山愛好家兼郷土山城愛好家としていかなくてはな。
楡沢山
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=46319
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する