暑くてかなわんので映像の20世紀の撮りだめを見ていた。イスラエルの建国史のドキュメンタリで、知らなかったこと。
小中学生の頃(1970年代)文化祭のダンスなどで定番だったマイムマイムという輪になって踊る単調なナンバー、あれは「マイムマイム、ベッセッセ」と意味もわからず叫ぶのがありました。「泉だ、泉だ、うれしいな」というヘブライ語で、砂漠のパレスチナに移住した1900年代のベングリオン世代の人たちが泉を掘り当てて喜ぶ歌だったらしい。
あの民族っぽいちょいクラい旋律も、ジプシー音楽の影か?と思っていたけど、多分東欧からウクライナにかけてのポグロムを受けたユダヤ人たちの淋しげな影だったんだ。
こういう史的背景の説明が一切なかった昭和のレクレーション文化ってたぶん導入者たちにもあまり関心がないまま気楽に取り入れたのかな。
おなじく山で歌うフォークソングでイスラエル民謡がありました。「シャローム」とか「さらばさらば恋人よ」とか、サビで何語かわからないのがあり、あれはヘブライ語だったのか。戦後日本のうたごえ登山ブーム期にちょうどイスラエルの建国戦争(第一次、第二次、第三次中東戦争が重なり、イスラエル民族ソングやパルチザン軍歌が流行ったのだろうか。
サラスポンダサラスポンダという糸巻きの歌(たぶんオランダ語)とか、おおブレネリとか、クラリネットが壊れた歌とか1970年代の小学生はキャンプや音楽の時間によく非英語圏の意味不明歌詞を歌っていました。どれもサビ以外を日本語訳にして、日本で放った人たちがいたようだけど、NHKの「みんなのうた」がけっこう大きかったのかも。今の子供は歌ってないのでしょうね。万国博覧会1972の影響で非英語圏文化への眼差しが開いたのかもしれないな。
タタロチカというダンス音楽もタタールスタンの民謡とのこと。メロディーラインが、ディスコミュージックのじん、じん、ジンギスカーン(1978)と全く同じだと気づいて、タタルのくびきの大きさを知る。ジンギスカーンのドイツ語歌詞も、全然聞き取れない。ほんとにドイツ語か?というくらいのぼそぼそヴォーカル。録音も悪いかも。
ちなみに中東和平を実現したのに95年に暗殺されたラビン首相は68年の第三次中東戦争をたった6日で圧勝に導いた空軍の英雄参謀だったこと、現首相ネタニヤフのいた陸軍の特殊部隊には敬愛する兄がいて、1976年のアラブゲリラによるハイジャックのエンデベ空港旅客機人質救出作戦で戦死したのがきっかけで右派政治家になり、現在のジェノサイド戦争が続いていることを初めて知った。イスラエルの指導者は軍での実力者が多いのだなあ。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024136894SA000/
視聴期間:購入後72時間
購入期限:2025年3月1日
220円
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