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この前、私が山に行くのと同時に松本駅で別れた。改札を入って、振り返らずに進んでいった。何年も積み上げたものが結局報われなかったという大きな挫折は彼女には二度目だ。
希望の大学に合格できず、3月10日以来、日々悔しがっていた。私には出来ないくらい一心に受験勉強をして、受かる見込みも持っていたようなので、かなり悔しそうだ。
通うことになる大学も自分で選んだところで、私大では個性ある魅力満載な学校なのだが、今の本人は、敗戦日本軍のように負けを想定していなかったのか、日々悔しがっている。悔しき人だ。ここまで悔しがれるとは清々しい。私と全然違う。下手な慰めは無用だ。めしだけ食わせる。
だが新しく生き生きとした人々や日常に投げ込まれていくうち、恐らく娘は生来の活力を取り戻すことを私は知っている。これまで想像もしていなかった人脈と運命が待っているなんて、青春は全く羨ましい。
進みたい研究分野にはやや遠回りになったが、遠回りしたほうが厚みが出るし、何より挫折と失敗からの復活こそが成長へのほぼ唯一の機会なのだ。
娘は家をでるものだと子供の頃から思っていたし、その時は来た。悔しさの中の門出も、いいものだなと思う。
出発の朝は、山の行動食に作った12このホットサンドのうち3つをあげた。バジルとチーズとピーナッツクリーム。
ニシやんも悔しき人経験があったのだなあ。進めば何事も今です。何がどうよくなるかはこれからだよね。
ありがとうございます。良いシーンで、書き留めました。ホットサンドって今回初めて山に持って行ったけど、凍らないし日持ちするしいいですね。安いパンが美味しくなるし。
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