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昔、小学校の教科書で読んだ「少年駅伝夫」の話は、心のどこかにいつも残っていました。吹雪の中で身を守る術を山岳部のイグルー術で身につけたときも、この話を思い出しました。
話の大筋は、スウェーデン北部を旅する男が、豪雪の中、少年の操る馬橇で次の部落まで旅する途中、深みにはまって朝までそこで過ごすことになります。少年は、慌てず手際よくソリの下に干し草を敷き、持っていたトナカイの毛皮と、二人が着ていた外套をうまく使ってぴったりと密閉空間を作り、朝まで体をくっつけて暖かく眠ります。男は、少年が身につけていた知恵に感嘆するのです。
デルスウ・ウザーラにも同じ意味のシーンがありました。沿海州ウスリーを探検していた19世紀末のロシア探検家を案内する、ゴリト人先住民デルスウが、ある日探検家と二人で本隊から離れていたときに、一面の雪野原で猛吹雪に捕まります。デルスウの指示で雪の下に生えている茅か葦のような草を刈り集め、それを縛って縄文住居のような簡易テントを作り、風雪を凌ぎます。
どちらも、たいした道具を使わないけれど、いつも手元にあるものを使い、よく訓練された経験を持っていました。そんな技能を自分の身に持ちたいと、長く思ってきました。そういう憧れが山登りを続けている動機のような気がします。
おっさんが「こりゃうまいものだ」と言うと
少年が「黙って寝ろ」っていう
かけあいが面白かったです。
bさん
「なるほど、うまい考えもあるものだ。」と、私はひとりで口に出して言いました。
「だまって寝ましょうよ。」と、ラルスは、あべこべに私を制しながら、もう、すやすやと寝息になってしまいました。
って書いてあり〼よ!
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