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背表紙の中のぼろりととれた部分は、ヤマト糊を薄く水で延ばしたもので丁寧に補強します。紙が劣化しているものは、和紙の薄いテープを使います。キハラというメーカーの和紙テープを教わりました。図書館用品専用のメーカーのようです。市内数件の文具屋に電話で聞きましたが取引が無いとのことで、仕方なくネット取り寄せとなりました。なるべく近所の文具屋でと思ったのですが。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/bookbuddy/a40-885300.html
これはレーヨン製で、他に和紙100パーセントもあります(ページヘルパーP2/写真のもの)。
薄く透けるのでセロテープのように上から貼るという手も使えます。セロテープのように変色したりはがれたりも無いようです。和紙には土佐典具帖紙(てんぐちょう)という優れたものがあるそうです。洋紙はこのとおりぼろぼろになるのに和紙は大したものです。
高校の時に買ってもらった英和辞書を
いまだに会社で仕事に使っていますが、
ボロボロになっていて分解しています
セロハンテープでつなげてその場をしのいでいましたが
ちょっと今度やってみようと思います。
yoneyamaさんは、何事も本筋に迫るところが、いいですね。
図書館のその女性の方も、本にたいする気持ちが伝わってくるようです。
和紙テープは、初めて知りました。
私も本にお世話になる日々を送っており、上司や周囲も同じ志向なので、古い本はどんどん増えて行きます。
蛍光灯、太陽光で劣化しないように、仕事場の本棚の本をすべてケント紙のような半透明の紙でカバーしている同僚もいます。
戦前戦後の古い本は、紙質が悪く、全体が崩れてくるものもある。資料室にこの道のプロの方がいて、背の部分に補修の接着材を入れてまとめ、透明な大小の接着シートで覆ったりしています。
このシートは図書館の本を保護するために使われているシートで、丈夫で美しい。
これは不特定多数の人が実用に使う資料用のためで、骨董・マニア的には、こんな補修をしたら、古本市場での価値は大きく落ちます。
私の場合は、自宅では、野外に持ち出す図鑑には、資料室から分けてもらった、透明な接着シートをカバーのように接着して、保護しています。フィールドで湿気のあるところでも図鑑が傷みません。
が、やはり古本市場ではこういう保護シート張りは嫌われます。
和紙テープは、その点、控えめで、いい感じなのでしょうね。
本は自分が使うもの、多くの人が使う本はまたそれなりのこしらえになる。そして古書市場ではまた別の価値観で、発刊時の状態がどれだけ保存されているかで、値踏みされるということでしょうか。
家では 古い本や、ゴキブリ、蜘蛛などがついてほしくないものは、薄いポリエチレン袋に乾燥状態で入れて、テープでパックし、使うときにまた入れ直したりしています。
さくさくさん
高校の英語辞書は最も切実に使い込んだ代物でしょうからなかなか捨てられませんね。でも、英語の辞書は世につれ変わりますから、10年に一度は更新しないといけませんぜ。
たにがわさん
修理する必要のあるボロ本は、もとより古書店的価値はないでしょう。センパイからもらったものを、価値の分かる後輩に読めるかたちで引き継げれば良いと思っています。とはいえやはりなるべく丁寧に治したいものです。紫外線で背表紙がヤケるのも、うっかりするといけません。
透明な接着シートは、辞書など、使い倒すものに貼ります。
しかし、50年以上たった著作権切れの本なんか、旧字体で全部ネットに載せたくなってしまい〼。手書きガリ版刷りの北大山岳部の戦前のウラ部報の「カール」など、本当に面白いのです。
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