〜中沢新一が探る1万年の精神史〜」という番組でした。富士がどのように信仰されてきて、日本人は何を考えて来たのかをたっぷり見せてくれる内容でした。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0608.html
番組の案内役をしていた中沢さんの著書を読んでみて、これがたいへん面白い物でした。東京の、山の手地形は縄文海進期には入り組んだリアス海岸のような岬状地形で、その突端部分は好んで死者を埋葬した場所だった。そには時代が下ってもあの世の入り口としての霊的な価値が無意識に伝えられ、今も寺社、墓地、花街、東京タワー(あの世との連絡塔)、大学(現世権力から自由でいるべき死者ゆかりの場)などが立地している、と、地形学と信仰史から意味付けをして歩く、東京の徒歩案内本です。東京に住んだ事のある人なら思い当たる場所が必ずやあります。
100年前、1000年前、10000年前の風景を想像する事が好きな人ならお勧め本です。
大阪方面の方は大阪アースダイバーという大阪版もあるようですが、僕にはこれまで縁の無かった土地なので読んでいません。
「山登りと信仰と死」というテーマは、若い頃には無関心でしたが、最近は大きく心を占め、山中でも見える物、思いつく事が変わってきました。
おはようございます
>大阪アースダイバーという大阪版もあるようですが
面白そうですね。ふふふ・・読んでみます
こんなとき図書館って便利ですね
でわでわ
こんにちは。
残念ながら見損なってしまいました。
興味深いテーマですね。
昔のある時期に人の死後、埋葬の地、関連する精神史、古代史に関心を持ったことがありました。
当時、法政大学出版局から出たツェーラムの「神と墓の古代史」など関連しそうな本を手当たり次第に読んだ記憶があります。
書名は忘れましたが長野県などの富士が見える小高い丘には古い墓地が多く、其処には古い桜の木があると書いてあったのを記憶しています。
柳田国男の本だったかなぁ〜
記憶がおぼろげです。ainaka
ヤスヂさん
ぼくも図書館で借りたものです。図書館最高。でも、巻末の縄文海進期マップはカラーコピーでいただきました。
レンさん
長野県で富士が見えるのは諏訪湖周辺で、諏訪大社があるのはつまりそういう理由ということのようです。諏訪湖と富士山は、縄文人にはたまらない組み合わせだったようですね。
件の番組ではありませんが、過去の再放送番組で今週末また富士山特集があるようですね。
http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/200/162245.html
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