標高差1200mの氷の谷。12月初旬に計画していたけど、ずっと晴れ続きの中で、その日だけ雨(山は雪)。このルートは雪が少ない初冬だけだ。遅くなると雪が積もって氷壁でなく、ズボズボ雪壁になって、一日で抜けられない。雪崩も来る。でも年によっては下旬も可能性あり。メンバーの都合もあって伸びて、この三連休に再度予定して準備をしていたが、12月だけで3回雪が降った。毎日天気支援図を睨んで、甲斐駒を望遠鏡で睨んで、やっぱりやめた。もう雪が多すぎる。また来年だ。
と悲しんでいたら、22日日曜日雪崩れて、事故があった。3パーティー11人がいたとのこと。新聞によれば雪崩で200m流され、木に引っかかって止まった人が骨折の重傷、翌朝ヘリで救出。雪崩時間(或は通報時間)は午後6時すぎとか。そんなに暗くなるまで谷から抜けられなかったラッセルだった。
たった三日の山行に、一ヶ月近く悶々振り回されて、結局行けなかった。でもそういうものかも知れません。これまでもこんな未遂の山はたくさんあったけど、考えてみるとそれは記録に残っていません。備忘録で書いてみました。
こんばんは。
お疲れ様です。
以前、私の仲間も右俣にアイスに行って途中幕営し、寝ている夜中に雪崩に襲われたことがあります。
幸い、半分テントを潰されただけで結果無事に下山できましたが。
夜中にテントを深い雪の中移動し、ちょっと休憩後沢を詰めて逃げました。
泳ぐようなラッセルでえらい消耗したと聞きました。
ここをスキー背負って登ったスゴい話もありますが、私は雪の沢は怖いです。
ブナコさん
黄蓮谷はアイスのルートでも技術的には傾斜が緩いのですが、長い沢ルートですから基本的には、「隙を突いて行く」ゴッツァン山行ですね。冬山総合力を全メンバが持っていて、十分な日程を前後できるような境遇でないと、なかなか。人の都合の三連休にチャンスをあわせてくれるようなところではありませんでした。
その、沢の途中の天場についてもどんなものか考えていました。
途中で泊まるほど雪の多い記録も結構ありますが、それは雪崩がこなくて助かっただけのものなんですね。「結果無事に」下山できてしまうとなかなかその天場が危険である事は他の人にはわからないし、行く前に中止した無数の計画はさらに他の人にはわからない。
しかし、あんな雪の少ない山域でスキー?また黄蓮谷を下るのかな。特攻野郎ですね。
yoneyamaさん、おはようございます。
昔、中央道が韮崎ー小淵沢の部分開通しかしていなかった時、自動車教習所の高速教習で走りましたが、真っ白な黄蓮が真正面に見えて素晴らしかったのを思い出します。教習を忘れて見とれてました(オイオイ!)。
あの光景が忘れられず、翌週に一人で入り、黒戸尾根に出る前に暗くなりましたが、谷すじに止まるのは雪崩が怖くてヘッデン点けて登り続けました。
あの時期の中央道、韮崎ー小淵沢間は教習車しか走っていませんでした。
中央道建設中なら80年代始めですね。黄蓮谷は小淵沢方面からばばーんと見えて、甲斐駒登るなら正に正面玄関。最も美しいルートと思います。谷の行動は心が休まりませんね。
おはようございます、yoneyamaさん
本物の山やさん、ってそういう危険な場所でもどこでも登りたがるものなんですね
自分はこの先もずっと初級者から抜け出られそうにありませんが、それなりに
来年も安全で楽しく良いお年をお迎えください
たびおさま
「危険な場所」
場所が危険なのではなくて、パーティー、時期、コンディションの総合を考慮して危険なのか行ける範囲なのかが決まるものです。12月初旬の黄蓮谷のコンディションはさして危険ではないことが多いです。
「本物の山屋さん」
アイスは大袈裟な道具を使いますが、上級者というわけではありません。みかけで騙されてはいけません。
「どこでも」
危険なところをどこでも登りたがるのではありません。黄蓮谷は、甲斐駒ヶ岳で最も美しいルートだから可能性を探るのです。
「初級者」
初級者のままでは、やさしいと思っているルートでもトラブルはありますよ。初級者からは抜け出さなくてはならないですし、抜け出すものだと思います。抜け出さなければ山を楽しむことはできないですし、タビオさん、もう初級者ではないですよ。
初級者は、何が危険か分からない人。初級者でない人は、危険そうにみえるけど危険じゃない事と、本当に危険な事が区別できる人ではないでしょうか。
説教臭くて済みません。
自分が言った、「本物の山屋さん」の範囲はもちろんyoneyamaさんもそうですが、古くは加藤文太郎さん、植村さんから、最近で言えば山野井さん、竹内さんなどもみな含めて一括りにしてしまいました。
そして、そういう人たちが登る山や場所は素人目には危険にしか思えなかったのですが、考えてみればちゃんとした安全に対する裏打ちや目途があって初めて行くんですよね。
決して無謀とか賭けではないんですよね。
なんかわかってきた気がします。
それでも悲しいことに多くの偉人の方々が山で亡くなっています。
最終的には自然が相手です。yoneyamaさんもくれぐれも気を付けて安全な登山を続けてください。
そのうち、機会あればFace to Faceで色々お話聞きたいです。
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