![]() |
![]() |
![]() |
4/28と5/2それぞれ別に入山した他の二人は丹波山バス停で降りたことしかわかっていなくて、何処に登ったかもわかりません。まだ行方知れずです。
上野原警察署の若い衆が連休丸つぶしで捜索して、8日には県内他部署からも応援呼んで30人で探していますが、警察も登山道以外を歩ける人はそんなに多くないので、もう打つ手なしです。三人とも登山計画書を残していないので探す場所が絞れなくて困ります、とのことでした。あとは県内地元の山岳会の人に家族が依頼して探すということになりそうです。
今回生還者が下山した一之瀬は、飛竜山から雲取への稜線とは逆方向。けがしていないそうですから道迷い遭難です。道迷いして、水不足、飢餓で寝不足疲労になると、朦朧として幻覚を見たりして、時間の感覚も失い、まして地図読みもあたわず、彷徨するという話をよく聞きます。
昨年秋も南アの笊ヶ岳で一週間彷徨って降りてきた人の報告は、何を書いてあるかわからなかった(本人も結局あとから考えても分からなかった)ものだったそうです(地元山岳会の捜索協力者の話)。笊ヶ岳では先週からまた行方不明の人がいます。
計画書通りに下山できないとしても、やはり計画行程図は作って、家族に置いて行くべきと思います。それができないのは、そもそも地図を読む習慣が無いせいではないでしょうか。
地図読みができないのに(する気がないのに)山歩きをしてはいけないと思います。地図と磁石を持って、読みながら、確認しながら歩くのが本当の山歩きです。それが出来れば初めての山でもこんな事にはならないし、それが出来なければ、何度登った山でも、登山年数豊富な人でも、道がわからなくなったらおしまいです。
地図読みは講習会やガイドに教わるものではなく、まず、持って行って頻繁にみることからしか身につきません。遭難保険に入れば安心というのではなく、地図読みの習慣をつける努力をするほうが先だと思います。
GPSは現在位置を知るという目的は同じように見えますが、地図を読む力を損なうと思います。GPS自体の面白さを楽しむ点はわかりますが、身体能力の発達には不要な、高価な玩具と私は思います。
あとの2人+1人も、道迷いでなければ不慮の滑落事故などで歩けなくなり、今もどこかの谷底で来ない救助を待っているかもしれません。山岳部や山岳会の仲間なら計画を把握していて、何が何でも探してくれます。警察は、懸垂下降してまで全部の谷を見られるほど人材が充実していません。以前、沢を登っていて、前年の秋に行方不明になった人を見つけた事があります。遭難者は沢底でみつかります。
山歩きはこういう死に方をすることもあるという覚悟をしておくべきだと思います。
追記:6月6日のインタビュー新聞記事を追加しました。
米さん、地図読みは、机の上でなく現場で
覚えるのが一番ですね。
サワ屋さん、
脚治ってますか?
ちずよみは、今どこだか確信持てない!と不安になることが大切だと思います。そうすることでしか成熟できないと思います。
こんにちは。
先日、一ノ瀬で発見された方の捜索隊に出くわしました。
予定が三条の湯〜雲取だったので当然縦走路を捜索していましたが、真逆方向に行かれると捜索しようもないですね。
怪しいところ(スリップしたような跡がある等)では懸垂下降して探していましたが、雲をつかむような思いだったでしょうね。
他の2名も無事に発見されることを祈ります。
警察だって、平地の捜査はプロですけど、皆が皆懸垂下降できる人ばかりではないですから、くたくたになっていると思います。ご苦労なことですよね!
こんばんは。
数年前までは地形図はPCではとれず、大きい本屋にわざわざ買いに走ったものでした。
磁北線を入れて張り合わせてコピーを取ったりと大変でした。
暇さえあれば、というか夜な夜な床に就いてまでも地形図を眺めてはアレコレと山行の妄想にふけってドキドキしたものです。
計画段階以前から眺めまくり、当然山行中は穴の空くほど真剣に読み、帰宅してからは更にまた眺めて地図と実際とのギャップを埋めたりと活用しました。
これが楽しみの一つでもあります。
ところが最近はPCでお手軽に地形図が取れるようになり、それはそれで非常に便利なもので、山行直前になって地形図入手に悩んだりする手間がなくなりました。
まして今老眼になってしまい、PCで12500に拡大してプリントアウトできるので、すっかりこれに頼ってしまってます。
それと同時にすっかり紙の地形図をボロボロになるまで眺めまくることもなくなってしまいました。
なので、自分なりの創造的な山行を計画するという面では相当ダメになったかもしれません。
GPSは高価ですが非常に便利で、山スキーなどは特に有効にちがいありません。
しかしやっぱり穴の空くほど地形図を眺めて山行しなければならないことには変わりないと思います。
GPSさえあれば大丈夫ということは決してないと思います。
最近はすっかり12500に拡大印刷した地形図のお世話になっていますが、それでも広範囲に情報がわかる紙の地形図もザックに忍ばせたいです。(老眼鏡とともに
以前、沢の遡下降でとんでもない方向に違う沢を途中まで下ったことがあります。
広範囲をカバーする地形図は、ルートをミスった時や全体の概念を掴むのには欠かせないと思います。
反対の方向に行ってしまうのは油断でしょうね〜
ブナコさんが老眼だとは、ショックト!
yoneyamaさん、こんばんは。
自分は常に単独なので、あまり行ったことがない山では現在地が何処かが不安で、しょっちゅう地図を見て確認してしまいます。何度も行っている山でも地図を持たないなんて不安で不安で入山する気になりません。臆病者というわけではないんですけどね。
でも実は最近、山行き前に地形図を印刷して用意するのが面倒になってきたので、この1ヶ月ほど地図入りのGPSを買うか迷っています。
でもGPSで地図上に自己位置が表示されれば、その時点で周囲の地形などの確認したり考えたりすることをしなくなってしまいそうですし。。。うーむ悩みますね。
今は只のGPSロガーだけ持って歩いています。
それから山でも散歩でも自己位置を考えながら歩くことは老化防止にも良いと聞いたことがありますし。 記憶力の低下を感じる今日この頃です
あまりにタイムリーな話題でしたのでコメントさせていただきました。
それでは失礼します。
swynさん
せっかく地図読みの価値を知っているのだから、GPSなどに頼らず地図読みを楽しんでほしいです。脳みそをアウトソーシングすると、痛い目にあうと思いますよ。ロガーだけなら答え合わせになっておもしろいですよね。
yoneyamaさん、こんにちは
>地図読みは講習会やガイドに教わるものではなく、まず、持って行って頻繁にみることからしか身につきません。
自分の方向性が間違ってはいない、と少しホッとしました。凄いと思われるレコでも”GPS見ながら道を探して”、などと書かれていると素直に拍手しづらいですね。
バリはほとんど歩けませんけれどもPCで簡単に地図を印刷することができるので、いつもA4地形図を握りしめて歩いています。きちんと予習して覚えろ、といわれそうですけれども・・・
http://www.ajiko.co.jp/yamap/
コンビニでもプリントできるようになったという点では身近になっているはずなのですが。
ところで、
>脳味噌アウトソーシング
あるある!ですね。
昔、カーナビで経験しましたが今は克服できてます。
長々と失礼しました。
1955さん
リンクのところ100名山だけなんですね。100名山は山登りの入り口みたいなものですからひとまず普及するといいですね。僕はヤマレコの地図プリでA3,A4印刷しています。とても助かります。
現地の国語を全く離せなくても通訳と共にする旅行はありますが、通訳とケンカしたり通訳が信用できない人だったり、通訳に払うお金がなくなったり、強盗が出て大ピンチになったとき、電池の切れたGPSみたいになるかも知れません。自立した山登りのためにはカタコトでも自分で組み合うしかないと思います。外国と違って山の言語は地図読み一本ヤリでどこも共通です。磨けば磨くほどたのしくなります。
脳みそのアウトソーシング…耳が痛いです。
便利なものが多いから、ついついしてしまい、それがいつの間にか当たり前になってしまうのがこわいところです。
一時は、地形図を眺めてから山に入り、山のなかでも地形図を眺めながらあーでもないこーでもない…とたのしんでましたが、いつの間にかしなくなっていました。
落ち着いたら、関東ふれあいの道を歩く予定ですので、地形図をお供にして楽しみたいです。
まつこさん
いつのまにか慣れてしまうのですよね。初めてであった時の感動と、警戒心も心に刻んでいきたいです。電卓1972、カラーのMacパソコン1991やカーナビ,ウオークマン1980、高速道路、新幹線どれも驚きました。
コメントの会話を読んで、以前八ヶ岳で会ったNHKBS百名山撮影班の方々との会話を思い出しました。
海外撮影に行き、電話やネットなどの通信機器のない、集落が離れて点在した地域(オアシスとか)ではみな第六感というか予感?予知?の能力に長けているそうです。というか日本でも便利なツールがなかった時代は誰でももっと五感をフルに使っていただろうし、第六感的なものが備わっていたはずが退化しちゃったのかなぁって話をしたんです。今はみんなどんどん失っていってしまってるんでしょうね…
アナログだと言われても私は紙地図で五感と第六感働かせるべく歩きたいです。
ぼくもこんな考えをするのは、海外の未開地域のニンゲンパワーに驚いたせいです。それから、明治生まれのおじいちゃんの事を思い出して。
昔の人には妖怪が見えたというのも、あながち嘘ではなさそうですし。シェルパは、望遠鏡でなければ見えない遠くの高い青い空に、鶴の群れを見つけました。何故見えた?と聞くと、鳴き声がしたと、ますます難しそうな答えでした。
サンケイ新聞のネット記事を追記しました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140606/dst14060623410015-n1.htm
取材に応じてくれて、良い人ですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する