海外の沢登り山行の夢と情報と報告を交換する、年に一度の総会でした。
日本では絶対無い、台湾の超絶ゴルジュの15泊16日山行や、マダガスカル近くのレユニオンの、大穴のような不思議地形の渓谷遡行、ボルネオ島人跡未踏の垂直岩峰の初登攀、それに冬季称名滝、ハンノキ滝クライミング(初登)の報告など、沢の世界のトップランナーの山行報告会6時間、全然飽きませんでした。一見突破不可能に見える水流とつるつるの岩盤にルートを見いだして行く姿が凄かった。沢登りするのは何故か日本人と台湾人少しだけだから、誰も登った事がない渓谷は世界中にたくさんあります。
晩は飲酒で、台湾から来た沢屋仲間も入って延々沢の話ばっかり。この会は15年ほど前に台湾渓谷遡行をきっかけに始まったのですが、第一世代、第二世代、第三世代と、次々に野心的な若者が現れては加わってきました。毎年この集まりに行くたび、「老いぼれてはいかん」と我に返ります。が、次々現れる若い沢キチに、「老いぼれているかも」と自覚します。
若い現役学生も10人あまり来ていました。東京や京都の大学探検部員です。今回の報告者を囲んで若いのが夜遅くまで熱心に話を聞いているのを、長老がうれしそうに見て酔ってました。いい姿でした。
何年か前に学生でここに来て、その後いま油乗り始めの青年もいます。どうやって未知の山域の計画を作ろうか、手探り段階の学生もいます。今の僕には国内の山行までだけど、若い学生の力に、できることをやりたいと思いました。まあ大したことはできませんが。
kenズリ君もそうでしたが、まずは渡航慣れしたオッサン共に混ざって、見たこともないスケールの驚愕世界を垣間見ることから始めたらいいんだと思います。ただ、今のハイレベルの台湾遡行に混じろうとすると、個人に求められるものも相応にありますが。
毎年参加する度に思う「若いって好いよなぁ」
若いやついいなあ!つるっとした肌と、夢と不安を抱えた輝く笑顔!どっか行きたいけど、どこ行っていいか分かんない!みたいな!
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