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場面が北海道、道東の多分釧路近くの湖沼か海岸のほとりの町です。古い洋館で出会う幻想の中の少女マーニーと、札幌(都会)から夏休みで滞在の12歳の主人公少女との交流の話。
筋書きを追ううち、これは「トムは真夜中の庭で」のオマージュだ、と思いました。「トム」(岩波少年少女文庫)は凄く良い話です。夏休みの読書にお勧めです。
湖沼脇の朽ちた洋館、廃墟の場面で気がつきました。あれは函館の旧イギリス領事館ではないかな。いまは改装してこぎれいな観光施設になっているけど、1980年代は廃墟になっていました。そのころ訪ねた事があって、そのときの雰囲気にそっくりでした。それに、その町の七夕行事で、近所の家を訪ねて子供達がローソクをもらうハロウィンみたいな行事、あれは函館の風物詩で、見覚えのある民家も描いてありました。
創作作品だけど、まったく架空ではなく、少しだけリアリティーがあると、鑑賞側にも謎解きを残しておもしろいです。
「トム」は少年だけどこちらは少女の成長物語。やはりジブリで少年の成長譚は例外なのかな。
平日なので駅前の映画館はほかに客3人でした。郊外のシネコンがキライで、人通りの少ない駅近くのサビレ商店街で細々やっている映画館で見て、近くの食堂で昼からビールのんでご機嫌になりました。
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